12話
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テリィーゼ達が到着する数分前……
「兄上よ、いきなり呼び出すとはどういうことですか ?
しかも、テリィーゼは最近やっと外に出れる状態になったばかりだというのに……」
ネチネチ
「やかましいぞ、デーヴィッドよ
そんなにネチネチ説教をはいたれるな…… 心の狭い奴よの〜
なぁ、マウル ?」
「いや〜、俺は今回のことデーヴィッド派だぞ ?
可愛い可愛い娘がやっと外に出られるようになった途端に今日のコレだろ ?
そりゃあ、怒ると思うぞ ? 」
「どうでもいいから、研究をに戻りたいんだが ?」
イライラ
「まぁ、待てバージルお前もあの子の存在がどんなものか分かれば興味が出るはずだ」
「興味など出なくていい ! 此奴は研究対象としかみないではないか !!
兄上は何を考えているのだ ?!」
「まぁまぁ、落ち着けデーヴィッド
なにもヴィルヘルムが研究対象として言った訳でもないのだからムキになるな
思う壷だぞ ?」
と話しているうちに
「ゔうん !! シュトローゼム夫人とテリィーゼ嬢をお連れいたしました !!!」
とアレクシスの大きな声で話し合いは中断された。
時は戻りテリィーゼが困惑する中……
バージルはテリィーゼに巻かれた包帯をジーっと見ていた。
「おい、小娘よ
その包帯の下を我輩に見せろ」
といつもの上から目線で言い放った。
「テリィーゼ、こんな自己紹介も出来んような頭でっかちに君の美しい肌を見せる必要はないからね ?」
とデーヴィッドがバージルを睨みながらテリィーゼにやさしく言うと
「ふんっ、自己紹介ぐらいできるわ 馬鹿者が
要は自己紹介すれば良いのだな
我輩はバージル・ブラットフォード、魔術塔の責任者兼師団長だ
我輩の名前ぐらいは知っておろう ?」
(エルフだー !!! なんか凄いエルフなのはわかったけど……)
「お初にお目にかかります。ブラットフォード様、シュトローゼム家が長女テリィーゼです。
申し訳ありません。私は外のことに疎くて……その……お名前ははじめて知りました。」
「なっ !? 我輩の名前を知らなかっただと…… !
デーヴィッド !!! 貴様どんな風に育てれば我輩の名もわからぬ子供になるのだ !!!」
「自分が傲慢なことに気づくのだな、テリィーゼは魔術塔の責任者兼師団長の存在はしっかり認識しているぞ ?」
「ぐぬぬ……」
デーヴィッドが煽りバージルが歯軋りをするなんとも大人気ない光景が繰り広げられるのだった……




