1 探偵
更新遅れて申し訳ありません!
しかし前話よりも分量を大幅に少なくしたので読みやすくなっていると思います。
春の中頃、暑くもなく寒くもない快適なこの時期。心地よい風が顔に当たる。このあたりは市街から離れた町外れ、周りは田畑で所々に民家が建ち並んでいる。電線をぶら下げた鉄塔がずっと向こう、山の方まで連なっている。
見上げると澄んだ青空があり天球の端に2、3の雲が見れた。まるで遠足に行けとでもいうような天気だ、と透望正晴は思った。散歩は遅くとも一時間くらいで終えるつもりだったが張り切ってこんなところまで来てしまった。
もう既に足が痛くなってきている。帰ろうと思い来た道を引き返した。地平線から円錐状に広がる公道
に沿って歩いているとずっと向こうに一台の車が停止していることに気づいた。距離が縮まると正晴は
少し警戒しながら様子を伺った。1人の男性が車体の横でしゃがんでいる。後部右側の車輪をいじっているようだ。
正晴が声をかけると相手が振り返った。ハンサムな青年だ。大人だが二十代を超えてはいないだろう。
「何かお困りですか?」
「見ての通りタイヤがパンクしてね。電話も持ってきていないからロードサービスを呼ぶことも出来ず
立ち往生していたのさ。」青年は爽やかな笑顔でそう言った。
「僕は携帯を持っています。連絡しましょうか。」
「良いのかい?じゃあお言葉に甘えさせてもらうよ。他に方法が無いからね。」
ロードサービスが到着するまでの間、正晴は青年と話をした。彼は雨島博士という名前で市の中心を拠点に探偵業を営んでいるのだという。
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