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ダンジョンマスター  作者: 饅頭
10/10

閑話 それぞれの日常

ストックが尽きたので毎日更新はたぶん止まります。毎日更新している作者さんたちはマジで化物です。


あと、全体的に手直しをするかもしれません。その場合は滅茶苦茶更新が遅れます。

理由としては見切り発車な部分が多く、このままいくと扱いきれないものが多数あるので、もう少し綿密に設定を変更しようと思っています。


自分の文才がないのが憎い。


後書きにもありますが、2023/12/30に全体的に軽く手直しをしました。ダンジョンのルールを追加して少し変わったことがります。あと、戦闘描写を少し加筆したので気になる方はどうぞ。

 私はリリス。偉大なるマスターに使える淫魔よ。


 最近の私には悩みがある。私には二人の妹がいるのだけれどどっちも私より強くて生意気なの!(クドラクは姉かもしれないけど見た目が幼いから妹)


 シャルは圧倒的な力でマスターの切札として活躍しているし、クドは強力な眷属を何人も従えて迷宮の守護の要として活躍している。


 それに対して私がやったことといえばレオンを倒して使い魔にしたくらいだ。


 そのレオンだって使い魔にした当初は迷宮内でも上位の力を持っていたのに、今ではクドの眷属の誰にも勝てない。・・・いや、これは私の責任もあるかもしれないか。私にもクドの固有スキルのような使い魔を強化するスキルがあれば強化できたかもしれない。


 ・・・そういえば私の固有スキル【淫紋】と【輪廻】って何なのかしら?よく考えたら使ったことないわね。


 マスターも検証は大切だと言っていたしレオンで実験してみましょう。



 「おーいマゾ犬!こっちに来なさい!」


 「わふん」









 俺の名前はレオン。かつてはリーシャ村で自警団の団長を務めていたが、今ではリリス様に従う犬だ。


 リリス様は口調はキツいがとても優しい御方だ。毎日俺に甘い快楽を与えてくれる。


 それなのに俺はリリス様に何も返せていない。眷属になった当初はリリス様と同格のクドラク様の眷属より強かったが、今では息子のレックスにも勝てない始末だ。


 暇な時間は戦闘部屋Aと呼ばれる待機部屋で息子たちと鍛錬に励んでいるが、まるで勝てる気がしない。


 リリス様の主であるダンジョンマスター様なら俺を強化できるかもしれないが、そのような考えこそリリス様の顔に泥を塗ることになるだろう。


 気を取り直しレックスともう一度打ち合おうとしてリリス様に呼ばれた。



 「おーいマゾ犬!こっちに来なさい!」


 「わふん」



 ・・・やめてくれ息子よ、父をそんな目で見るな。リリス様に調教されつくしたこの身体は反射的にあの方に媚びてしまうのだ。


 息子からの冷たい視線を受け止めながらリリス様の元へ向かったのだった・・・。










 僕はカイル。友達のアル、レックスと一緒にクドラク様にお仕えしている。眷属になった当初は自我が希薄で意識はなかったんだけど、クドラク様の進化とともに僕たちも進化して自我を取り戻した。


 ここ最近はレックスのお父さんのレオンさんと鍛錬をするのが日課になっている。


 村に住んでいた時は逆立ちしても勝てなかった実力者だけど、進化してからは僕たちの全戦全勝だ。


 どうやら魔物としての格が僕たちの方が上みたいだ。それでも、技量的な部分はまだまだ届かなくて僕たちにとってもいい鍛錬になっている。


 最近は同僚に強い女の子が4人も入って来て危機感を感じていたからもっと手合わせをお願いしたい。


 今はレックスがレオンさんと模擬戦をしていて終われば僕の番になるのだが、リリス様からの呼び出しの声が掛かる。


 

 「おーいマゾ犬!こっちに来なさい!」


 「わふん」


  

 ・・・模擬戦の時の勇ましいレオンさんは消え失せ、リリス様に飼いならされた一匹の犬が現れた。


 

 「・・・親父ぃ」


 「悪い夢だよレックス」


 「そうです。これは夢です」



 僕たちは複雑な心境でレオンさんを見送るのだった。












 我はボス部屋で瞑想に励んでいる。主様から賜った境界の権能をより深く使いこなすためじゃ。


 前回の侵入者との戦いで、我はBランクからAランクへと一時的に昇華することに成功したが、あれは不完全なものじゃった。


 主様が我に求めておるのは最強の力じゃ。リリスは淫魔の特性を活かして主様を癒しておるし、クドラクは眷属を増やすことで迷宮の戦力を強化しておる。


 我も主様の更なる期待に応えるためにより強くならなければなるまい。


 それに・・・頑張って主様から褒美をいただくのじゃ!


 主様との営みを思い出しながら己の権能を磨き続ける。


 リリスとクドラクには絶対に負けぬ!!











