登場人物紹介・その4
12月29日の19時より、YouTubeにて出涸らし皇子第十六部の冒頭を先行公開します。
気になる方はぜひ見に来てください!!
登場人物紹介
【双子の皇子】
第七皇子【アルノルト・レークス・アードラー】
肩書『出涸らし皇子』
俺。親しいものはアルと呼ぶ
アードラシア帝国の第七皇子。
黒髪黒目の十八歳(のちに十九歳)。皇帝家の中で唯一の双子。その兄。容姿はレオナルト同様に整っているが、締まりがない、精悍さに欠ける。優美でないと散々な評価をされている。
良いところは弟にすべてを持っていかれた出涸らし皇子と呼ばれており、無能無気力でサボり魔。向上心に欠けている。
無気力であることは真実だが無能ではなく、強力な古代魔法を扱うことができる。ただし、古代魔法は帝国および皇族の中ではあまり良い感情(かつて曽祖父が古代魔法に傾倒したあげくに狂って帝都を混乱に陥れた)を持たれていないため、そのことは隠している。
ほかの有力候補者が皇帝になった場合、間違いなく自分や母も殺されるため、レオナルトを皇帝にするために暗躍することを決意する。
帝都反乱時には城内にて暗躍。
虹天玉を守り通し、反乱軍を翻弄し続けた。
帝国北部での内乱では、極秘裏にレオを救援。北部貴族をまとめあげ、決戦に参加した。
その後、北部全権代官として北部を統治。
藩国王女マリアンヌを救出し、帝都に凱旋。
マリアンヌとの縁談話が出るが、トラウゴットに助けられ、藩国宰相として藩国へ向かった。
一年後、トラウゴットのために憎まれ役を買って出て、宰相を辞任。帝国に帰還した。
その後は近衛騎士団長、副団長の要請を受けて、魔剣使いの捕縛に協力。
王国派と帝国派に割れるアルバトロ公国へ赴き、帝国派の勝利に貢献。
連合艦隊の提督として、レオの救援として赴き、敵軍撃破に貢献。
連合軍総司令に就任し、対王国の指揮を執る。
【シルバー】
肩書『帝国最強の冒険者』
大陸に五人しかいないSS級冒険者の一人で、過去に古竜を討伐したこともある。銀仮面をつけた黒いローブの男。
帝都から動かない冒険者であり、帝都支部に所属して冒険者ギルドから要請でもないかぎりは基本的に帝都周辺の依頼しか受けない。
正体はアルノルトであり、古代魔法を使って影ながら帝国を守っている。
その師は狂帝とまで言われた曽祖父の精神体で、古代魔法や謀略など幅広く教わっている。
第八皇子 【レオナルト・レークス・アードラー】
肩書『旗印』
僕。親しいものはレオと呼ぶ。
黒髪黒目の十八歳(のちに十九歳)。兄と同じ容姿ながら精悍でありながら優美さもあると評価されており、求婚者があとをたたない。
剣術、魔法、政治、あらゆる面で優れており、次期皇帝の有力候補者の一人。
優しく、人を思いやれる性格で血のつながった家族で争うことに疑問を抱いている。
帝位争いを勝ち抜くには優しすぎ、甘いとアルノルトは思っており、人の負の面よりも正の面に期待して目を向ける傾向にある。得難き長所であるが、同時に短所ともなっている。
兄であるアルノルトを誰よりも信頼している。
聖女レティシアの拉致から始まった帝都反乱では、レティシアを救出後、そのまま強行軍で帝都へ反転。
決定的な援軍として現れた。
その後、北部にてウィリアム・ゴードンと交戦。
アルが動き始めたことを感じ、完璧な連携を見せて敵軍を壊滅状態まで追い詰めた。
終盤、ゴードンとの一騎打ちで見事、ゴードンを討ち取った。
休む間もなく、西部国境にて王国軍を撃破。
エリクと肩を並べる帝位候補者となった。
その功績から対王国における指揮権を手に入れ、十五万の大軍を率いて王国へ侵攻。
アンセムと激闘を繰り広げるも、王太子の邪魔が入り、一時共闘。
要塞にこもり、アルの到着まで耐え抜いた。
その後はアルの指揮下に入った。
【アードラシア帝国の皇族・アードラーの一族】
