第5章 神様の進路と白石くんの進路
中学3年生になった結は、受験勉強の日々に追われながらも、神様の気配をそばに感じていた。
文化祭、合唱祭、そしてハロウィンの夜――。
過去に出会った人々との再会や、新しい友情を通じて、「神様」と「白石くん」と「わたし」の関係は大きく変わっていく。
そして迎える卒業の日。
少年時代の終わりと未来への旅立ちを前に、結と白石くんと神様は、どんな答えを見つけるのか。
青春と祈りが交差する、シリーズ完結編。
§5 神様の進路と白石くんの進路
(1)
5月14日(金)7時00分
「おはよう、パパ」
わたしが起きてリビングにいったとき、もう我が家の一日は動き始めていた。
あの埴輪をクローゼットに閉まったおかげか、なんの夢もみないでぐっすり眠れたので、もう徹夜した影響はない感じだ。
「ママも宙もおはよう」
リビングを横切って洗面所に向かいながら、家族と挨拶を交わす。
「ハイテンションも治まって、落ち着いたようだね、結」
パパが朝食をテーブルに運びながら話しかけて来る。
「そう? 変だった、わたし」
応えながら洗面台に向かう。
(うん、目の腫れもスッキリしてる。これなら白石くんに会っても平気)
*
「おはよう、結ちゃん。からだ大丈夫だった?」
白石くんがうつむき気味にしてくれた挨拶に、朝から胸がキュンとなった。
「おはよう、悠翔くん。わたしこそ、昨日宿題できなくてごめんね」
「うん、大丈夫。じゃ行こうか?」
待ち合わせのお花屋さんの前から小路に入ると、お互い同時に手をつないでいた。
「えっ」
「あっ」
目と目を合わせて微笑み合う。
わたしがつないだ手をギュッとにぎると、白石くんもギュッとにぎり返してくる。
ことばのない、感情のやりとり。
全身が安心感と満足感に包まれる思いで、短い小路をわざとゆっくりと歩いた。
*
昨日できなかった宿題を休み時間に大急ぎでやっていたので、15分休みもお昼休みも、白石くんのクラスを覗きに行ったり、お話したりはできなかったんだけど、いっしょに下校するときに、白石くんが誘ってきた。
「ねぇ、明後日の日曜日、ぼくんちおいでよ。なんか最近バタバタしてて、あんまりお話できなかったからさ」
(うーん、ほんとにわたしバタバタしてた。ごめんね白石くん)
「うん、行く。わたしも悠翔くんとお話したい」
「じゃぁ、決まり。お昼前に来てよ、お父さんもお母さんもいっしょにお昼ごはん食べようって言うんだ」
(えっ? お父さん……、お母さん?)
「えっ、えっ、な、なんで」
「いつも結ちゃんにはお世話になってるからって。ほら、去年のクリスマスも、春休みのキャンプも、勉強だっていつも一緒にしてくれるからってさ」
「そ、そんな。お、お世話なんか全然。逆にいつも悠翔くんにお世話になってるし。変なことにいつも巻き込んで迷惑かけてるし」
「ははっ、それは、明後日ぼくの親に言ってよ」
「で、でも。ここっ、心の、じゅ、準備がまだ……」
「準備なんていらないよ。うちは結ちゃんのお父さんみたいに料理上手じゃないからさ、隣駅の焼肉屋に行こうって言ってる。ぼくも、やった、ラッキーだなって」
「……わ、わかった。パパとママにお呼ばれしていいか聞いておくよ」
「うん、お願い。じゃぁ、きょうはここでバイバイ。LINEちょうだい」
「うん。悠翔くん、バイバイ」
(えっー、どうしよう、どうしよう)
*
「ねぇ、パパ」
ソファでスマホを見ていたパパが。わたしの方を見て、(なんだい?)って顔をした。
「あの、あのね。明後日の日曜日にね……その……」
「どうしたんだい? 結。いい話かい、悪い話かい?」
