とある会話 42
Z「お代わりするか?」
C「じゃあ、レモンサワーでお願いします」
Z「Eは何が良い?酒は、嫌いか?」
E「コーラで、充分ですよ」
Z「Fは、1杯目はウーロン茶で良かったのか?」
F「そうですね。わたしも、酒は苦手で。
2杯目は、水をもらえますか?」
Z「Gは? またビールにするか?」
G「ホットのレモンティーをもらえますか?」
Z「分かった。Kはどうする?」
K「ビール、もらえますか?」
Z「了解。Lは、何が良いか?」
L「ホットコーヒー砂糖なしで」
Z「分かった。Mは?」
M「赤ワインありますか?」
Z「あるぞ。ほれ、しっかり飲んでくれよ」
N「Zさん」
Z「どうした、Nはビールにするか?」
N「Zさん、音楽とか聴けませんか?」
Z「音楽?何が聴きたいんだ?流しても良いぞ」
N「何だか、次は自分がアキレスと亀状態に
なって消えてしまいそうな気がして来まして」
Z「音楽流して落ち着きたいか?」
N「はい。ショパンの別れの曲流して
もらえますか?」
Z「 ショパンの別れの曲?あるぞ。しかし、
しんみりして逆に落ち込むだろ?」
N「いえ。昔を思い出したいんです」
O「昔?何かあるの?」
N「ええ。まあ、高校時代の思い出ですよ」
P「高校時代?どうした?感傷的になりすぎ
だろ?大丈夫か?」
N「ええ。まあ、その、あれですよ」
R「あれって何だよ。Nさんらしくないぜ」
S「その思い出とやらを聞かせてくれよ」
Z「 ショパンをステーション内に流すぞ。
理由を話してくれないか?」
V「ああ、流れてきた。ショパンだ、ショパン」
N「大した思い出じゃないっすよ。
昔、片想いしてた女の子が授業後
音楽室でショパンの別れの曲を弾いて
いただけです。なぜか、今、急に聴いて
みたくなっただけっす」
X「センチメンタルだな。まるでわれわれの
別れを意味するかの様な悲しい旋律だ」
Y「みんな、この仕事は、命のためだ。
もうしばらくの、我慢だ。
Zさん、そうなんですよね?」
Z「 ああ。そうだと良いんだが・・・
ふぅ〜(ため息)」