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ダンジョンマスター  作者: 饅頭
2/10

第二話 名付け

 ダンジョンを開放した瞬間、パソコンから通知音が聞こえた。


 パソコンを確認してみると【実績を達成しました。報酬を受け取ってください。】と画面に表示されている。パソコンを操作して報酬を受け取る。


 今回達成した実績はダンジョンの開放。報酬はランダムにC、Bランクの魔物が排出されるレアガチャチケット1枚だ。


 つまりガチャが回せる。



 「もう引くしかないよなああああ!!!小悪魔みたいな可愛い魔物娘こいやああああ!!!!!」



 さっそくパソコンを操作してガチャを引く。当たりを引くために儀式や乱数調整をするか悩んだが普通にガチャを引いた。気合いを入れすぎると物欲センサーに引っ掛かるからな。(叫ぶ程度なら俺の中ではセーフ)


 ガチャを引くと目の前に魔法陣が広がる。魔法陣は段々大きくなり金色の光を放ち始めた。



 「今までとは違う金色の光。さすがはレアガチャだぜ!」



 できれば可愛い魔物娘が欲しいがレアガチャなら戦力的に何でも当たりだろう。

初めてレアガチャを回した高揚感と、魔物娘への期待で胸を膨らませながら魔方陣を眺める。


 そして、ついにその時がきた。


 一際明るく魔法陣が輝き砕け散る。あまりの眩しさに目を閉じた俺だが直ぐに目を開けて召喚された魔物を確認する。


 そして魔物を確認した瞬間に歓喜に満ち溢れた俺は勝利の雄たけびを上げた。



 「可愛い魔物娘が本当にキタアアアア!!!」



  服装は純白のチャイナドレス。金色の糸で刺繡が施されている。


 背丈は中学生ほどでほんのり膨らんだ胸に引き締まった腰が目を引く。スリットの入ったドレスから覗く白い肌の太股は白のストッキングと合わさって素晴らしい絶対領域を作り出している。


 腰まで伸びた黄金の髪は神々しく輝きを放ち、前髪は真っ直ぐに切りそろえられていて大変可愛いらしい。


 顔つきは恐ろしいほどに整っていて頭には金色に輝く龍の角、お尻のあたりに黄金の尻尾が生えている。


 そして、何よりも目を引くのは輝く二色の瞳。煌めく真紅の瞳からは絶対的な力を秘めていることが一目で感じられ、空のように澄んだ蒼の瞳からは底知れぬ何かを感じる。目を合わせた者は圧倒的な力の前に畏怖の念を抱きつつも、彼女の美しさに魅了されるだろう。


 あまりの美しさに見惚れていると、金色の龍少女は俺に微笑みかけながら歩み寄ってくる。


 これは・・・運命だな。俺は運命に出会った!


 歩み寄ってきた少女と抱擁を交わしながらそんなことを思った。



 ひとしきり喜んだあとは彼女のステータスを確認してみる。パソコンから魔物のステータスを確認できるのだ。


ステータス

Bランク

名無し

種族名 龍人

戦闘力 8100

固有スキル 【破壊の瞳(使用不可)】  【時空の瞳(使用不可)】  【零落】

※【零落】の効果で固有スキル使用不可状態

種族スキル 【龍爪】 【龍鱗】 【龍闘気】

技能スキル 【武術:体術(上級)】 【気功】 【縮地】 【飛行】 

魔法 【攻撃魔法:火 水 風 光(上級)】 



戦闘力とは魔物の基礎ステータスやスキルから算出される数値だ。また、戦闘力の高さによってランクが決まる。


Fランク  1~99    

Eランク  100~499

Dランク  500~1999

Cランク  2000~5999

Bランク  6000~11999

Aランク  12000~


 ランクと戦闘力の数値の関係はこんな感じだ。俺が召喚した龍人は平均的なBランクといったところだろうか。


 なお、Dランクからは戦闘力の振れ幅が大きいので下限に近ければ-、上限に近ければ+がつくこともあるみたいだ。B-やB+といった感じに。


 保有しているスキルも強力そうなものが揃っている。特に【破壊の瞳】は凄まじい力を持っているだろう。彼女の瞳からはデスが無害な一般人だと錯覚するほどの覇気を感じる。まさに魔王だ、頼もしい。ただ、固有スキル【零落】が気になる。他の固有スキルも使えないみたいだしな。これは後で調べる必要があるな。