「わかんない。あの、白石くんのご両親が、お昼ごはんにわたしを招待してくださったんですけど……」
「ご両親?」
宙の寝ているベビーベッドの横に座っていたママが思わず声をあげたので、パパが口に指を当てて「Be quiet」(静かに)って注意した。
宙はモゾモゾ動いたけど目を覚まさなかったから、ママは「ふーっ」って胸を撫で下ろしている。
「悠翔くんの誕生日か何かかい?」
「ううん、いつもわたしに白石くんがお世話になってるからって。お勉強いっしょにしたり、クリスマスパーティに呼んだり、パパがキャンプのとき保護者で付いてきてくれたり」
「ふーん、それでランチをいっしょにってお誘いか。いいんじゃないのか」
「でも、隣駅の焼肉屋さんに行くって言ってた」
「なにか行きたくないわけがあるのかい? 結、焼き肉嫌いだっけか」
「いや、別に行きたくないわけじゃないけど、ちょっと怖い」
「そうかい? 合唱祭の終わりにお母様にはご挨拶したが、優しそうな方だったが」
「その“怖い”じゃなくて、なんていうかその……。白石くんと仲良くしてもらってること、よく思ってなかったらどうしようって……。たとえば、これから受験だし、あまり遊びに誘うなとか……」
「そんなこと言うために、焼き肉屋を予約したりしないと思うぞ」
ずっと会話を聞いていたママが
「ジョー、向こうのご両親は、悠翔くんがお付き合いしてる女の子を見たいんですよ。お父様はまだお会いしたことがないんですし」
「お、お付き合いはし、してないよ、ママ」
「あら、そうなの?」
お付き合いしようって、お互いにまだ言ったわけじゃない。でも、手をつないだり、ギュッとハグしたりはもうしちゃってて、でもそれはパパにもママにもまだ言ってなくて……。
「悠翔は結のボーイフレンドだろ? 美沙、ボーイフレンドは“お付き合い”っていうのとは違うのかい?」
「そうですね、曖昧ですけど“お付き合い”っていうのは、告白してカップルになるという意味ですかね」
「どっちも、好きでいっしょにいることに変わりはないと思うけどな。日本の恋愛の流儀ってことか」
「そ、そんなことよりさ、わたし行ってもいいのかな、どうかな」
「行ってきなさい、結。そして失礼のないよう、ご挨拶してきなさい。いいわよね、ジョー」
「No problem (いいんじゃない)」
「わかった、行きますって返事する」
(わたしは白石くんの両親とも仲良くなりたい。パパとママが白石くんと仲が良いみたいに)
(2)
5月16日(日)11時00分
日曜日が来た。
白石くんの家へ行き、白石くんのお父さんの運転で隣駅の高級焼肉店[JOJO]に着いた。
わたしは、白い半袖のブラウスにベージュのカーディガン、紺色の膝丈のスカート。全部ママが選んでくれたコーディネートだ。
「少し地味すぎないか? 結にはもっと可愛らしい服が似合う」
とパパは言ってくれたんだけど
「これくらいがいいのよ。第一印象は重要ですから」
ママの一言でこれに決まったんだ。
個室の6人がけのテーブルに、白石くんとわたし、白石くんのお父様とお母様で向かい合わせに座った。
店員さんが焼き肉の鉄板を用意してくれたり、調味料や薬味を整えたりしてくれた後、まずは飲み物を注文した。
「やぁ、日向さん。改めてご挨拶しよう、白石悠翔の父です、はじめまして。これからも悠翔と仲良くしてやってください」
隣でお母様も頭を下げて
「これからもよろしくね」
と挨拶してくれた。
わたしも背筋を伸ばして
「日向・ダニエル・結です。白石くんにはいつもお世話になっていて、こちらこそどうぞよろしくお願いします」
