表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンマスター  作者: 饅頭
7/10

第七話 戦力強化

 ダンジョンを強化してから3日が経過した。前回の強化でDPは使い切ってしまったので今の所持DPは10DP×24時間×3日×3人-300DP=1860DPである。


 また貯めなおしだ。貯金がなくなった時の喪失感を感じる。いや、4600DPで美少女を購入したと考えたら安いのかもしれない。


 そう思いながら今回の金欠の原因であるクドラクを抱きしめて堪能する。


 不思議じゃ。実に不思議じゃ。クドラクを抱きしめていると先ほどまでの喪失感が消えて幸せな気分になってくる。DPがなんだ。また貯めたらいいじゃないか。



 「……パパくすぐったい」



 おっと、後頭部をスーハーしてたら怒られてしまったな。お詫びに頭をナデナデしておく。



 「…ん。気持ちいい。もっとなでて」


 「おー、よしよし。クドはいい子だな」



 クドの頭をなでていると幸せな気分になってくるな。


 このまま昼寝でもしようかと思ってウトウトしていると左右から圧を感じて目が覚める。



 「のう、主様よ。クドばっかりズルいのじゃ。我も撫でるがよい」


 「マスター私も!・・・私は頭じゃなくて別の所を触ってほしいなあ」


 「安心しろ。二人とも身体の隅々まで触ってやるからな!」



 シャルとリリスの身体を怪しい手つきでネットリと触っているとパソコンから緊急のアラートが鳴り響く。どうやら侵入者が来たらしい。


 お楽しみを邪魔されて普通ならブチ切れる場面なんだろうが、この三日間で童貞を卒業した俺に死角はない。散々サルみたいにヤりまくったんだ。落ち着いて冷静に3人を所定の位置に送る。




 さて、俺のお楽しみを邪魔した奴に地獄を見せてやらないとな!!!






 パソコンで侵入者たちを見てみると今回侵入してきたのは全員で15人。全員がガッチガチに武装していて前回のレオン達とは比べ物にならない戦力だと見て分かる。


 恐らくは戦闘を生業としている集団だろう。ラノベでいうところの冒険者って感じの奴らだ。


 ただの農民であっただろう眷属トリオでさえD-くらいの力があったんだ。こいつらの一人一人がD+・・・いや、Cランク以上の実力者だとしたらちょっとマズいかもしれない。



 緊張しながら侵入者を監視していると安全地帯で二手に分かれてくれた。



 第一関門突破である。流石に15人全員で来られたらクドラクとリリスの戦闘部屋Aでさえ突破されていた可能性がある。


 しかも、右側に来ているのは女冒険者が4人だけ。取り敢えず戦闘部屋Cを通り過ぎてくれたら勝ちだ。ゴブリンキングに驚いて逃げたところをシャルで待ち伏せして安全に4人倒すことができる。


 取り敢えず右ルートは何とかなりそうなので左ルートを監視してみるか。




 左ルートに向かったのは男の冒険者が11人だ。見た感じ男女で別れたってところだな。こいつらは既にそこそこ進んでいて、もうすぐスライムとマタンゴのいる部屋Aに到達しそうだ。


 どのくらいの戦闘力なのか是非とも拝見させてもらおうかと思って見ていたのだが、普通に瞬殺されてよく分からなかった。ホンっト使えねー。偵察もできないのかよ!!!


 あと前から思っていたがスライムのスキルが全く機能していない。倒されたときに爆発して粘液を拡散させるスキルがあるのだが、範囲が狭くて普通に避けられている。侵入者側もスライムを倒して直ぐに回避しているし結構有名なスキルなのかもしれない。


 有用だと思ったスキルでも種が割れていたら意味がないからな。ポピュラーそうな魔物や罠は多用しないほうがいいかもしれないな。


 二度とFランクの魔物を作成しないことを固く誓っているとゴブリンがいる部屋Bに到達された。


 スライムとマタンゴ同様にゴブリンも蹂躙されて終わった。


 そのまま財宝部屋に到達されたが、ここであることを思い出した。


 やっべ!シャル達とヤるのに夢中で財宝部屋の財宝を一回も回収してないじゃん!!

  

 頼むワイト。お前たちだけが俺の希望だ。財宝を死守しろ!


 祈りが通じたのか先制で魔法攻撃をぶっぱするワイト達。三つの火球が侵入者たちに直撃するが、火球の範囲外の侵入者にあっさりと倒されてしまった。


 火球が直撃した侵入者たちも回復薬で即座に治療されて、財宝もしっかりと回収されてしまった・・・チクショー。


 だが、多少はコイツらの分析ができた。ワイトの火球を回避できなかった時点でCランクはない。ゴブリンキング、リリス、クドラクがワイト如きの火球にあたるわけがないからだ。これなら何人いようがシャルを突破することはあり得ないので多少は安心した。



 


 財宝を手に入れて猿のようにはしゃいでいる侵入者を見ていると気分が悪くなるので、右側のルートに視点を戻すとゴブリンキングが爆発していた。



 ん?????????


