とある会話 57
Z「冬眠カプセルルームへ行こう。ついて来い」
F「冬眠カプセルルーム?」
Z「 ああ、そうだ。君が聞きたがっている
疑問に答えよう」
-----------冬眠カプセルルーム----------
Z「答えは、この偽装簡易ベッドだ」
F「これが、どうした?」
Z「私が手にしている、この小型パネルを見ろ」
F「さっきスクリーンルームで画面にセリフを
出した、小型リモコン装置か?」
Z「 そうだ。いいか?
君たちが寝ている間に、このパネルを
押すと、180°ベッドがひっくり返る。
いいか?そこの冬眠カプセルを見ておけ」
(うぃーん うぃーん うぃーん パタン)
F「あっ!カプセル内のベッドが、裏返った!」
Z「だろ?今度は、元に戻す。見ておけ」
(うぃーん うぃーん うぃーん パタン)
F「冬眠カプセル内のベッドが戻った・・・」
Z「て、ことだ」
F「み、みんなは、どうなったんだ?」
Z「 この装置の下の発射台まで運ばれて
偽装火球となって地球へ飛んで行ったよ」
F「か、火球だと?」
Z「 ああ、そうだ。空っぽの弾薬の代わりに
司令部からの指示で、敵国上空へ発射された」
F「何だと!」
Z「 敵国24か所のターゲット上空まで
予定の軌道通りに飛んだことが確認された。
この小型パネルに、成功、失敗が表示される。
24か所のターゲットへ向けて、全て成功した。
ミサイルの試射は、これで、ひとまず
成功した。残り2か所は、やらなくても良い
だろう。
9割の試射を成功させれば、軌道確認実験の
任務はクリアとされているんだ」
F「 み、みんなは?・・・」
Z「 覇権の礎になってくれた、英雄であり勇者だ
彼らは、弾薬のスペースを補充する役割をして
くれたんだ。まさに、愛国的勇者たちだ!」
F「きさま! ふざけるな!何てことしたんだ!」
Z「 これは、司令部の命令だ!お前も、同じ
運命になっていたんだぞ!」
F「 うぉぉぉ〜 ち、ちくしょう!
お前ら、それでも人間か!!!」