 クドはパパが召喚した最初の眷属。・・・でも名前をもらうのは一番遅かった。リリスとシャルロット。あの二人には負けられない。


 だからクドは毎日、眷属たちと手合わせしている。


 クドの権能【血の系譜】は眷属の力を自分のものにして、自分の力を眷属たちに与えることが出来る。


 つまり眷属たちのスキルを使うことができるようになる。でも、数が多過ぎて把握が大変。手札が多くても使いこなせなければ意味がない。


 どのスキルでどんなことができるのかを確かめるには、同じスキルを使える人と戦うのが一番。使い方を見て、体感して、盗む。


 どんどんスキルの使い方を学習して、動きに組み込み、クドの力は洗練されていく。


 間違いなく、成長速度はクドが一番早い。シャルには力で勝てないし、リリスにもパパを悦ばせることでは勝てないけど、いつかは追い抜いて見せる。


 己の渇望を満たすために、最近眷属にしたアリアと剣を交える。










 私はアリア。パーティーメンバーのみんなと一緒にクドラク様の眷属として生まれ変わったの。


 みんなが殺されたときは強い憎しみで一杯だったけれど、みんなとまた一緒になれたからその憎しみも消えたわ。


 眷属になった影響かもしれないけれど、クドラク様のことは妹みたいで可愛いとすら思っている。


 今も腕の中で抱きしめてみんなとお茶会の最中だ。


  

 「ちょっとアリア!そのケーキは私の!」


 「・・・シャナ。お前が持っているクッキーは私のだがな!」


 「あらあら、たくさんあるんですから仲良く分けましょう」


  

 クドラク様の主であるダンジョンマスター様も沢山お菓子をくれる。


 ・・・スッゴいスケベな人でこの前も・・・あ、あんなことをされて恥ずかしかったけど・・・。


 ・・・でも気持ちよかったな。



 同僚の男の子たちも真面目でいい子たちだし中々良い場所だと思う。



 「・・・アリア。クドと戦って」


 「わっかりました!手加減しませんからね!」


 

 この場所に来てからのことを考えていたらクドラク様から模擬戦を頼まれた。


 こうして偶にクドラク様と剣を交えるのはとても楽しい。私と互角に戦える人なんてマルス王国では"雷霆の姫騎士"と"英傑"ぐらいだったしな。(近接戦闘に限るけど)



 みんなから少し離れた場所でクドラク様と剣を交えた。


 

 








 一人でコア部屋にいると色々なことを考えてしまうな。


 ダンジョンの強化計画や必要DPの計算。魔物や罠のピックアップなどダンジョンの運営についてだ。


 ようはダンジョンは工場で、ダンジョンマスターの俺は工場長のようなものだろう。従業員は魔物たちで、自動機が罠かな?侵入者たちが製品であり、顧客でもあるのか?


 魔物と罠が侵入者を加工して売上のDPへと変換。また、侵入者がダンジョンから生還してもDP(売上)は手に入る。


 あとは監禁部屋が顧客を閉じ込めてDPを絞り出せる部屋か。現代日本だと完全にアウトな商法だがこれが罷り通るのが異世界クオリティだ。


 財宝部屋が顧客獲得のための広告塔だな。


 

 「つまりダンジョンの処理能力を超えない範囲で侵入者を受け入れ続けるのが理想のダンジョン運営だな」



 ダンジョンの処理能力を超えた時がダンジョンの倒産する時だ。逆に顧客が少なすぎてもダンジョンの維持コストが足りずに倒産する。


 財宝部屋による宣伝と、侵入者の生還率による風評で需要のバランスを取りつつ、ダンジョンに投資してダンジョンの処理能力を高め利益を出し続けるのが俺の仕事だな。



 「うん?こうして考えてみると使ってない部屋や、活躍していない魔物は在庫とか余計な投資になっているのか?」



 余っている戦闘部屋や、活躍していない魔物、起動されない罠は無駄な投資になっているといえるだろう。今後は無駄が発生しないダンジョン作りを意識してみるか。



 「こうやって考えてみるとダンジョン運営も仕事も変わらないな。・・・なんか鬱になりそうだな」



 なんで俺は異世界にきて仕事してるんだろうな。パソコンでダンジョンの編集をしているから余計にそう感じるのか。



 「あーやめやめ。こういう時はみんなに慰めてもらおう!」



 そうだ。日本で働いていた時と違って、今はあの三人がいる。


 いまはあの三人と幸せに暮らすという目標があるじゃないか。



 あの三人をコア部屋に呼出し、朝まで爛れた生活を送るのだった。



一応全体的な手直しを実施しました。ダンジョンのルールを追加したりしたので一部変更があります。あと、戦闘描写も少し追加したので気になる方はどうぞ。

手直しの実施日は2023/12/30です。

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