出会い
暑い夏の日僕はベランダに腰掛けていた。
「彼奴らを殺したら僕が悪者になっちゃう、ならいっそ…」
僕はベランダから飛び降りた。僕の住んでる所は6階だ。ここからなら確実に死ねるだろう。
目をつぶり地面に叩きつけられる瞬間を待った。
だが一向に地面に到達する気配がない。不思議に思い目を開けた。
何か、こう、気持ちの悪いヘドロみたいな奴が僕を抱えていた。
「だれ…っ!」
僕は咄嗟に声を上げてヘドロみたいなソイツから離れようとした。
「……」
ヘドロみたいなソイツは何か言っているようだったが僕には聞き取れない。
「……」
またヘドロみたいなソイツが何か喋った。
そう思った瞬間ー。
僕の視界は真っ黒になった。
目を覚ますと僕はベットに居た。
「ここは…?そうだアイツはー…!?」
「オキタ…」
そう言ったのはヘドロのソイツだった。ソイツの声は何故か聞き取れた。
低く怖い、でも何処か優しく感じるような声色だ。
ヘドロのソイツは自信に名前が無いと言った。
僕はヘドロのソイツに名前を付けてやることにした。
「えーっと…ヘドロだから…ロド…!!」
「!!ロ、、ド、、!」
とロドは嬉しそうに笑った。