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罰を呼んだ罪

作者: 青墨

実際に出来てるかは分かりませんが今も同じように考えていることです。

母数は少ないが色んな人を見てきた。

その中には自分は相手に不義理を働いていたのに裏切られたら信用していたのにって言い出したり、信用している人に不義理を働いたりする人も居た。そういう人のいう信用っていうのは侮りでしかない。相手を過小評価していて自分を過大評価している。自分はこの人に裏切られないし、この人は自分を裏切れないし、この世は自分に対してそういうことを用意していないと思ってる。因果応報なんてないけども、全くの被害者ではなくなるようなことを人生でしてはいけない。

こんなことをした人はこんな目に遭っても仕方ないって自他共に思うようになると苦しいから。

そのとき思わなくてもただの不幸を不幸のまま受け容れられる人はそんなに多くない。理由を捻り出して結局自分の記憶にある限りの悪事をいつまでも気にするようになる。

相手が居る場合でも居ない場合でも恨まれている恨まれてないに関わらず、これだけのことをしたからだと思いたいんだと思う。

償う先が分からない不安は他人には推し量れない。

それを越えると、恵まれてきた人生の均衡を取る為に不幸が存在すると思うようにもなる。実際恵まれてきたかには関係なく。

私は人を侮り、不義理を働く人間に嫌な思いをさせられてきた。ただ、それだけしかない人間も居ない。それなりの人間関係ではあった。そして、私もその側面がない訳ではない。誰かを侮って、不義理を働いてきたこともある。記憶にないことも含めたら、人より多いかもしれない。私は私を大事にすることが上手くなかった。私に対しての敬意にも上手く対応出来なかった。返し方も分からなかった。だからこそ、私を大切にしない人に親和性を感じてしまうところがあって、結局自分が傷つく場所に根付いてしまう。

大切にされることに耐性がなさ過ぎて腰が引けて友人にもなれなかった人が沢山居る。

だから、ほんの少ししか話してない人達の方が会わなくなってもそっと遠くから思い出しながら感謝している。食事を沢山共にしていても名前も顔も覚えてない、不快感だけが残った人達は思い出すこともない。

そんな性格もあって、一人が好きなことを思い出すのに相当な時間がかかった。

私は誰かと居なければ気が済まない訳ではなかった。

寄ってくる人の中からわざわざ胸がざわめく不快な人達を選び、側に寄り、きちんと人間関係を築いて不快感が限界を超えたり接点がなくなったら連絡先を消した。

この繰り返しで気付いたことがある。

私は何かをし続けていくことが元来苦手で、こつこつ努力することがとことん出来なかった。

それと同じなんだと思う。

誰かと人間関係をつかず離れず調整しながら繋がり続けることが本当のところ、したくないのかもしれない。

人は一人で元々、と分かっていてそれでも人と居ることが普通で、普通を求めて人と関わる努力をしていただとか、出来ないこともそれなりにある分群れることが必要だと無意識下で強く思い過ぎていたんだと思う。

人見知りしたこともなく、出来なかったら親しさなんか関係なく誰かに教えてもらうことだって特段出来ない訳じゃなかったのに自分の自力というものにどこまでも自信がなかった。

それも、私を大切にしない人を受け容れてしまう理由の一つなんだろう。補ってもらっている、という引け目がずっとあったからだ。

それが雑な扱いへの初手を間違えて、なんとなく受け容れて助長させてきた。

このようにやっぱり私は私も悪いのだと思うようになってしまう。本当に悪いのかもと思うこともある。それでも、私はもう少し私の居心地について考えてもよかった気がする。

内罰的な傾向が他人からの外罰を呼んだ。

あるいは逆なのかもしれない。

私はあまりにも長い間緩やかで些細な外罰に慣れて、内罰的な傾向が育ったのかもしれない。

そんな順序などはもう人格形成の過渡期を越えた今は関係ない。

ただ、結果だけがある。

でも、私は意識することが出来た。薄らとは分かっていたのに、言語化することからも目を逸らしてきたが、今出来ている。

私は一人が好きだ。それでも添おうと努力するべき人を正しく、真っ直ぐ選び、選ばれる人で在りたい。

それをし続けることが私の最後の内罰になることを願っている。

思ったより長くなりました。

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