後ろには
1対7のデスゲーム
「だるまさんが蠢いた」
「んじゃ、始めるね」
鬼が笑う。手には拳銃を持っていた。
木の幹に腕を枕に顔を伏せる。
7人の子供が各々武器を持って離れた位置に構えている。
鎌、斧、刀、槍、バール、ハンマー、ナイフ。
それぞれが同一の武器を両手に携えて待機する。
鬼が無言で振り向いた。
「始めて良いのかな?」
鬼が問う。
「……」
誰も何も返さない。動かない。
「ねぇねぇ、誰か返事してよ」
鬼が笑う。子供たちは動かない。
「まぁいいや……」
不気味に笑う鬼は木の幹に伏せた。
「だーるまさー――」
一人、刀を持った子供が動いた瞬間――
「あ、言い忘れてたんだけどさ」
「あ……」
「アハハハハッアハハハハハハ!」
響く銃声。脳天を撃ち抜かれた子供が地面に倒れる。
「アハハハハハッ! アハ! アハハハハハハ!」
腹を抱えて笑う鬼。子供たちは動かない。
「馬鹿だねぇ……んじゃ、続き続き」
鬼が木の幹を向く。
無音で子ども達は身構えた。
「だーるま――」
鬼が振り返る。子ども達は動かない。
「ちぇっ」
鬼が振り返る間、子ども達は利き手を振りかぶる。
「だーっ!?――」
飛んできた六つの武器が鬼の背中へと当たる。刺さる。
もう一方の武器も利き手に持ちかえて振り投げる。
ゆっくりと木の幹にもたれながらずり落ちていく鬼。
「だ……だる……ま……さ……ん…………」
鬼の後ろには六人の子どもたち。
ピクピクと、だるまさんが蠢いた――
なんかこんなのありましたね……。書いてて思い出しました( ;∀;)
子供は「供物」となるので途中から「子ども」に変えてます。誤字じゃなかばい。
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