7話 事故の後 凛視点編
どうも!猫林です!
今回はいきなり視点が変わり凛視点となります!
今回は伊織は出てきません!
次回にご期待を!
7話 事故の後
「...い..おーい..ん...凛起きろー!」
「.....ぅ..ん?」
誰かの声で目が覚める。目を開けると
「凛が放課後寝てるなんて珍しいね?」
「......伊織?どうしたの?」
「どうしたのって凛が放課後遊びに行こうって言ったんじゃないか」
あれ?そんなこといったっけ?何か忘れてるような....
「ほら!寝てないで行こうよ!」
「あ、ちょっまっ!」
腕を引かれて教室から飛び出して学校を出る。小さい頃はよく引っ張ってもらったな~と懐かしく感じていた。そして前に信号機が見えた。途端に身体中の血の気が引くのを感じる
そうだ伊織は....気がつくと私は信号機の近くで転んでいた。近くには赤い水溜まりがありそのとなりには....
「伊織!」
と、叫びながら私は飛び起きた。夢だった
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あの事故から一週間がたった。事故の原因は居眠り運転だったらしい。昨日伊織の葬式に参列した。葬式が終えて帰ると部屋に閉じ籠った。
「っ……、ぅ……」
涙が止まらなかった。伊織が死んだ、私を庇って死んでしまった。認めたくなかった...でも葬式の時、伊織に触れた。
冷たくて人を触っているようには思えなかった。
私は泣いた....泣いて泣きまくって気づいたら寝ていた
伊織に会えたと思っていたら夢だった。気づくとまた涙が出ていた。
「……ぁ……ははっ、涙がとまらないなぁ」
事故から二週間がたった。いつも通りに制服に着替えて写真の前に立つ
「伊織。いってきます」
伊織がいなくなってからは学校は楽しくない。授業はあんまり集中が出来なかった。伊織のことで頭がいっぱいだった。伊織がいないとダメダメだなって思う
「伊織……会いたいよ」
誰もいない移動教室で一人呟き涙をこぼした。
それから1ヶ月だったある放課後のこと私は帰る前に体育館の裏側へ行く。行く理由は朝下駄箱にラブレターが入っていたからだ。指定場所につき待っていると、
「遅れてしまってすまない。待ったかな?」
振り替えるとそこには2組クラスの速水 遥斗くんがたっていた。サッカーのエースでイケメンだと噂で聞いたことがある。私は特に何も感じなかったけど。ちなみに私は1組だ。
「いえ、今来たところですよ。こんなところに呼び出した理由を聞いても?」
「いきなりで申し訳無い。綾瀬さん、私の彼女になってくれませんか?」
私は即答した
「ごめんなさい。私は速水さんとは付き合えません」
「理由を聞いてもいいかい?」
「………理由は聞かなくてもわかってるでしょ?」
速水さんが私に好意を抱いていたのは知っている。体育などでよくこっちを見たり話しかけてきたりしていたからだ。
よく遊びにも誘われていたが伊織と遊ぶ方が好きだったからいつも断っていた。
「……わかったよ」
そう一言言うと速水さんは去っていった。パッと諦めてくれてよかったと安堵した。
次の日、学校に行くと速水さんをフッたのが行けなかったのだろうか。私の陰口が始まった。もともと女子たちとあまり仲良くはなかったがフったことが原因なのだろう。クラスの一部の女子が無視をしたり悪口を言うようになった。特に気にしなければ問題はなかったからよかった。でもその娘たちのリーダーみたいな子が伊織を小馬鹿にするようなことを言った。
パァン!
気がつくと彼女を平手打ちしていた。強く叩いたせいか隣の机にぶつかってその娘はケガをしてしまった。でも私は関係なかった。私は彼女に向けて
「私を馬鹿にするのはいいけど伊織を馬鹿にすることは許さないから!」
その後誰が呼んだのかはわからないが担任が来て二人して説教を受けることになった。結果は喧嘩両成敗で終わった。
一応親に連絡するらしいが私は気にならなかった。
放課後帰りながらポツリと呟く
「伊織………」
伊織がいなくなった後の凛視点で書いてみました!
如何だったでしょうか?
次回からは伊織と凛の二人の視点で進めていきますのでよろしくお願いします!