とある会話 53
F「 ある装置の上に、偽装した簡易ベッド?
世界に、真実を隠すため?」
Z「 その通りだ。この装置は、とりあえず
冬眠カプセルと命名する必要があった。
生物学的な科学実験だと世界が思い込めば、
敵国の過剰な警戒心を解除できると
判断したからだ」
F「 じゃあ、本当は、何の目的に使う
装置なんだ?」
Z「 この装置は、宇宙から地球の敵国の重要拠点
26か所を破壊するためのミサイル装置だ。
この26台で、26発分の爆弾を26か国の
民主主義国諸国へ一斉に同時に投下できる。
つまり、その発射台だ。そのための装置だ」
F「 冬眠カプセルではなく、宇宙から地球へ
爆弾を投下する目的の発射台?」
Z「 そうだ。わが国が世界の覇権を掌握する
ために、究極の決定打となる最強の破壊
兵器だ。そしてそのことがバレないように
世界はもちろんのこと、君たちにまでも、
真の目的は公表せず、装置の本当の機能も
秘匿にしたんだ」
F「 でも、僕たちは、冬眠していた。冬眠して
いた事実は、どう説明するんだ?」
Z「 冬眠だと?私の説明を、今、君は聞いた
だろう?26か国の民主主義国を一瞬で
壊滅させることが可能なミサイルの発射台の
上で、簡易ベッドをこしらえて、いったい
どう冬眠するんだよ?教えてくれよ、君」
F「そ、そんな・・・。どうやったんだ?」