皇帝【ヨハネス・レークス・アードラー】
アードラシア帝国の皇帝
金髪青目。
子沢山な皇帝で、十三人も子供がいる。子供たちに帝位を争わせ、実力のある者が継ぐのが帝国のためと考えている。自分もそういう争いの中で皇帝となった。
皇族としての誇りと義務を自覚しており、広大な帝国領を治められる後継者を輩出するのは皇族の義務であると語る。
しかし、皇太子がいれば起こり得なかった子供同士の争いに心を痛め、皇帝としての責任との間で板挟み状態になっている。
帝都反乱時には近衛騎士とリーゼと共に防衛戦を展開。
援軍が来るまで耐え抜いた。
その後、多方面に敵を抱える状況の中、皇族をトップに据える形で各地の軍を掌握。
一つずつ潰していくことで、敵同盟を瓦解させた。
レオが次期皇太子になることを期待している。
第一皇子【ヴィルヘルム・レークス・アードラー】
27歳没
三年前に亡くなった皇太子。存命中は理想の皇太子として帝国中の期待を一身に受けており、その人気と実力から帝位争い自体が発生しなかった傑物。ヴィルヘルムの死が帝位争いの引き金となった。母親は皇后
第一皇女【リーゼロッテ・レークス・アードラー】
25歳
東部国境守備軍を束ねる帝国元帥。皇族最強の姫将軍として周辺諸国から恐れられる。帝位争いには関与せず、だれが皇帝になっても元帥として仕えると宣言している。
帝都反乱時には極秘裏に少数を率いて帝都入りし、皇帝を守り通した。
その後、藩国侵攻を任されるが、アルの説得によって恨みを封印。
無用な被害を出さず、迅速に藩国を占領した。
東部国境を守り続け、皇国の介入に目を光らせている。
第二皇子【エリク・レークス・アードラー】
28歳
青髪眼鏡。
外務大臣を務める皇太子最有力の皇子。
冷徹でリアリスト。
勢力基盤は文官であり、大貴族の支持も集めている最大勢力。
最も皇帝の座に近いことを理解しているため、自ら動くことはしない。
帝都反乱時には冒険者ギルドへ逃げ込み、皇国の要人を使って偽情報を連合王国へ流した。
一方で、配下を使って反乱軍に協力。
双方の弱体化を狙う動きを見せていた。
以後、皇国を対帝国戦に参戦させないように注力し、外務大臣として最大の手柄を立てた。
愛妻家。
第二皇女【ザンドラ・レークス・アードラー】
22歳・死亡
緑髪で美人だがキツイ顔つき。
魔導師で、禁術について研究している。
もっとも残酷な皇族。
勢力基盤は魔導師。
帝都にてゴードンと組み反乱。
鎮圧された後に、これまでの罪を明らかにされて死罪が決定。
帝国最凶の毒である帝毒酒にて、七日七晩、苦痛を味わったあとに死亡した。
第三皇子【ゴードン・レークス・アードラー】
26歳・死亡
赤髪で大柄。
将軍職につく皇子。
武人であり、考え方は単純。
勢力基盤は武官。
帝都にてザンドラと組んで反乱。
連合王国の支援を受けながら、帝国北部を支配しようとするが、北部貴族をまとめあげたアルとレオによって追い詰められ、レオとの一騎打ちの果てに死亡した。
帝位争いが始まる前は弟たちに剣の手ほどきをしていた。
第三皇女【クリスタ・レークス・アードラー】
12歳。
金髪紫目。
母を亡くし、アルとレオの母であるミツバを母と慕う。
不安定ながら予知能力があり、それを知る者はごく少数。
ザンドラに能力を知られ、その身を狙われるものの、親友リタとエルナによって難を逃れた。
帝都反乱時もその身を狙われるが、アルによって救出された。
ぬいぐるみはアルに買ってもらった物
反乱以降、魔法の訓練を行い始めた。
第四皇子【トラウゴット・レークス・アードラー】
25歳
茶色の髪に青い瞳。そしてダサい眼鏡が特徴。
まんまる太った皇子で、文才がないのに文豪を目指している。
趣味人。
帝位争いには関わっていなかったが、アルとレオに協力することを決意。
