第二十二話 変化
短めです。
ミーシャです。
魔物の大量発生『暴走』から一週間が経ちました。
えぇ、一週間が経ちましたよ。
この一週間、本当に大変でした。
すべては暴走の翌日に届いた「不幸な報せ」が原因だったのです。
「不幸な報せ」それは、学園から届いた休校の報せと宿題のお報せだったのです。
算術に魔国語の書き取り、歴史に魔術の詠唱の暗記……。
もう学園が数日間だけ休校になっただけで、ものすっごい量の宿題がだされたのですよ。
おかげで、私は暴走の翌日から学園が再開するまでほとんど外出できなかったのですよ。
まぁ、これはたぶん学園の生徒たちが不用意に外出させないために取られた手段であると思うのですけど、それにしてもアノ量はしんどいのです。
算術は別にいいのですよ、ほら、私って転生者ですし、微積とかできましたし、それに比べればこの世界の算術なんてちょちょいのちょいですよ。
魔国語もまぁ大丈夫なのです、でも歴史、特に人物の名前が全然覚えられないのです。
ファンタジー世界のせいなのか、変な名前の人多いし、英雄多すぎだしで、もう全然覚えられない。
おかげで様で私の学園での成績は歴史だけピンポイントで低いのですけど、これは他の人には秘密なのです。
宿題のせいで、ほとんど外出ができず、学園が再開するまで私はずっと勉強をしていたのです。
あと他にもちょっとしたことが起こった。
暴走が起きた次の日、里のみんなが街にやってきて、ちょっとした騒ぎが起こったり、魔王軍?の偉い人が家にやってきたりした。
街にやってきた里のみんなにもみくちゃにされて、ちょっとぐったりした。
魔王軍?の人は私は直接会ってないけれど、どうやら私に上着を貸してくれた人ではなく、男の人だったらしい。
そう言えば、未だに上着を返していないな、あとで返さないと——。
ママとパパはこの一週間は何やら忙しそうにしていましたけど、何をやっていたかは私には教えてくれませんでした。
学園が再開してからは、普通に生活に戻った。
それはもう、あっさりと元に戻った。
授業もいつも通り行われたし、セリナとも普通に話せた。
近くで人が死んだ経験をした。
魔物と命のやり取りを行った。
前世では、ありえない体験でしたが、私の精神は自分が思っている以上に強靭になっているのでしょうか。
私は今も変わらない日常を取り戻し、普通に生活をしているのです。
自分で思っている以上に私はこの世界に適応しているのかもしれない。
これが善いことなのか、悪いことなのかは、わからない。
でも、とりあえずは今を生きて行こうと私は思う。
「ミーシャ?大丈夫?」
「うぁぁ!せ、セリナ驚かさないでよ」
「別に驚かせてなんかないわ、ほら次は身体検査の時間よ。武闘大会の査定もするらしいから、体操着に着替えて速く行きましょう」
「う、うん。それで武闘大会って何なの?」