カチンコチンだけど、なんとかご挨拶できた。
お父様はニコニコしてわたしを見てくれてる。お母様も、うんうんと頷いてくれてる。
(よかった、噛まなかった。白石くんのお父様もすごくやさしそうな人だ。)
なんか安心しちゃったし、出てきたお肉も美味しかった。
お母様が取り分けてくださったり、わたしが新しいお皿を渡してあげたり、和気あいあいとお食事がすんだ。
白石くんもずっとニコニコしてたし、なんか良かったな、全然怖くなかった。
デザートの抹茶アイスをいただいているとき
「結さんは進路はもう決めたの?」
って、お母様が聞いてきた。
「えっ、まだはっきりとは。公立校のなるべく上位のところにしようかなと思ってはいるのですが」
「あら、そうなんですか。あなたはたしか、小学生のときの全国児童知能検査で選抜されてたでしょう。和歌山県の皇学館大学のゼミナールにも呼ばれていたとか。そっちの方面に進むのかと思っていました。お母様も宮内庁にお勤めだそうですし」
白石くんが横目でチラッとわたしを見た。白石くんがお母様に教えた情報だったみたい。
「いえ、皇学館大学のゼミはもう打ち切られてしまいましたし、母も宮内庁を退官しました。わたしも今のところ、そっちの方面の進路は考えていません」
「あら、そうなんですね。お父様もアメリカの何かの職員をなさってるんでしょ、アメリカンハイスクールも推薦で行けたりするんじゃないの?」
「えっと、父のいた国際開発庁も解体されてしまって、この間まで無職だったんです。だから帰国子女枠で優先されることはないと思います。わたしも英語全然しゃべれないですし、えへへ」
「お母さん、あんまり人の家のことを言っちゃよくないよ。日向さん困ってるじゃん」
「ううん、全然困ってないよ、白石くん。
むしろ今のわたしの状況を整理して教えていただいたようなものです。
わたし、何になりたいか、どんな仕事したいか、まだわからないんです、へへ。
だから、いちばん選択肢の広い進路を決めて、まずはそこを目指して勉強しようって思ってるんです。お母さん」
「進路指導室じゃないんだよ、母さん。せっかく打ち解けられたのに、また固くなっちゃうじゃないか。
デザートも食べ終わったことだし、そろそろ腰をあげようか」
お父様がそういって白石家とわたしの昼食会は終わった。
*
お父様の運転で白石くんの家まで戻ってきて、お母様が淹れたお茶をいただいた後、悠翔くんの部屋にきた。
わたしは緊張してた昼食会が終わって、ほっとしてた。
「ごめんね結ちゃん。お母さん高校で進路指導してるからさ、ああいう話をすぐ始めちゃうんだよ」
「ううん、お母様素敵、知的で。お父様も優しくて素敵」
「結ちゃんに“お父様”“お母様”って言われると、なんかくすぐったいな」
「えっ、悠翔くんがパパとママを“お父さん”“お母さん”って言うときも、わたしくすぐったい」
「結ちゃんもおんなじなのかぁ」
「わたしね、悠翔くんの両親と少しでも仲よくなれたらいいなって、ずっと思ってたからうれしかった、きょうは」
ふと本棚に飾ってある埴輪が目についた。
「悠翔くん、あの埴輪しまったほうがいいよ。わたしはもうクローゼットの一番奥にしまっちゃった。おかげでよく眠れるんだ」
「そう? じゃあとで、どこかにしまっておこうかな」
白石くんがそういったあと、会話が途切れちゃった。
わたしたちはベッドの端に、50センチくらい間を開けて座ってたんだけど、白石くんは無言のまま、距離を詰めてきた。
ぴたりと肩が触れ合う。
(えっ、白石くん?)
