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由奈たちの思惑

8月17日。私たちは部屋でゴロゴロしていた。私と尾中夏苗。根本律子と永松深紅は12歳の幼馴染。母子家庭だが、お母さんは年に数日しか帰ってこない。そんな時、たまたま見たのが[ママさんアイドルたちの落日]。異世界で大ヒットしたアニメ映画。4時間もの長編だが、内容は濃密。フィクションかと思えば実話を基にしているのが興味深い。石岡清美と高井玲子。野田美咲と松林好恵は12歳の幼馴染。ふだんは目立たない隷華女学院中等部1年だが、三十路の女性兵士イグニスをロリコン化して尻に敷く計画を練った。清美たちは2年前からこの計画に夢中になり、10歳で参戦したが、あえなく敗北。わずか数ヶ月で仮投降して虜囚の身にまで堕とされた。だが美少女戦士たちはそこから奮起。今度は私たちがお母さんたちを尻に敷く番。2年後の9月。清美たちは立ち上がり、イグニスとの再戦に臨んだ。2年前に美少女戦士たちを壊滅させたイーリャたちは28歳になり、ママさんアイドルとして庶民の人気を集めた。イーリャとエミーナ。ネリーとユリーシャは幼馴染。金髪美人兵士で女として円熟の域に達しつつあった。イグニスは魔法戦士との再戦を喜んで受けたが、清美たちは大方の予想を覆す活躍を見せた。美少女戦士たちは性的弱者のまんまだし、特に前回と比べて格段に強くなったわけでもない。ましてや目が覚めるような新技を繰り出すこともなかった。清美たちは魅せることを極めて重視。イーリャたちを徐々にロリコン化していった。もともとママさんアイドルたちは処女性が強くて遊んだりしない真面目な女性。よくも悪くも古いタイプ。イグニスは数ヶ月で魔法戦士たちを駆逐し、年内に従えてペット化する気でいた。だが年明けになっても調子が上がらず春を迎えた。するとコスチュームの露出度が一気に上がった。実はイーリャたちは清美たちの春服のお披露目が楽しみで戦いを引き延ばしたのだ。でも美少女戦士たちに魅入られてしまい、ママさんアイドルたちは徐々にロリコン化されていった。ふと気づけば夏を迎え、清美たちの身にまとう夏服がひときわ輝いて見えた。確かに夏服が見たくて戦いをズルズル引き延ばしてきたが、この頃には美少女戦士も格段に成長していた。いつしか自分たちが開発したはずの新技までかけられてイグニスは受け身に回るシーンが増えていった。かと言って戦績は5分だし、大きく負け越してはいない。でも勝っているはずが、いつの間にか負けている。だがそんな時、清美たちはそそくさと帰るので、イーリャたちは深刻に捉えなかった。[あくまでも自分たちが主導権を握っている]と錯覚を起こしたのだ。本来ならば魔法戦士のコスチュームの露出度が上がる春や夏は自分たちのボーナスタイムにしないといけない。なのに気がつけばいいようにやられまくっている。美少女戦士たちは新作アニメ[スイートエンジェル]のモデルに選ばれ、いわば世代交代の時期にあった。もちろん清美たちの全てがうまくいったわけではない。丸1年戦ってもなお美少女戦士たちは性的弱者のままだった。戦績も5分だし、大きく勝ち越してはいなかった。新技開発もイグニスに遅れを取り、前回との違いはサイズ感とパワーがやや増したくらい。だが戦略が優れており、ママさんアイドルたちを遥かに上回った。もちろんイーリャたちにも戦略はあったが、前回勝てた慢心やアイドルとしての自覚。周りの過大評価もあり、イグニスの戦略はおぼろげになっていく。初め清美たちを幼女化するつもりだったが、美少女戦士たちノリノリなので薄気味悪くなってやめた。[何か凄い返し技があるんじゃないか?]とか[見落としがあるんじゃないか?]と疑心暗鬼に陥ったのだ。イーリャたちがそんな返し技がないと気づいた頃には遅かった。すでにママさんアイドルたちは清美たちの手でロリコン化されていた。もはやイグニスは美少女戦士でしか抜けず、清美たちなしではいられないからだにされていった。2年後。大方の予想を覆し、清美たちはイーリャたちを尻に敷いた。かつてのママさんアイドルたちの面影は微塵もなく、忠実なる付き人と化した。かと言ってイグニスは魂が抜けたような抜け殻ではなく、羞恥と生気を奪われはしなかった。世間的にはかつてのママさんアイドルたちが付き人をしているわけだから、特に不自然だと感じる人はいなかった。まさに清美たちの狙い通り。要は[アイドル戦士の世代交代が進んだだけ]に見せかけたのだ。イーリャたちにかつての栄光はなく、ただの女性に引き戻された。でも性的に満たされてるいから不満を募らせることはなかった。美少女たちはふだん忙しいから軽めのエッチに限定され、お母さんたちは足コキでイカされることが多い。だが対戦していた頃からされてたせいか清美たちの腕は格段に上がった。付き人たちはものの1分と持たず競い合いかのように次々と天に昇らされた。

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