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異世界行ってもチーム・グリフォン!2  作者: 財油 雷矢
MISSION:再び海に行こう

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現地を見てみよう

あらすじ:

 ワワララトの国に水路を引くための現場に一行が到着した

 何度か言ったと思うが、海の国ワワララトは慢性的な水不足に陥っている。原因は、といえば、国土の多くが砂地や砂岩で水を透過させやすい。そして海に面しているために海水が地盤や地下水に入り込みやすく、井戸を掘っても飲用に向かない水が出てくる、というわけだ。

 そんで遠くの水源から岩場に水路を通して近くまで水を引き込む、という壮大な計画を思いついたジェル。ただまぁ調査の結果、水を通さないのはいいが、手作業では実に困難なくらいの硬さだったようで。

 その時起きた事件で、戦闘ヘリブラックホーネットが大破したんだけど、そこにも色々ドラマがあったのか、そこにジェルが思い入る所があったのか、気まぐれを起こして、対地攻撃機ファイヤーロックの対地レーザーでエグって来たんだけど、思ったよりも効果が無かったようで。

 効果が無かった、というのも語弊があるが、あんまりやり過ぎてもなぁ、と手加減したのも否めないが、本気を出すわけにもいかない理由も察してほしい。……大惨事になるのよ。

 実のことを言えば、あんまり目立たないようにパーッと撃ち逃げしたんで、結果をしっかり見ていなかったのよね、ってジェルが。

 色々思うことはあるものの、現地に到着すると、話には聞いていたけど初めて見た面々から驚きの声が漏れる。

 いや、あたしも空から見ていただけで、実際に目にしたわけじゃないので、直接見るのは初めてだが……


「凄いですね……」


 代表して、というわけじゃないがサフィが感嘆の声を漏らす。

 足元は完全に岩盤で、カイルが踏んでも凹まないくらいに硬い。さすがに装甲服を着ていたら分らんけど。

 そんな岩盤が幅五メートルくらいかな? 地面の中が爆発したかのようにヒビが走り、あちこちが盛り上がっている。それがずーっと、それこそ地平線の彼方までそれが続いている。

 それこそ魔法を使ったところで、これだけの「破壊」をするにはどうしたらよいものか、って個人レベルで宇宙戦闘機と互角の破壊力を持っていたらそれはそれで怖いが。

 そんなわけで、ある程度壊したので、この岩盤のガレキを取り除けば、それなりに水路として使えるようになるだろう、って事なんだけど、思ったよりもガレキが大きかった。

 人力でやるなら、この硬い岩塊を切るか砕くかした上で、それでもデカいガレキを人海戦術で排除しなきゃならないよなぁ、と。

 この世界の人の身体能力は高そうだし、人もそれなりにいるだろうとは思うが、それでも大変そうなイメージしかわかない。


「というわけで、」


 ジェルのいきなりの言い出しに、どういうわけだ、ってツッコミを入れたくなるが我慢。


「…………」


 が、ジェルが不意に言葉を切った。おや、珍しい。ちょっと安易に考えていて、詰まっている顔だ。

 空を見上げて、海の方を見て、周囲を地形をグルリと確認して、


「タイガー、こっちまで来れるか?」

《さすがに海底からそこまでとなると、時間かかりそうだなぁ。》

「グリフォン、タイガーを射出できるか?」

《タイガーならギリギリ耐えられるかもしれませんが、着弾点のそちらは大惨事になると想定されます。》


 二機からの返事に、ぬぅ、と小さく唸るジェル。


《いやいや、そこに姫さんいるだろ? 姫さんに頼んでくれよ。》


 ちなみにあたしにも同じ声が聞こえているので、二人揃って視線がルビィに向く。


「?」

「「ああ、」」


 実際に見たわけじゃないが、ハンブロンの町が危機になったときは、装甲車のランドタイガーを召喚して戦ったとか。


「ねぇルビィ。」

「はいなの!」


 長時間お姫様モードは維持できなかったのか、いつもの雰囲気に戻ったルビィが嬉しそうにあたしに駆け寄ってくる。

 仕方がないので、頭を一撫でしてご満悦な顔にさせたところで事情を説明する。どうやらジェルがここの工事をタイガーにやらせようとしたんだけど、連れてくる方法をちょっと失念していた、と。外野からびみょーに不満の声が上がるが、大差ないやろ大差。


「タイガーさんをべばいいの?」


 いや、危険あるんじゃなかったっけ? って思ったけど、やる気満々の彼女にジェルと顔を見合わせながらも、肯定の意を返す。

 ふんす、と気合を入れたルビィが後ろで控えていたミスキスとハルカを振り返ると、ちょいちょいと呼び寄せる。

 ミスキスは分かっているのか、スススと近づくと、ルビィの右腕を抱きかかえる。


「ハルカもする。」

「は、はい?」


 ミスキスに言われて、訳も分からずにルビィの左腕を抱きかかえるハルカ。


「姉様もぎゅーってして欲しいの。」

「仕方がないですわね。」


 言葉はこうだけど、どこか楽しそうで嬉しそうな声でサフィが妹に抱き着く。

 ん~ なんとも眼福な光景だ。

 後は背中が空いてるから、ってそもそもなんでみんなで抱き着いているんだ?


「えっとですね、ルビリア姫の召喚魔法による消耗を複数人で分け合えるみたいですね。」


 ジェルが眼鏡のツルをトントン叩いてデータを検索したらしい。


 ああ、なるほど。


 それなら最後はあたしも行こうかなぁ、と思ったところで、聞き覚えのあるローター音が聞こえてきた。

お読みいただきありがとうございました


コロナで寝込んでいたり高熱が出てました。早く治すために早く寝ていたのですが、なかなか治らず

先々週の月曜日に熱が出て、祭日だったので翌日病院に。そこで見事?コロナ妖精(ひらひらひら~)

結局薬が無いので、喉と鼻の薬と、頓服の解熱剤を貰って、後は自宅内隔離でずっと寝てましたが、同居の母親も発症してグダグダでした

高熱自体は収まったのですが、今でも大体7度前後の熱が。自分、平熱低めなのでまぁ微熱?

新型なので、喉と鼻にもきて、今も喉はいがらっぽいです。とほほ


皆さまもお気を付け下さいませ

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