コンラッド王城関係者
王族及び、コンラッド城内で働いている人たち
プレナム=コンラッド
コンラッド王国の王。40代くらいの貫禄ある男性。とはいえ、第一王子(後述)がこの親ありてこの子ありの典型で、周りが許してくれるなら(許すはずもないが)諸国漫遊とかしてみたいという配下泣かせの人。
息子たちはともかく、二人の娘は目に入れても痛くないほどの溺愛ぶり。
ゴルディウス=レイエル=コンラッド
コンラッド王国の第一王子。20歳。明るい金髪でちょっと軽薄な感じがする若者。通称はゴルド。
性格は熱血漢で紐の切れた風船。とにかく自由奔放で、お目付け役(後述)がいつも頭を抱えている。
真実や限定的な未来を見抜く眼を持っているが、ちょっと残念で空気が読めないので、あんまり活用できていないが、それでも真剣になったときの迫力は凄い。王家に伝わる魔法の剣を持っていて、剣技も長けている単なるボンボン王子ではなく、異世界側では最強の一角なのだが、どうも出番が少ない。
ギルバート
コンラッド王国の宮廷魔術師兼第一王子のお目付け役。身長180センチを超える美丈夫。魔法使いなので基本ローブ姿なのだが、その上からでも分かるくらいの筋骨隆々。ラシェル曰く、職業選択を間違えた人。最初目つきが悪く眉間にしわが寄っていたが、中度の近視と判明して、ジェラードが眼鏡を作ったことで解決。
炎の魔法を得意とするが、転送系の魔法も使いこなす。普通の魔法使いの数倍の魔素量があるといわれている。
ジェラードとまともに議論ができる知恵者で、結構感情的だがそれを堪える知性も併せ持つ。能力は高いのだが、それ以上に自由気まますぎる第一王子や、扱いが難しすぎるジェラードのせいで苦労が絶えない。
プライベートだと魔法オタクで、魔道具や武器にも興味がある残念美形。根は真面目で、眼鏡のおかげで表情が柔らかくなったということで徐々に人気が高まっている。
元は平民なので、煙たがる貴族もいるが、王からの信頼は厚く、爵位を与えたいと思われているが、本人は全く乗り気ではない。
今回、ハンブロンの町の補佐官に任命されて面倒になったなぁ、と思いつつもどこか楽しみにしている自分がいるのにも気づいている。
シルバリア=ケイウス=コンラッド
コンラッド王国の第二王子。19歳。通称シルバ。
肩くらいまでの長さの銀髪の持ち主。
記憶能力が高く、国の財政などの仕事をしている。
兄(第一王子)の暴走に頭を悩ませている一人。職業柄、そして兄の姿を反面教師としてクールな性格。
ルビリア(後述)が消滅の危機を迎えた時に何もできなかったことを悔やみ、助かったあとも距離を置いて冷たく対応していたが、誰かさんのお節介のせいで素直になりわだかまりがなくなる。ちょっと口うるさいが、優しいお兄ちゃんポジション。
ブロン=オーキス=コンラッド
コンラッド王国の第三王子。16歳。
銅色の髪を持つ小柄な感じの少年。出番が少ない。
魔法の適正はあまりないのだが、魔術に対する知識が豊富で、若くして様々な研究成果を上げている。
最近は「魔法が使えない人でも使える魔道具」で、まずは待機中の魔素を集める方法を調べている。で、その作りかけの発明品の中からジェラードが魔改造をして「魔素から電気を生み出すプラント」を作成して「雄牛の角亭」のエネルギー問題を解決した。ジェラードとは技術的な情報をやり取りをしているが、あんまり表には出てこない。
サフィメラ=リヤ=コンラッド
コンラッド王国の第一王女。17歳。
銀髪碧眼で長い髪の少女。
「氷の魔女」と呼ばれるほどの氷魔法の使い手であり、魔法薬作りを得意とする。
※コンラッド王家は歴史的に女性は魔力に長け、男性は特殊な能力を得ることが多い。
お姫様モードでは「氷の魔女」なんて呼ばれるくらいにクール。でも実際は情に厚く、妹のルビリア(後述)が消滅の危機を迎えたときは休みなしで必死に薬を作っていた。結局薬が出来上がる前にルビリアは治ったのだが、その際にいかに妹を大事にしていたかに気づいて、その後は仲睦まじい姉妹に。
