19話
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お待たせしました
「さぁ、食事は食べ終わりましたね ?
馬車に乗ってください。もう寝る時間ですよ」
「わかった、みんな行こう……」
ルークとテリィーゼは聖教国の教会本部に着くまで大人しくする事にした。
女の子の名前は食事の際に聞いた、名をアリス・メリーナードと言うらしい
聖女の加護を持っているのだとか……
荷馬車に戻り4人で自己紹介をしたところ、全員が貴族で皇居に居たこと“聖“に
関する加護を持っていることがわかった。
4人はたまたま人攫いに遭ったのではなく意図的に誘拐されたのだ
おそらく、神官服の男は聖教国の者で教会のどこからか加護に関する
個人情報が聖教国に流されたと考えられる。
4人はコソコソ話し合いルークとテリィーゼを中心に固まって4人行動する事に決め
教会本部に着いたら神官服の男を人質に交渉する予定まで立てた。
それから2日、荷馬車で揺られねがら教会本部に着く筈だった……
しかし、荷馬車は本部を通り過ぎ廃墟へと向かっていく
「どう言うことだ ? 奴らは本部に行くって言ってたのに……」
廃墟に着くと全員に手錠が掛けられルイスとアリス、ルークとテリィーゼの二手に別れ何処かへ連れて行かれる。
途中でルークとテリィーゼも引き離されてしまってテリィーゼは暗闇の中怯える素振りをしていた。
この謎の連中を警戒しているのだと思わせる事によって油断させておくためだ
だがテリィーゼの心境はこうだ
(さっむいんですけど ? 寒すぎて震えるし歯ガタガタなんですが ?
これからのイベントよりも現状でHP削られますわ、これでバットエンドとかワロタなんですが)
と、オタクモードに入っていた。
前世から引き継いだオタク魂はそうそう消えないようである……
これが口にでていればなんとも残念な令嬢の誕生だ
皆がドン引きしていた事だろう、だがオタク魂を隠しているため
テリィーゼはこれからの事に怯える可哀想な令嬢にしか見えないのだった。
しばらく歩き前世で言うところのエレベーターのようなスケスケの箱(落ちれば即死しそうな)に
入れられ更に奥深く地下まで連れて行かれる。
テリィーゼが地下の寒さに震えていたところ、ある男が口を開いた
「これから何が起こるか楽しみだなぁ、嬢ちゃんよ〜」ときっと嫌な笑みを浮かべているであろう声で言う
そんな嫌味もテリィーゼには寒さのせいで聞こえていないのだが男は勘違いをして満足げだ。