 あとは凄まじく美しい。小悪魔の時はなんとか我慢できたがもう無理だ。龍人をソファーに寝かせ覆い被り慎ましい胸に顔を突っ込む。


 10分くらいスーハーしたら落ち着いたので龍人を隣に侍らせてダンジョンの魔物の確認をしていく。ついでに、侵入者が来たらアラームが教えてくれるのでコア部屋に小悪魔を呼び出して抱きしめるのも忘れない。

 

 このままイチャつきたいがその前に



「二人とも可愛いなあ。そうだ、名前を付けてあげよう」



 ダンジョンマスターは自分の魔物に名前をつけることができる。名付けをした魔物は名前付き名前付き(ネームド)となり強力な特殊個体になるのだ。


 そして最大のメリットは会話が可能になる。やっぱり可愛い子とは会話したいよな。


 しかしデメリットもある。ダンジョン内で死亡した魔物は一定時間の経過で復活するが、名前をつけた名前付き名前付き(ネームド)は復活しない。その強さに見合ったDPを消費しないと復活させることができないのだ。あとは名付けできる数には制限があるため、できればランクの高い魔物に名付けをした方が良い。制限は5体までだ。


 つまりBランクの龍人には名付けをするメリットは多いがDランクの小悪魔に名付けを行うメリットは少ない。しかし可愛いは正義なので付けちゃう。初めての魔物娘だしな。(デスは一応女の子だがノーカン)


 それに魔物の強化や進化はDPを消費することで可能なので後天的にAランクにすることも可能だ。自分の気に入った魔物を名付けていきたい。



 「龍人はシャルロット。小悪魔はリリスだ」



 名前を付けた瞬間に二人の身体に変化が出た。シャルロットは瞳に変化が起きた。煌めく真紅と蒼の瞳の中に金色の粒子が星のように輝き、より神秘的な見た目になった。


 リリスは全身が光に包まれたかと思うと成長した。一気に中学生くらいまで成長して、身長の割には豊満な身体つきになったのだ。羽と尻尾も大きくなっている。あと顔がまあまあ美少女から滅茶苦茶美人さんになったのと、露出の派手な服装に変わった。今まではベビードールのような服を着ていたがビキニのような下着姿になっていて、露出している下腹部には淫紋が刻まれている。


 シャルロットとリリスの胸の感触を堪能しながら二人のステータスを確認する。


ステータス

Bランク

名前 シャルロット

種族名 龍人

戦闘力 10100

固有スキル 【破壊の瞳(使用不可)】  【時空の瞳(使用不可)】  【境界の瞳】  【零落】

※【零落】の効果で一部の固有スキル使用不可状態

種族スキル 【龍爪】 【龍鱗】 【龍闘気】

技能スキル 【武術:体術(上級)】 【気功】 【縮地】 【飛行】 【威圧】

      【覇気】

魔法 【攻撃魔法:火 水 風 光(上級)】 【回復魔法:光(中級)】



ステータス

C-ランク

名前 リリス

種族名 低級淫魔(レッサー・サキュバス)

戦闘力 2700

固有スキル 【淫紋】 

種族スキル 【飛行】 【魅了】 【催眠】 【淫夢】 【妖香】

技能スキル 【武術:体術(下級)】 【愛撫】  

魔法 【攻撃魔法:火 風 闇(中級)】

 



 シャルロットは瞳の種類が増えたのと回復魔法を覚えたみたいだ。戦闘力も上昇している。リリスも固有スキルを獲得して戦闘力が跳ね上がっている。名付け前は700だったのでどちらも+2000の戦闘力アップだ。ひょっとしたら固定なのかもしれない。