ラシェルのことは色々あって何故か「姉様」と慕うように。ジェラードのことは異世界の薬学を見せられて対抗意識を持っていたが、妹が懐いているのを見て興味が湧いてきている。
ルビリア=レム=コンラッド
コンラッド王国の第二王女。前作開始時点で14歳で、作中で15歳になり成人をする。通称ルビィ。
金髪紅眼の長い髪。普段はツインテールにしていることが多い。チーム・グリフォンをシルバーグリフォンごとこの世界に喚びこんだ召喚術師。彼女の召喚魔法は独特で、自分の望むものを喚ぶことができるが、その代償は彼女自身の「存在」である。
腐敗竜に襲われたときに召喚したのだが、その際に自分の「存在」をほとんど使い果たし消滅しそうになる。そのときにラシェルの「心」の中に自分の心を逃がして、時間稼ぎをすることができた。
何故他人の心に入れたかと言えば、ジェラードの予想では並行世界の同一人物ではないか、とのこと。比較対象がないが奇跡に近いレベルの現象。
そしてしばらくはラシェルの「中」で過ごしていたが、ハンブロンの町への魔獣襲来の際に二人で力を使い果たして元の身体に。その後、ラシェルとジェラードが「存在」の力を分け与えることにより復活した。その後、成人の儀式などを通じ、チーム・グリフォンや「雄牛の角亭」の面々と交流を持つ。
お姫様モードの時はともかく、本性は甘えん坊でちょっと子供っぽい。一人称が「ルビィ」になり「~なの」の語尾が口癖。食べるのが好きで、アイラとリーナの料理なら何でも大好物。好き嫌いはない。
成人の儀の際の護衛をリリーに頼んで一緒に冒険したことで親友同士に。
ラシェルのことは姉妹というかそれ以上に懐いているので、姉のサフィメラが妬くくらい。ジェラードのことは、ラシェルの中にいたころからずっと見ていて、気持ちがラシェルと同期してしまったのか好意を抱いている。それこそラシェルと同じ程度に。ラシェル以外にジェラードを「ジェル」と呼ばない(呼べない)のだが、うやむやの内に「ジェルさん」と呼ぶようになって、ジェラードもなし崩し的に認めてしまっている。
ソフィア=グレイブランド
コンラッド王国第八騎士団副団長。16歳。180センチを超える長身だが均整の取れた体つきで、鎧を着こんでいるとまさに戦乙女を彷彿とさせる美女。
武芸に長け、身体強化の魔法と、恵まれた体躯による一撃は巨大な魔獣でも受け止めきれないだろう。
第八騎士団は第二王女の護衛騎士団であり、ソフィアはその近衛騎士に当たる。
性格は真面目だが考えすぎる感があり、大きいし強すぎる自分に逆に劣等感を抱いていたが、自分よりも大きく強いカイルに出会って一気に恋する乙女になる。
ハンス=ウォーレン
コンラッド王国第八騎士団団長。50を超える年齢。高齢(この世界でではあるが)だが、剣の腕はまだまだ衰えていない。
色々謎あり訳ありらしいが、コンラッド王とも親交があったり、ハンブロンの町のガイザックとも知り合いと、人間関係は広いらしい。
ハルカ(鳴海遥)
マダム・バタフライこと宮下蝶子と同じように異世界に転移してきた少女。黒髪ショートカットの少女。15歳。日本人。
マダムに保護された後にメイドとしての教育を受け、王城のメイドとして働く。異世界に転移したときに何らかの能力を得ているが、今のところ不明。
ジェラードによりスマホを使えるようにしてもらって、マダムやミリア(後述)と通信できるようになったりスマホの機能を生かせるようになったことで、隠密メイド部隊に配属。城内の細々とした仕事と、ジェラードとラシェルが登場したの時の案内役を務める。
多少の戦闘能力を持つが、料理はできない。
ミリア(=モーガン)
ハルカと同じように異世界に転移してきた少女。ふわふわのウェーブのかかったロングの金髪の少女。15歳。アメリカ人。
ハルカと同じようにスマホが使えるので、二人合わせて隠密メイド部隊に。大体ハルカと二人セットで行動している。
メイド長
王城のすべてのメイドを仕切る初老の女性。年齢を感じさせない背筋の伸びた姿と、王ですら怯む迫力に誰も逆らえるものはいない。
特技は直立不動のまま全力疾走すること。
お読みいただきありがとうございます




