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刹那

 吹きすさぶ風 雪 砂塵


 旋風 怒涛の嵐にて



 視界を奪うあらゆる細粒が飛び交う世界


 五感の一つを消された世界


 目は見えない 耳には雑音



「この中から大切なものを見つけなさい」


 師は言った



 現状


 立ち尽くす

 視界は砂嵐を捉える

 耳は意味をしていない



 過去


 師は息絶えた

 



 目を瞑れば暗闇が覆う


 耳をすり抜ける風 手で遮り無音とする




 大切なもの 師への恩

 大事なもの 師への愛


 貴方の恩恵は忘れない 忘れられるものではない



 何処の馬の骨かも分からぬ私

 貴方は大切に育ててくれた


 何処の馬の骨かも分からぬ私

 貴方は我が子のように育ててくれた


 私の指針は貴方である





 しばし俯き考える

 首を傾け思考する

 天を見上げ思案する



 一筋の光に目を見開く

 前を向いて手を下ろす



 雑音が鳴り響く中――

 師への解答を開始する――



 私は微笑んだ

 胸に手を当て微笑んだ



「いつも私は気付くのが遅いのですね……」

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