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早朝
朝の光を浴びながら
寝ぼけ眼をこする僕
いつもと同じ散歩道
朝の風に向かって
おはようの挨拶
コンクリートの硬い道は
人の心の壁のようで 僕はこれが嫌いだった
一軒家の高い塀は
人の心の壁のようで 僕はこれが嫌いだった
でも 散歩は好きなんだ
毎日違う匂いがして
毎日違う風景が見えて
僕にはこれしかないから
僕の楽しみはこれしかないから
だから笑って歩くんだ
だから謳って歩くんだ
強くあれと 優しくあれと
誰にも聞こえない透明な歌
誰かに届けと願う歌
頭の中で綺麗な音が流れ出す
頭の中で優しい音が流れ出す
心と体を自由に 足枷を振りほどけ
自由を胸に抱いて飛翔しろ
天高く舞い上がり 苦心の人に響け
生命の讃美歌
心の歌声は誰にも届かないけど
想いの強さは増していく
だから僕は
毎朝こうして謳うんだ
韻を意識してみましたが、出来てるかな……。
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