帝都反乱時には亡き皇太子の部下を呼び寄せ、反乱鎮圧に貢献した。
その後、アルのために藩国王女マリアンヌと結婚し、藩国へと向かった。
藩王として藩国をまとめあげ、帝国の同盟国として北の守りを受け持つ。
第五皇子【カルロス・レークス・アードラー】
23歳・半死人
優秀と評されたことも、無能と評されたこともない平凡な皇子。しかし能力に反して夢見がちで英雄願望を持ち合わせている。帝位争いでは同母兄であるエリクを表向きは支持している。
吸血鬼を使い、東部に混乱を招いたが一生寝たきりの体なため、命だけは助かった。
とある場所にて軟禁されており、自らの愚かさを後世に示すために生きていくことを決めている。
第六皇子【コンラート・レークス・アードラー】
21歳
ゴードンの同母弟だが、軽い性格で帝位争いにはあまり関心は示していない。表向きはゴードンを支持している。
だが、裏ではエリクと繋がっており、北部での内乱中、母親である第四妃と共に城へ潜入。
皇帝を討とうとする母を不意打ちで殺した。
その所業を見た皇帝からは、遠ざけられることになった。
第九皇子【ヘンリック・レークス・アードラー】
16歳・半死人
ザンドラの同母弟。アルを見下しており、レオにはライバル心を燃やしている。帝位争いでは同母姉であるザンドラを支持している。ギード・フォン・ホルツヴァートとは仲が良い。
帝都反乱時、コンラートと共にゴードンの下へ身を寄せ、アルとレオと戦うも敗れ去る。
敗走する竜王子ウィリアムと共に連合王国へ撤退するも、ゴードンの子を守るために帝国へ帰還。
自ら毒を含み、命を以てゴードンの子を連合王国へ留めておくことを皇帝に約束させた。
その後、アルの策略で命を助けられ、表向きは死んでいる駒として動くことを決意した。
アルの影武者として動くこともある。
第十皇子【ルーペルト・レークス・アードラー】
10歳
第七妃の唯一の子。まだ幼く、帝位争いには参加していない。誰も支持はしておらず、第七妃の言う通りに過ごしている。性格は気弱。
帝都反乱時、アルから虹天玉の偽物を託され、城を脱出。
本人が偽物と思っていたそれは本物であり、見事に反乱軍の目を欺くことに貢献した。
反乱以降、剣の稽古を開始している。
先々代皇帝【グスタフ・レークス・アードラー】
アルたちの曽祖父にあたる。先々代皇帝。
皇帝位を息子に譲ったあと、古代魔法に没頭しやがては狂って帝都を混乱に陥れた。
それ以来、皇族の間では古代魔法はタブーとなっている。
しかし、実際は城の隠し部屋にある魔導書の中に人格が封印されている。
そこに封印されていた悪魔に体を乗っ取られてしまっていたため。
アルの古代魔法の師。
必要以上に弟子へ肩入れする気はなかったが、悪魔が動き出したことで重い腰を上げる。
皇后【ブリュンヒルト・レークス・アードラー】
皇帝の正妻。
皇太子と第四皇子の母
皇太子の死後、皇帝との仲は悪い。
第二妃【アメリア・レークス・アードラー】
本編開始前に死亡
皇帝が最も愛した妃。
第一皇女と第三皇女の母
クリスタを懐妊中、予知夢を見るようになり、それを記した手記を皇太子に託した。
第三妃【カミラ・レークス・アードラー】
第二皇子と第五皇子の母。
エリクの配下を使って暗躍する。
第四妃 【ゾフィーア・レークス・アードラー】
第三皇子と第六皇子の母。
妃にならなければ近衛騎士隊長になれたと言われる剣士。北部公爵家出身。
皇帝を襲撃した際、背後から息子であるコンラートに刺されて死亡した。
第五妃 【ズーザン・レークス・アードラー】
第二皇女と第九皇子の母。
禁術使いであり、ザンドラにすべてを教えた。
魔奥公団とも繋がり、ザンドラを皇帝につけようとするが、最後はリーゼによって討ち取られた。
第六妃 【ミツバ・レークス・アードラー】
第七皇子と第八皇子の母。
踊り子であり、その踊りを見て皇帝が見初めた妃。