 「シャルは強いな~。頼りにしてるよ」



 そう言いながらシャルロットの頭を撫でるとリリスが拗ねて抱き着いてくる。



 「ちょっとマスター。こんな新参者より私を見なさいよ!アンタも私はお姉ちゃんなんだから敬いなさい!」



 どうやらリリスはシャルよりも自分が上だと思っているみたいだ。確かに小悪魔の方が先に召喚されているがこの戦闘力差でそれを言えるのは凄まじい胆力だろう。



 「恐れを知らぬ小娘よな。我はあらゆる種族の頂点に君臨する龍じゃぞ。零落して権能は使えんが其方のような小娘なぞ何の障害にもならぬ」



 シャルはそんなリリスの言葉を受け流し俺に催促してくる。どうやらリリスは気が強い性格でシャルは女帝タイプみたいだな。


 とりあえずシャルが気になっていた【零落】について知っていそうだから確認してみよう。



 「なあ、シャルに聞きたいことがあるんだが零落とはなんだ?」


 「うむ。零落とは本来の強さに制限がかかっている封印状態のようなものじゃ。もともと我はAランクの龍なんじゃよ。それが零落してBランクの龍人に格落ちしたのじゃ」


 「なるほど、本来の格より落ちた状態だから零落か。どうしてそんな状態になったんだ?」


 「それは主様に召喚されたかったからじゃよ。召喚陣がBランクの魔物までしか通れないものだったからのう、自身の格を落として無理矢理通ってきたのじゃ」



 零落については分かったが新情報が出てきたな。俺に召喚されたかったとはどういうことだ?まるで俺のことを知っていたかのような口ぶりだ。



 「零落についてはよく分かった、ありがとう。だが俺に召喚されたかったとはどういうことだ?」


 「それは我の権能の一つ【時空の瞳】で未来を予知した結果じゃ。主様に召喚されることで我は偉大な存在になる事を予知したのじゃ。だから無理矢理にでも召喚されたかったのじゃよ」


 「未来予知もできたのか。シャルは凄いな!」



 まさかの未来予知とはな。やはりシャルの瞳は中々ヤバいスキルみたいだな。



 「ちょっと!私を無視しないでよ!!」


 「ああ、ごめんごめん。ほら抱っこしてやるから落ち着け」


 「我も抱っこするのじゃ」



 疑問も解けたことだし侵入者が来るまでは暇なのでじゃれ合う2人を抱きしめながら他の魔物のステータスも確認することにした。



ステータス

Fランク(Eランク)

名無し

種族名 スライム

戦闘力 58 (158)

種族スキル 【物理軽減:中】 【粘液拡散】 【拘束】


ステータス

Fランク(Eランク)

名無し

種族名 マタンゴ

戦闘力 86 (186)

種族スキル 【状態異常攻撃:毒 麻痺】


ステータス

Fランク(Eランク)

名無し

種族名 ゴブリン

戦闘力 90 (240)

種族スキル 【暗視】 

技能スキル 【投擲】 


ステータス

Eランク(D-ランク)

名無し

種族名 ホブゴブリン

戦闘力 270 (520)

種族スキル 【暗視】 

技能スキル 【投擲】 【武術:剣(下級)】

魔法 【攻撃魔法:土(下級)】


ステータス

Eランク

名無し

種族名 ワイト

戦闘力 300 (450)

種族スキル 【霧生成】 【再生】  

魔法 【攻撃魔法:火(下級)】


ステータス

D-ランク (D+ランク)

名無し

種族名 ゴブリンナイト (ゴブリンロイヤルナイト)

戦闘力 795 (1545)

種族スキル 【暗視】 

技能スキル 【投擲】 【武術:剣(下級)】 【武術:盾(下級)】

        (【武術:剣(中級)】)( 【武術:盾(中級)】)


ステータス

C-ランク

名無し

種族名 デス

戦闘力 2080 (2130)

種族スキル 【即死】 【毒霧生成】 【再生】 

技能スキル 【統率】 【眷属作成:不死者(下級)】

魔法 【攻撃魔法:火(中級)】 【攻撃魔法:闇(下級)】


ステータス

C-ランク

名無し

種族名 ゴブリンキング

戦闘力 2659 (2809)

種族スキル 【小鬼強化】 【小鬼進化】 【暗視】 

技能スキル 【武術:剣(中級)】 【武術:盾(中級)】 【統率】

魔法 【攻撃魔法:土(中級)】 



 これが他の魔物たちのステータスだ。やはりデスとゴブリンキングの戦闘力が突出しているな。ゴブリンナイトが補正値コミケだと追従している感じか。()の中の数値は戦闘部屋や瘴気部屋の補正が入った時の数値だ。