 

 あまりの衝撃に一瞬意識が飛んでいた。宇宙猫が見えたぜ。


 どうやらゴブリンキングが率いるゴブリン軍団はたった4人のか弱い女侵入者たちに蹂躙されてしまったらしい。


 男より女が強いとか詐欺だろ!!!!こんなかわいい見た目なのに化け物じゃねーか!だから11人と4人で分かれたんですね。(納得


 まさかのイレギュラーな事態が起きてしまったが流石にクドラクは突破できまい。・・・できませんよね?


 侵入者たちはまだまだ余力があるようで、少し休憩したらそのまま戦闘部屋Aの方に進んできたので監視を続ける。


 かつてないほどの緊張感に襲われているが、どうやら向こうも警戒しているみたいだ。非常にゆっくりとした歩みで戦闘部屋Aに近づいてきている。


 やがて瘴気部屋を通り過ぎてついに戦闘部屋Aの近くまで到達したのだが、一人だけ先行して戦闘部屋Aの入口で様子を伺い始めた。


 どうやら戦力分析をしているみたいだ。勝てそうなら乗り込んでくるといったところか。だがそんな悠長なことはさせない。急いでクドラクに思念を飛ばそうとしたが・・・どうやら不要だったみたいだな。クドラクは侵入者の存在に気が付いていたみたいだ。


 なんかぶっとい闇の斬撃を放って侵入者を追い返した。


 チャンス到来。クドラクに気圧されて逃げたということはあのゴブリンキングを爆殺した少女の強さは高く見積もってもゴブリンキング以上、クドラクと互角程度ということだ。


 そしてあの4人の中で一番強いのは今までの行動からあの少女だということが分かる。


 つまりシャルなら4人相手でも完封できるだろう。戦闘部屋Aの面々よりシャル一人の方が強いからな。





 急いでシャルをゴブリンキングのいた戦闘部屋Bに転移させる準備をする。不意をつけるようにギリギリまで引き付けて・・・今だ!!


 成功!!何とかシャルと侵入者4人をシャルが有利な状態で対面させることができた。狙い通りに3人は不意を突かれて戸惑っている。


 だが、リーダー格の少女だけはすぐに対応してきた。即座に戦闘態勢に入って剣を抜いて・・・なんか凄くチャージしてる。


 いや、マジなんだって!剣が凄いカラフルにピカピカしてるから。・・・ゲーミングライトセイバーかよ。


 チャージが終わったのか少女が剣を振りかぶって・・・そのまま瞬間移動した。少女の剣は何もない空を切っただけだ。


 何が起こったかは分からないが、恐らくはシャルロットが何かをしたのだろう。そのまま何やら会話をしているようだったがシャルが怒り始めて蹂躙が開始された。あのゴブリンキングを殺した少女達が何もできずに一方的に痛めつけられている。やがてシャルロットの手で全員捕らえられた。






 ひとまず防衛に成功したので一安心だな。捕らえた侵入者はクドラクの眷属化スキルで眷属にしてしまおうか。可愛い女の子だから俺の手でニャンニャンするか悩んだが、今は戦力の拡大を急ぎたいからな。そういう遊びは余裕ができるまでお預けだな。


 それにとびっきり可愛い女の子が三人もいるんだからそんなにがっつく必要もない。


 とりあえずクドラクに4人を殺害させた。これで4000DP獲得だ。


 さらに、眷属の枠を空けるために小悪魔を二体ともロストさせた。これにより眷属の枠が不死者が一枠、悪魔が三枠空いているので四人全員を眷属にできる。


 不死者のスキルが中級でより上位の魔物になりそうだしリーダー格の少女を不死者に、あとの三人を悪魔の枠で眷属にした。



 これが各自のステータスだ。



ステータス

B-ランク

名前 クドラク

種族名 吸血鬼(ヴァンパイア)

戦闘力 6264 (6414)

固有スキル 【血の系譜】

種族スキル 【即死】 【形態変化:毒霧】 【超速再生】 【呪い】 【吸血】

      【魅了】 【飛行】 【影操作】

技能スキル 【統率】 【眷属作成:不死者(中級)】 

      【眷属作成:悪魔(下級)】

      【武術:総合(上級)】 【闘気】 【隠密】

      【魔力解放】 【魔力障壁】 【魔力操作】 【魔力開放】

      【並列詠唱】 【物理耐性】 【刺突耐性】 【斬撃耐性】

魔法 【攻撃魔法:火、闇(上級)】 【攻撃魔法:風 水 光(中級)】

   【攻撃魔法:土(下級)】 【回復魔法:光(中級)】


ステータス

Cランク

名前 アリア

種族名 低級吸血鬼レッサー・ヴァンパイア

戦闘力 4100

固有スキル 【肉体制御】

種族スキル 【形態変化:霧】 【超再生】 【吸血】

      【魅了】 【飛行】 

技能スキル 【武術:剣(上級)】 【武術:体術(上級)】 【闘気】

      【索敵】 【隠密】 【縮地】

魔法 【攻撃魔法:火 水 風 土(中級)】 


ステータス

C-ランク

名前 メリッサ

種族名 水の(アクア・)低級悪魔(レッサー・デーモン)