広い見識を持ち、常に落ち着いているため、他人から頼られやすい。
放任主義で、今のアルとレオを形作った。
原因不明の病にかかっている。
第七妃 【ジアーナ・レークス・アードラー】
第十皇子の母。
皇国から嫁いできた政略結婚相手。
後ろ盾がないため、息子のルーペルトと共にひっそりと暮らしている。
【テレーゼ・レークス・アードラー】
今は亡き皇太子の妻。
皇太子妃。
皇太子と住むはずだった東宮に住んでおり、皇太子との思い出の中で生きている。
弟の一件もあり、アルには複雑な感情を抱いていたが、フィーネによって少しだけ前向きになった。
皇弟【ディートヘルム・フォン・ベルクヴァイン】
帝国公爵にして、皇帝の実の弟。
すらりとした体形で、年よりも若く見える。40代。
滅多に表に出てこない人物だが、兄の帝位取りに協力した切れ者。
小さな領地にこもっているが、帝国の異変の際には顔を出す。
魔法の心得はあるが、戦場に出るほどではない。あくまで知恵者。
第二皇子夫人【レーア・レークス・アードラー】
水色の髪の女性。
本来なら帝都にいるはずの人物だが、病のために別の場所で療養中。
アルテンブルク公爵家の娘でもあり、もともとはエリクの幼馴染。
病のため、あまり自由には動けない体となっている。
第三皇子夫人【ビアンカ・レークス・アードラー】
ゴードンの妻。
元々は連合王国の女性。
ゴードンが一目ぼれして、見初めた。
その後、女児を生んだが、混乱の最中、連合王国に身を寄せた。
【アルの陣営・レオの陣営】
【セバスチャン】
肩書『万能執事』
セバスと呼ばれるアルの執事。
かつて死神と恐れられた暗殺者だが、いろいろあって執事になった。
常にアルに従うアルの理解者。
その実力はいまだ健在で、情報収集能力はずば抜けている。そのため弱小のレオナルト勢力の貴重なアドバンテージである。
【フィーネ・フォン・クライネルト】
16歳。のちに17歳
肩書『蒼鴎姫・秘密の共有者』
蒼鴎姫ブラウ・メーヴェとも評される絶世の美女。
ウェーブのかかった綺麗な金髪に海のように深い青色の瞳を持つ小柄な少女。
小柄な体に似合わずグラマー。
二年前、皇帝ヨハネスは国の細工師たちに鳥を象った髪飾りを作れと命じた。そしてその中で見事な蒼色の鴎を象った髪飾りが皇帝の目に留まった。いたくそれを気に入った皇帝は国一番の美女にそれを捧ぐといって美女コンクールを開催した。そのときフィーネはまだ十四歳でありながらそのコンクールで優勝したため、国中に絶世の美女として知られている。
セバス以外にシルバーの正体を知る唯一の人間となり、アルの傍でアルを助けることを決意。
常にアルを第一として動きつつ、帝都反乱時には冒険者たちを説得し、流れを変える一役を担った。
アルが北部を治める際には、その補佐を担当。
藩国王女マリアンヌとの結婚騒ぎでは、頑なだった皇太子妃テレーゼを説得し、アルの望む結果へ導いた。
常に対話という形で、アルに貢献する。
【エルナ・フォン・アムスベルグ】
17歳、のちに18歳
肩書『勇爵家の神童・最強幼馴染』
アルとレオの幼馴染。
桜色の髪に翡翠の瞳を持つ美少女。胸は控え目。
完璧超人と評され、子供の頃から何をしても優秀だった
最高クラスの実力を誇り、とりわけ、勇爵家に伝わる聖剣を使えばほぼ無敵。
魔王を討った勇者の家系であるアムスベルグ勇爵家の跡取り娘。虐められているアルを常に助け、アルを叱咤した救世主にして天敵。
僅か十一歳で近衛騎士となり、十四歳で騎士隊長になった天才。次期近衛騎士団長候補。
歴代の勇爵家の中でもひときわ優秀で、初代の再来と言われている。
政治には関わらないという勇爵家のスタンスから、大々的にアルへ協力できないものの、できる範囲では常に手助けをしてきた。
帝都反乱時には帝都の結界を聖剣にて破壊。