白石くんは黙ってるけど、肩や足がちょっと触れるたびに、そこが敏感になってビリビリする。
「ねぇ、悠翔くん。ちょっと近いかも……。わたし緊張しちゃう」
「結ちゃん。ぼくはっきりしとかないといけないことがあるんだ」
「えっ、なに?」
「これを言わないと前に進めないんだよ」
「うん……」
「ぼく……。ぼく、結ちゃんが好きだ。
いつも、ずっといっしょにいたいって思ってる。
だから、結ちゃんの気持ちも聞かせてほしい……」
(こ、告白された……? 白石くんに)
「女の子のこと好きになったことは初めてだけど、“付き合う”っていうのもよくわからないし、今のぼくの気持ちとは違うと思うんだ。
でも結ちゃんが好きだって言いたかった。それがぼくの正直な気持ちだから。そして……、結ちゃんの気持ちも知りたいんだ。
そうじゃないとぼく、前に進めない。そうじゃないと、どんな風に結ちゃんと接していいのかわからないし、未来のことも決められない」
「悠翔くん……」
「結ちゃん」
わたしは、そっとベッドの上の白石くんの手に、自分の手を重ねた。
一瞬だけ、彼の手がびくりと動いた気がした。
でもすぐに、その手がわたしの手を包み込んで、指を絡めてしっかりと握ってきた
わたしも同じ力でギュッと握り返す。
まるでそこが心臓になったみたいにドキドキしてるみたいで、固く握られた手からどんどんお互いの感情が行き来するのがわかった。
「わたしも、悠翔くんが大好き。ずっといっしょにいたいって思ってる」
悠翔くんと間近で目が合った。
白石くんと視線が合って、わたし動けなくなってる。
「キス……します」
わたしは目を閉じて、かろうじて視線から逃れると、かすかにうなづくことができた。
(はい)
言葉にするまでもなく、答え合わせをするまでもなく、触れ合った唇からお互いの“感情”が流れ込んできた。
(3)
5月17日(月)8時15分
翌日、朝の待ち合わせ場所に、白石くんはいつもよりちょっと遅れてきた。
白石くんと顔を合わせるのがちょっと気まずい、でも会いたい。もやもやしながら待っていると、
「おはよう、結ちゃん。遅くなっちゃった、行こっか」
白石くんは、いつもと変わらぬ調子で声をかけてきた。並んで歩き出してわたしが手をのばすと、すぐにその手をつないでくれたし。
「結ちゃん、昨日のこと気にしてたらごめん。ぼく一方的に興奮しちゃってて」
「ううん、悠翔くん……。あのね」
「なに?」
「わたしも悠翔くんの気持ちを知りたかったの。だからなにも気にしてないし、うれしかった」
「結ちゃん……。あのね、ぼく今日進路希望の面談なんだ。
それで、ぼく公立高校を目指すっていうつもりなんだ」
「公立に決めたの?」
「うん、お母さんは自分の勤めている私立高校に行けって言うんだけど、公立校に行くって今朝言ったんだ。それでちょっともめて遅くなっちゃった」
「お母様と揉めちゃったの? ひょっとして昨日わたしが公立校希望ってお母様に言ったから?」
「違うよ、ぼくが行きたい高校に行くってだけの話だよ。
前から結ちゃんと同じ高校がいいなとは思ってたんだけど、それだけでいいのかなっていう気持ちもあってさ。
結ちゃんの気持ちもわからないのに、そんな理由で進路決めていいのかよってね。
……でも昨日結ちゃんの気持ちがわかったから。
だから決められたんだ」
なんかわたし、にぎった手を力いっぱいぎゅっとしてた。
(それだよ! わたしが進路を考えるときにモヤモヤしていたのは。白石くんと同じ高校がいいっていう理由に、あまり自信がもてなかったんだ。それでいいのかって、ずっと答えがわからなかったんだよ)
もうつないだ手を放さないといけないんだけど、放す直前に白石くんもぎゅってにぎり返してくれた。
*
今週末から1学期の中間テストが始まる。わたしたちはもう3年生なので、今まで以上に大事なテストだ。