 スライムとマタンゴは戦闘部屋のみ。それ以外の魔物は戦闘部屋と瘴気部屋の強化を受けている。戦闘部屋が100の補正で瘴気部屋が50の補正になっている。


 あとホブゴブリンとゴブリンナイトはゴブリンキングの【小鬼強化】によって更に戦闘力が100上がっている。もともとがただのゴブリンだったことを考えるとすさまじい強化だ。やはりゴブリンキングは強い。将来的には設置数の上限を増やした戦闘部屋を作って大量のゴブリンを設置したいな。

 


 あとゴブリンナイトは上位種のゴブリンロイヤルナイトに進化しているので()の補正値が凄まじいことになっている。





 魔物のステータスを見ていると幹部や幹部候補とかを考えたくなるな。俺はそういう組織図とかを考えるのが好きなんだ。


 ます、ボスはシャルロットだな。正直なところシャルロット以上の魔物が今後手に入るとは思えない。固有スキル無しでAランク一歩手前だからな。【零落】が解けて固有スキルが復活したらAランクでも上位の存在になること間違いなしだ。制限ありのラスボスを手に入れた気分だ。

 

 次に幹部は今のところリリスだけだな。理由は可愛いから。戦闘力はまだまだ低いが名付けをしたため最優先で強化したい。ひとまずの目標はBランクだ。


 幹部候補はデスとゴブリンキングの2体か。アンデッドはダンジョンではお約束だしゴブリンキングも見た目はともかく性能は有能だ。リリスを強化した後に他の候補がいなければこの2体を強化しよう。



 そんなことを考えているとパソコンから緊急事態を知らせるアラートが鳴り響く。ついに初の侵入者が俺のダンジョンにきたのだ。


 すぐにシャルロットとリリスの2人を配置し、侵入者を監視する。


 侵入してきたのは3人の人間だ。3人とも男で剣や短剣などの武器と大きな荷物を持っているが、普通の服を着ていて防具を身に着けているようには見えないな。偶然迷い込んだ通行人といったところか。


 ダンジョンの外のことは調べていないのでどういう地形なのかは知らないが、3人ともそこそこの荷物を持っていて旅人のような格好をしているので、ひょっとしたら街道の近くかもしれないな。


 ダンジョンの外を調べていなかったのを反省しつつ侵入者を監視していたのだがどうやら中に入ってくるみたいだ。



 「初めての侵入者だからな。どうするか。・・・生かして返すか」

 


 侵入者をはやく集めるために財宝を持たせて帰らせるかと思案する。適当に宝石でも持ち帰らせたら勝手に噂を流してくれるだろう。入口付近にはEランクのスライムとマタンゴしか配置していないため弱い魔物しかいないダンジョンだと誤解させることができたら集客効果も高そうだ。



 「いや、宝石を独占するために隠す可能性もあるのか」

 


 人間の欲望は果てしない。弱い魔物しかおらず、財宝の手に入るダンジョンの情報を独占する可能性はある。あの3人の性格がよく分からないため侵入者に依存した作戦は破棄する。



 「1人だけ生かして返すか。残りの2人を殺せばほかの人間を引き連れて復讐しにくるかもしれない。・・・いや、これだと強い人間が大量に来たら困るな。防衛は万全じゃない。シャルより強い人間はいないだろうが数の暴力には負けるかもしれない」



 人間は幸福を共有することは少ないが、不幸を共有することは多い。宝石を手に入れた幸福は隠すかもしれないが、仲間を殺された恐怖や恨みを隠したりはしないだろう。特に、仲の良い友人が殺されたのならば復讐を求めるのが人間の心理だ。復讐を叶えるために周囲を頼る可能性は非常に高いと思える。



 「よし、監禁部屋の効果も検証したいし全員捕らえよう。ダンジョンの情報を流すのは防衛が整ってからだ」



 ちなみに、リリスの【魅了】で洗脳して操って少しずつ人間をおびき寄せるのもありだなと思ったがダンジョンの外でも【魅了】状態が継続されるか不明なので今回はやめておく。ダンジョンから出た人間の状態がどうなるかは検証が必要だな。


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