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雨曝
振り止まない雨はないと誰かが言った
オフィスの隅で泣く人が居た
路地裏の隅ですすり泣く声が聞こえた
マンションのベランダで子どもが泣いていた
公園のベンチで男が泣いていた
この世界は雨ざらしだ
救いの手 差し込む光明は
泣いている者へは向けられず――
――他の誰かへと向けられる
幾年の時が経っても止むことのない雨
人々の泣き声――
――苦しみの鎮魂歌
空を見上げ涙をこぼす女性が居た
地に伏せて泣き叫ぶ青年が居た
道路の真ん中で泣き叫ぶ母親が居た
死にたいと泣く老人が居た
この世界は雨ざらしだ
自傷行為に阿鼻叫喚――
異常行為に支離滅裂――
善意は他者を罵る行為と煽られ
善意は絶望の淵に消えていった
救済は己の欲を吐き出す行為とされ
救済は牢獄へと捕らえられた
希望は魔女狩りの集団に捕まり
希望は火の海に焼け死んだ
この世界に救いは無い
この世界は雨ざらしだ
好きなアーティストの名前なんですけどお借りしちゃいました。
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