とある会話 55
Z「もうすぐやって来る」
F「何が?」
Z「もうすぐ到着するんだ。この時を、ずっと
待っていた。それが、私の使命・・・」
F「何が到着するんだ?」
Z「 ずっと、ずっと、この瞬間を待っていた。
この軍事作戦のリーダに任命されてから、
ずっと、ずっと、待ち望んでいたことが
もうじき実現する。努力して来たんだ。
私は、自分の使命を果たすため、
精一杯、頑張った。君たちと同じさ」
F「何がやって来る?」
Z「この軍事基地に2名の常駐兵がやって来るんだ」
F「常駐兵?」
Z「 ああ、そうさ。専門の軍人がやって来る。
ここは軍事基地なんだ。宇宙空間における
わが国の領有になるんだ」
F「 領有?」
Z「 ああ、そうだ。もうすぐやって来るんだよ。
私は、彼らと交代して、地球へ帰還することに
なっているんだよ。最初からね。常駐部隊は、
冬眠カプセルの生活支援物資を補給するためと
いう虚偽の理由をつけて、地球から支援物資の
シャトルを飛ばしたころだ。もちろん、それは
世界を欺くための嘘だ。警戒されないように
することが目的だ」
F「常駐兵が来るのか?」
Z「そうだ。そこまでが、私の真の役割だ。
この地球周辺の宇宙空間は、私が帰還用
シャトルに乗り込み、愛する母国の地を
踏んだ瞬間に、世界へ向けて、宣言が
司令部から発せられることになっているんだ」
F「宣言?」
Z「ああ、宇宙空間の領有化宣言だ」
F「宇宙空間の領有化宣言?」
Z「そうだ。われわれの所有になる。そのための
軍事基地宇宙ステーションだ。これで完全に
地球の敵国への抑止力が完成するんだ」
F「抑止力?」
Z「 ああ。抑止力だ。常駐兵が運んでくる物資は
何だと思うか?」
F「知らない・・・」
Z「 だよな。フッ(笑) 先ほどヒントを
与えただろう?この装置は、冬眠カプセル
ではなくて、宇宙から地球へ打ち込む
爆弾の発射台だと」
F「まさか」
Z「そう。26発分の爆弾の弾薬を運んで
来るんだよ。それで全てが、完了だ」
F「・・・。みんなは?みんなは、どうした!」