2学期までの定期テストは内申点にも大きく影響するし、推薦を取りたい人は通信簿の点数を落とすと不利になるのでさらに大事なテストだ。
ほかにも、今年は模擬試験が3回行われ、わたしたちの志望校の判定もされるので、気を抜かずに勉強を頑張らなきゃならない。
でもなぁ、わたしは普段からちゃんと勉強してるつもりだし、中間テストの日程だって知ってはいたんだけどさ……。
春からあまりにもいろいろなことがあったし、勉強どころではない日もあったし、白石くんといっしょにしてきたお勉強も、あまり集中できていたとは言えるかどうか……。
*
夜遅くになっても、わたしはしゃかりきに勉強していた。
「ずいぶんと遅くまで勉強してるんだね」
パパが、わたしのためにカフェラテを持って、部屋を覗きにきた。
「なんか、英語が特にまずい気がするんだよね。3年になったら長文問題の長文がほんとに長くなったのよ」
ラテアートで、四つ葉のクローバーが描かれているマグカップが、わたしの机に置かれた。
「わぁ、かわいい。パパ、ありがとう」
「徹夜はだめだぞ、またハイテンションになっちまうからな、はは」
部屋を出たパパはリビングに行ってパソコンを見てる。宙とママがふたりのお部屋で寝てるから、起こさないようにリビングでお仕事してるらしい。
(1時くらいまではがんばろっかな)
わたしは四つ葉のクローバーを崩さないように、慎重にカフェラテを飲んだ。
*
試験勉強を終えてから、わたしはパジャマに着替えてベッドの中だ。目を閉じて今日一日を振り返る。
「昨日わたしと白石くんはキスしたんだ」という衝撃は、一日経ってもまだわたしをドキドキさせている。
わたしの中に白石くんの感情が、びっくりするくらい流れ込んできた。きっとわたしの感情も白石くんの中へ……。
春休みのキャンプのときのハルトの言葉を思い出す。
「人は触れ合うと、お互いの感情がわかる。そして感情はひとつになっていく。それがわかった」
あのとき初めて“感情”を知ったハルトもこんな風に驚いたのかなぁ。
わたしは“感情”を知っていたつもりだったけど、実は本当の“感情”を、わたしは知らなかったんだと思った。
初めて手をにぎったときよりも、初めてギュッとハグしたときよりも、もっと濃密で圧縮された“感情”だった。
好き、恋愛、愛情、幸せ……、どんな名前でこの“感情”を呼べばいいのかな。
白石くんはね、私にキスしてから少し黙り込んだあと、わたしに言ってくれたんだ
「ごめんね、いきなり……」
「ううん」
「結ちゃんの気持ちが伝わってきた……。わかったんだ」
「……」
「結ちゃんも、ぼくのこと……」
「好き、わたしも悠翔くんが大好き」
「ありがとう、すごくうれしいよ」
「わたしも……」
わたしたちは手をにぎったまま、長い間黙ってベッドの上に座っていた。
「ぼく、これで前に進める」
「うん?」
「結ちゃんのことが好きな“ぼく”として、先のことを考えられる。
結ちゃんが好きでいてくれる“ぼく”として、未来、将来、進路を決めていける」
「悠翔君……」
「ぼくたちはこれから“両思い”だね」
「うん」
「いっしょにいたいよ、ずっと」
「うん」
手をつないだから“付き合う”、キスをしたから“カップル”とか、大人や、まわりの女の子たちが言うような枠組みの中に入りたくはない。
好きだからいっしょにいる、それだけなんだ。
好きな人といっしょにいることが、自分の新しいアイデンティティになるんだよ。
だからわたしは白石くんの言った“両思い”という言葉がしっくりくる。
わたしが感じた感情の名前は“両思い”だ。白石くんがそう教えてくれた。
(つづく) 8月29日 07:00投稿予定
最後まで読んでいただきありがとうございます。完結まで、毎日朝7時に投稿しますのでお楽しみに。