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黒百合の君  作者: まり兎
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14話

メリッサが泣き出し男4人はどうしたらいいかわからずおどおどするばかりで何もできない


「別に、研究対象としてみてなどいないぞ ?

 ただ、その、珍しかったからだな……;:」


 とバージルが弁解すべく口を開くがメリッサはさらにぶわぁッと泣き出し


「私の娘は可愛いか弱き女の子なのですよ ! それを珍しいだなんて

 好奇の目で見るだなんて……うぅぅ……ヒック……グスッ」


 どうやら弁解はできなかったようだ。

 しかも、それをみた他3人から冷たい視線をうけることになる

 こんな時だけ息の合う幼なじみ3人組である。


「なぜ、我輩だけそんな目でみるのだ !?」

 

 (いやいや、お母さまを泣かせた張本人でしょうよ ?

 大の大人がそれも男が女性一人慰めることができないなんて

 はぁ…… お父さまも役に立たなさそうだし……

 一肌脱ぎますかね〜)

 

「お母さま、泣かないでください。

 お母さまが悲しいと私も悲しいです

 それに、私はこれからの人生でたくさんの好奇の目で見られると思うのです

 でも、私にはお母さまにお父さまやお兄さまたちに屋敷のみんながいるから大丈夫です !

 ですからどうか涙を拭ってください」


 にこっ

 

「テリィーゼ……うぅ……ありがとう

 貴女は優しい子だわ」


「そうだとも、私がテリィーゼも君も守ろう」

 

 テリィーゼの言葉にメリッサは少し落ち着きを取り戻したところにデーヴィッドが便乗する


「メリッサ殿、テリィーゼが傷つくことがないように俺がしっかりと剣術を教えよう

 護衛にあたらせる騎士もしっかり選別する」


「ありがとうございます

 アナタ、マウル殿頼りにしていますわ……グスッ」


 メリッサはなんとか泣き止んだが

 皆さんお気づきだろうか ?

 そう !

 ヴィルヘルムだけが流れに乗れず取り残されてしまっているのだ……

 ヴィルヘルムも流れに乗ろうと「あーっと」だとか「えーっと」だとか

 言葉を紡ぎ出そうとするが完全に取り残され存在を忘れられている。

 

 この事に、テリィーゼだけが気づいたがそうそう見れない光景プラス(無茶振りしたバツって事でいいよね)

 という判断からヴィルヘルムは姪に無視される事になるのだった……。


 落ち込むヴィルヘルムにバージルがソッと肩にぽんっと片手を置いて宥めようとして


「元凶はお前だぞ ?」


 と睨まれるのであった。

 

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