5 事件発生!?
自分からこういうことを尋ねるのも品が無いけどここは単刀直入に聞いてみるか。
「あの、給与についてはどうなっているか聞かせてもらっても構いませんか。」
「そうだね。僕は月収10万でいこうと思っているんだけど、どうかな。」
高収入とは言えないが学生の正晴に取っては飛び上がりたくなる額だ。
「文句なしですよ!」
「履歴書は後日、持ってきてくれたら良い。じゃあ今から仕事だ。」
給与に浮かれていた正晴は思わず顔を上げた。博士はもうソファーから立ち上がっている。
「分かったけど何をすれば...。」
正晴から見て左手にある書架に指が指された。
「あそこにプリントの束が見えるだろ。あれ全部を縛ってまとめておいて欲しい。」
見ると紙の束が棚からあふれんばかりに積み上げてある。確かにこれはアルバイトにやらせた方が良い作業だ。
指示に従い何百枚もある用紙を30センチくらい積み重ねて紙紐で縛った。
向こうでは博士がデスクに腰掛けてパソコンを眺めている。
やっぱり調査の手伝いはさせてくれないか。でもこんな単純作業でお金をもらえるなんて本当にありがたいことだ。
その時、誰かが事務所の扉をノックした。博士が返事をすると1人の男が入ってきた。正晴は息を飲んだ。なぜならその男は以前、世話になった刑事の藤崎涼介だったからだ。
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