「雄牛の角亭」・ハンブロンの町の住人
「雄牛の角亭」のあるハンブロンの町の住人で名前が出てきた人たちです
抜けていたらこっそり直します
アイラ
「雄牛の角亭」店主。159センチ。17歳。イラストだと赤色になりそうな首の後ろで縛れるくらいの長さの髪。
元は親子で経営していた食堂兼宿屋だったが、流行り病で両親を亡くし、その後一人で頑張っていたが、タチの悪い貴族に目をつけられて手折られるところだったのを、チーム・グリフォンに救われる。
彼らの拠点とするために建物自体を魔改造されて便利なのは理解できるし、最近は達観しつつあるが、(ノリ)ツッコミは止められない。
性格はお人好しの世話好き。口では何だかんだ言いながらも甘い。ちょっとオカン体質。若干不幸体質で、意外としたたか。
家事全般が得意で特に料理が好き。料理の研究に余念がない。
「妹」たちが小柄かつ細身なので、自分がちょっとぽっちゃりじゃないのかと不安になっているが、実はスタイルは悪くない。
魔法の素質があり、小さいながらも火の魔法が少し使える。陰でこっそり練習しているため、少しずつ上達しているとか。
ジェラードのことは将来の家庭生活を妄想するくらいに好意を抱いている。ただジェラードが奥手なのも理解しているので、じわじわと逃げ場を失わせて既成事実()を作ってしまおうと画策中。
リリー
「雄牛の角亭」の店員その1。149センチ。15歳。イラストだと緑色になりそうなショートカットの小柄な少女。アイラの幼馴染。
元冒険者の両親がいたが、母親を早くに亡くし、父親も最近亡くして天涯孤独の身に。父親のやっていたサトウダイコン畑を引き継いでいたが、物を知らずに育てていたので悪徳商人に騙されて搾取されていて、食うものにも困っていたところをジェラードに助けられた。性格は天真爛漫で元気で素直な腹ペコキャラ。成人はしているが、やや子供っぽいところもある。
身体能力が常人レベルじゃないほど高いが、制御と技術が伴っていないので生かし切れていない。武器は母親が使っていたとされる槍。他にも投げナイフや魔法を詰めた筒などを持っている。武闘派連中がいろんな技術を叩きこめば最強になれるポテンシャルを持っているが、本人は「戦う」ことよりも「守る」ことを重視している。
ジェラードに対し、好意や憧れを抱いているが、今一つ理解できていない。それでも少しずつ分かりつつある。
ルビィ(後述)と身分を超えた親友同士である。
ミスキス
「雄牛の角亭」の店員その2。152センチ16歳。紫がかった黒髪のショートカットのスレンダーな少女。
数年前以前の記憶がないが、斥候の技術を持っている。でも実際は暗殺者の訓練を受けていたらしく、毒や病気に対する抵抗力が高く、戦闘や隠密の技術にも長けている。
事情は不明だが、常に無表情で口数も少なく、淡々とした口調。ミステリアスというか不思議系。時折変なことを口走るが、みんな慣れてしまったのか、もう誰も驚かない。
血の繋がりはないが、リリーを「妹」として溺愛していて、彼女のためなら普通に命をかけられる。
ジェラードに対しては「そばにいたい」「一緒に歩きたい」という気持ちがあるが、それが何かよく分かっていない。ただ悪ふざけでも積極的なスキンシップをとるのに何故か躊躇うようになってきた。
サク
「雄牛の角亭」の食客。身長165センチ。年齢不詳。外見は20代前半くらいの女性。姫カットで長い黒髪と黒い目を持つ和風美人。黒い和服に腰に刀を佩いている。
正体は「黒い竜」で通じるくらいの強大な力を持つドラゴン。ただし、諸般の事情で力の大半を失っている。ドラゴンの姿に戻れないが、それでも素で常人を超える身体能力を持っている。
この世界の上位のドラゴンは世界の一部であり、たとえ倒されたとしても、その身体は魔素に還元され、世界を巡る内にいずれ身体を取り戻す不変の存在である。基本寿命も無い。ただ倒されたときに召喚術師、もしくは死霊術師にとらえられ、アンデッドドラゴンとして使役されていた。シルバーグリフォンごとチーム・グリフォンがこの世界に召喚されたときに巻き込まれて木っ端みじんにされたことにより解放される。恩義を感じているが、返せるものも無く「雄牛の角亭」の用心棒みたいな感じに。
身体は魔素でできているために、外観や服装は自由自在に変えられるが、特に興味はない。腰の刀は「攻撃の意志」の具現化みたいなもので消すことはできない。食事も睡眠も不要だが、アイラやリーナが作る食事、そして酒を知ったために随分と「無駄飯喰らい」になってしまったが、気にする人は誰もいない。
どこか古風な喋り方をする。価値観が人間とは大きく違うので、食事時以外は窓際の席で背景の一部となっていることが多い。
ダンジョンコア