戦闘力 2500

固有スキル 【水操作】

種族スキル 【飛行】 【魔力解放】 【魔力障壁】

技能スキル 【武術:杖(上級)】 【武術:体術(下級)】 【並列詠唱】

      【魔力操作】 【魔力感知】 【隠密】

魔法 【攻撃魔法:水(上級)】 【攻撃魔法:風(中級)】


ステータス

C-ランク

名前 シャナ

種族名 影の(シャドウ・)低級悪魔(レッサー・デーモン)

戦闘力 2200

固有スキル 【影操作】

種族スキル 【飛行】 【魔力解放】 【魔力障壁】

技能スキル 【武術:短剣(中級)】 【武術:体術(下級)】 

      【索敵】 【超隠密】 【形態変化:影】 【毒作成】

魔法 【攻撃魔法:風 土(中級)】


ステータス

C-ランク

名前 ジャンヌ

種族名 光の(ライト・)低級悪魔(レッサー・デーモン)

戦闘力 2400

固有スキル 【回復強化】

種族スキル 【飛行】 【魔力解放】 【魔力障壁】

技能スキル 【武術:杖(上級)】 【武術:体術(下級)】 

      【魔力操作】 【魔力感知】 【隠密】

魔法 【攻撃魔法:光(上級)】 【回復魔法:光(上級)】


ステータス

C-ランク

名前 アル

種族名 リッチ

戦闘力 2800(2950)

固有スキル 【魔力解放】

種族スキル 【霧生成】 【再生】 【呪い】

技能スキル 【武術:杖(中級)】 【魔力操作】 【魔力感知】 【統率】

魔法 【攻撃魔法:火(上級)】 【攻撃魔法:闇(中級)】


ステータス

C-ランク

名前 カイル

種族名 デス・ウォーリア

戦闘力 2040(2190)

種族スキル 【再生】 【物理耐性】 【刺突耐性】 【斬撃耐性】

技能スキル 【武術:剣術(中級)】 【武術:体術(中級)】 


ステータス

C-ランク

名前 レックス

種族名 デス・ハンター

戦闘力 2140(2290)

種族スキル 【再生】 【物理耐性】 【刺突耐性】 【斬撃耐性】

技能スキル 【武術:剣術(中級)】 【武術:体術(中級)】 

      【武術:弓術(中級)】 【索敵】




 ついに二人目のBランク誕生である。とんでもないことになってしまったな・・・。やっぱりクドラクの【血の系譜】が強すぎる。眷属を増やして自分も強くなるのは反則なんだよなあ。


 最強の個はシャルロットだけどダンジョン内の防衛戦力的に最強なのはクドラクかもしれないな。


 そしてリリスより強い眷属が二人も生まれてしまったから今度こそリリスの強化をしてあげないとだな。


 ちょうど手に入った4000DPと、侵入者を10人撃破するという実績を達成した報酬に10000DPが振り込まれたから一旦リリスに5000DPを突っ込んでみる。




ステータス

Cランク

名前 リリス

種族名 淫魔(サキュバス)

戦闘力 3760(3910)

固有スキル 【淫紋】 

種族スキル 【飛行】 【魅了】 【催眠】 【淫夢】 【妖香】 【吸精】

      【誘惑】

技能スキル 【武術:体術(中級)】 【愛撫】 【搾精】 【魔力操作】

      【魔力感知】 【魔力障壁】

魔法 【攻撃魔法:火 風 闇(中級)】 【強化魔法:身体強化(中級)】



 低級淫魔(レッサー・サキュバス)から淫魔(サキュバス)に進化したことで女子高生くらいの見た目に成長した。服は変わらず下着姿だが滅茶苦茶発育の良い体つきになったので魅力が倍増している。


 戦闘力はクドラクと比べるともう少し強化してやりたいが監禁部屋の増設のために階層を増やしたいから一旦これでストップだな。収入が増えてDPに余裕が出てきたらクドラクと同じくらいに強くしてやるからちょっと待っててくれ。


 あとリリスの眷属のレオンのステータスも一応見ておくか。



ステータス

D+ランク

名前 レオン

種族名 魔人

戦闘力 1300(1450)

固有スキル 【直感】 

種族スキル 【魔力解放】 【魔力障壁】 【状態異常耐性:毒 猛毒 麻痺】

技能スキル 【武術:剣術(中級)】 【武術:体術(下級)】



 信じられるか?コイツさっきまでこのダンジョン内の主要戦力の一人だったんだぜ?これがインフレの波に乗り遅れた奴の末路だ。


 まあ、ダンジョン内の平均戦力が上がっただけでこいつが弱くなったわけではないのと、リリスの唯一の眷属だから捨てるような真似はしないけどな。


 リリスが新しく獲得した強化魔法次第ではまだ現役かもしれないしな。お前のご主人様の魔法を信じろ!





 さて、現在のダンジョン内の戦力の確認があらかた終わったところで新しく階層を増やそうかな。シャル、クドラク、リリス、アリア、メリッサ、シャナ、ジャンヌを侍らせながらダンジョンの増築を開始したのであった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