17話
(ゔうん……ここはいったいどこ ? 梟の鳴き声が微かに聞こえるから夜なのかな……)
ガタゴト ガタゴト
(動いてる ? 荷馬車か何かかな ?
気を失う前に聴いた声は3人だったな…… そのうち一人が神官か……
コレは厄介な事に巻き込まれたな)
ハァ……
「「「グスッ……グスン」」」
(私以外にもいるのか……どうしたものか……
といっても私は眼が使えない様にされてるし、後ろで腕を拘束されてるから
できることなんてないのだけど)
「私はテリィーゼ・シュトローゼム
ねぇ、君たち
ここはどんなところでどの辺かわかる ?」
テリィーゼは小声で状況把握をはじめた
「俺はルーク・マクドバ 7歳
多分、この中で一番上だと思う
鉄格子がはめてある小さい窓があって扉は鉄だと思う
場所は……もう聖教国に入っちゃったらしいからわかんねぇ
剣があれば加護を使って勝てるのにな……」
ルークと名乗る少年が小声でテリィーゼの質問に答えてくれた
「マクドバ ? てことはマウルさんの息子なの ? 他の子は ?」
「マウル叔父上は父上の兄だ、他は女の子が1人と男の子が1人だけだ
2人とも泣き疲れて寝ちまってる」
「ありがとう、えーっと「ルークでいいぜ」分かったわルーク」
話していると ガタンっ と音がして外から
「ここらで野宿するぞ !! ガキどもにエサやっとけよ !!
聖教国の教会本部まであと2日もガキの世話しなきゃなんねぇのかよ
めんどくせぇ」
と皇居で聴いた男の声がした
(めんどくさいならまず、誘拐するなよ
こっちがめんどくさいわ !!)
「まぁまぁ、神の子たちの世話は私がしましょう
大切な子どもたちですからね。ふふふっ」
ギィィィと扉の開く音がすると優しそうな声で1人の男が
「さぁ、神の子どもたち
ご飯の時間ですよ 出ていらしゃい」
と問いかける様で命令的な言葉を発する
ルークとテリィーゼは警戒して身を固くして
あとの2人は起きたものの状況がわからずジッとしていると
パーンっ !!!
という音と共に女の子の小さな悲鳴と鳴き声が聞こえた
「神官服を着た男が女の子に平手打ちしやがった
なんて最低なやつなんだ、しかも笑ってやがる狂ってるぜ
とりあえず大人しく言うことをきいた方が良さそうだ」
ルークがテリィーゼの耳元で状況を説明してくれる
神官服の男は抵抗した女の子の髪を引っ張り外に連れ出したらしい
次に男の子だが先程の出来事に怯えきり泣き声をあげながら外へ引き摺られていってしまったようだ