「雄牛の角亭」の地下に住んでいる魔法的存在。ジェラードが「雄牛の角亭」の地下に通路と居住施設を作って、裏にあるロック姉妹やブラックホーネットの駐機場である「秘密基地」まで繋げたのだが、そこをダンジョン化して住み着いた。
性格は新たな知識を求めることに貪欲で、それ以外には意外と淡泊。一回ジェラードと一緒に怒られたために、アイラには頭が上がらない。
魔素を大量に消費して生物や物品を作ることができるが、材料さえあれば変性能力を併用して魔素を節約できる。構造さえ分かれば物品の複製も可能である。
ジェニファー=フォン=ハンブロン
「雄牛の角亭」があるハンブロンの町の領主。
年齢は不明だが、おそらく20代後半くらいの女性。身長164センチ。栗色のロングヘア。普段から男物の服を着ているが大変魅力的な女性。
酒(特にワイン)が好きで、昼間から酒をかっ喰らいたい酒豪。
「女傑」という言葉が似あう男前な性格。この国の王子が幼少の頃に家庭教師をしていた経歴を持つ。魔法の素質には欠けたが、才媛として王城でも重用されていたが、面倒を嫌って小さい町の領主をやっている。
貴族ではあるが、貴族の振る舞いは苦手で、できれば普通に接してほしいと思っているが、なかなかうまい事いかないのが悩みだが、逆にチーム・グリフォンの面々のように貴族どころか王族相手でも態度が変わらないのもどうかと思いつつも、面白いとも思っている。
いつも豪快に振舞うが、町や領民のことを常に心配している心優しい性格。領主としては善政を行っているが、目立った特産物がなかったため質素というか貧乏であったが、某誰かさんのおかげで町の財政が大きく潤ったので、大変感謝している。
ジェラードに対しては、その知識や力に興味を持っていたが、偽悪的に振舞いながらも「人々の笑顔を守る」という甘ったるい希望を叶え続けている姿に、好感を抱くようになったが、自分の立場や他の女の子たちの手前、口に出すことはない。
ガイザック
ハンブロンの町の冒険者ギルドの副〈サブ)マスター。ギルドマスターはまだ登場していない。
40代くらいのおっさん。常時アイパッチをつけているが、その下には「魔眼」があるらしいが、詳細は不明。
今は一線を引いているが、元冒険者でコンラッド王国の第八騎士団の騎士団長と顔見知りだったり、ずっと独り身なのにも何かしらの理由があるとかの、過去に謎多きおっさん。
現在も鍛錬は欠かしてないのか、身体能力は今でも高い。
酒好きで、隙あらば「雄牛の角亭」で呑んでいる酔っ払い。
リリーの両親とは顔見知りで、彼女が天涯孤独になったときに保護者となっていたが、忙しさにかまけて詐欺師に苦しめられていたことに気づかなかったことが今でも負い目に感じている。成人を機に、そして誰かさんの庇護下に入ったことで、保護者を卒業しひっそり見守るようになった、という名目でいつも呑んでいる。
バモン
ハンブロンの町の衛視や門番のそれなりの役職。30代後半くらいのこれまたおっさん。
奥さんと娘がいるらしいが未登場。
ガイザックとは飲み仲間で、二人そろって「雄牛の角亭」の数少ない常連客。
ヨハン
ハンブロンに住む魔法使い。30代くらいの穏やかな感じの男性。
一般的な魔法に適性がなく「腐敗の魔法」が得意だったが使い道がないために故郷に戻ってひっそり生きようと思ったところをジェラードに見出された。
本当は腐敗の魔法ではなく、時間促進の魔法なのだが、ジェラードがそれを隠して発酵や醸造を促進する魔法として解説したのでそのような魔法として確立した。元々真面目で丁寧な魔法を使うので、精密なコントロールが得意である。薄々、魔法の正体に気づいているが、危険な魔法よりも美味しいものを作る魔法の方が幸せだろうと気づかないふりをしている。
1年かかるものを1分くらいに短縮することができるので、酒の蒸留と組み合わせて熟成に役立つということで、ドワーフ(後述)がやっている醸造所で働いている。その他にも発酵調味料や堆肥などにも応用が利いて「神の手」とか「醸造王」とか言われて困惑している。
ボルガ
ハンブロンの町の醸造所の責任者であるドワーフ。
ドワーフとはヒト種の一つで、成人しても人間の三分の二くらいの身長しかない小柄な種族。でもずんぐりむっくりで筋肉質。女性や子供はそうでもないが、成人男性は髭もじゃ。種族的に酒が好き&強い。大体は酒造りか鉱山、鍜治場などで働いている。
ドスガン
ハンブロンの町の北にある鉱山の責任者であるドワーフ。
ハンブロンの町は北側が険しい山となっており、それより先に進むことができないが、良質の鉱石がとれるということで、ドワーフを中心とした住人がハンブロンの町とは別に小さな鉱山町を作り上げているが、領地的には両方まとめて「ハンブロンの町」である。
お読みいただきありがとうございます