アルを追う兵士たちの足止めを行った。
常に剣として、アルに貢献する。
海が嫌い。
【リンフィア】
肩書『有能冒険者』
アルを助けたA級冒険者。
茶色の髪を短めのポニーテールでまとめている。
帽子を被り、少年のような恰好をしている。
南部辺境にある流民の村の出身。
村で起こった問題の解決をアルに依頼し、その見返りにアルに協力する。
形を変える魔剣を持っている。
気が利く上に、実力もあるため、フィーネの護衛につくことが多い。
帝都反乱時にはセバス、ジークと共に城門を突破。
アルの首を狙う将軍を足止めした。
【ジークムント・アイスラー】
肩書『ペット』
通称ジーク
ぬいぐるみのような子熊。
元々は大陸屈指の槍使いにして、S級冒険者。
だが、任務中に熊へ変えられてしまい、帝国へやってきた。
女好きで、軽薄な性格。
懲りないため、何度もお仕置きを受けている。
その槍捌きは熊になってからでも健在で、アル陣営の貴重な戦力となっている。
ときどき自分が人間であることを忘れる。
竜人族と呼ばれる幻の亜人たちが住まう森に入ってしまい、その代償として熊にされた。
仙国にて竜人族の森に再度入り、元の姿に戻れるかと思ったが、時間がかかると言われて、仙国に残ることとなった。
【ミア】
肩書き『朱月の騎士』
藩国で活動する義賊。
魔弓使い。
悪徳貴族や魔奥公団と戦っており、魔奥公団の計画を知り、帝国へやってきた。
アルに正体がバレてしまい、なしくずし的に協力する。
帝都での反乱ではフィーネと共に行動し、帝国を助けた。
藩国侵攻の際、王女マリアンヌを逃がすために孤軍奮闘。
重傷を負うがアルによって助けられた。
SS級冒険者ジャックの娘。
聖女【レティシア】
王国の聖女
鷲獅子に跨り、聖杖を掲げる王国の聖女。
アルとレオとは面識があり、記念式典ではどちらかを接待役に希望した。
レオと打ち解け、プロポーズを受けるが、そこでダークエルフによって拉致され、実験体にされそうになる。
レオによって救出された後、反乱軍を阻止するためにレオへ助力。
王国軍の帝国侵攻に際しては、自ら西部国境へ出向き、王国軍を説得。多くの離反者を生んだ。
以後、帝国に留まり、レオの庇護下に入った。
暫定的にではあるが、レオの婚約者として扱われている。
レオの王国侵攻の際にも同行し、王国北部を離反させる活躍を見せた。
レオの軍師【ヴィンフリート・トラレス】
愛称はヴィン
21歳
レオの幼馴染。
かつては皇太子の陣営に属していたが、皇太子の死後、隠居した。
諸国を旅して見識を深めた軍師だが、本人は三流を自称している。
レオに見つけられ、レオの軍師として帝都に戻ってきた。
相手の想像を超えるような奇抜な策は使わないが、堅実で安定。その時々で必要な策を用いる。
暗い金髪。
根暗で目つきが悪い。他人への配慮に欠ける。身長は小さい。
綺麗好き、神経質。
レオの出陣の際には同行し、十五万の大軍の兵糧管理を一手に引き受けていた。
【帝国近衛騎士団】
近衛騎士団長兼第一騎士隊隊長【アリーダ・フォン・ヴァイトリング】
蜂蜜色の長い髪を持った美女
ラウレンツの姉にして、テレーゼ姉上の妹。
帝国最強を誇る近衛騎士団を率いる最強の剣士。
剣技のみであればエルナすら上回る才媛。
副団長兼第二近衛騎士隊隊長【セオドア・ライルズ】
茶色の髪と短いひげを蓄えた壮年の男。
防御に秀でた剣術を用いる。
最も近衛に適しており、部隊も要人警護にして一番力を発揮する。
ロスアーク伯爵と呼ばれる剣の達人の弟子であり、防御の剣を受け継いでいる。
アルに弟弟子であるナイジェルという弟子の捕縛に協力してくれるよう依頼し、その後はレオの侵攻軍に同行。
レオの近衛として最後まで守り切った。
第六近衛騎士隊隊長【ランベルト・フォン・マイアー】
日焼けした肌が特徴の男。
年は三十代前半。
天隼にまたがる騎士で、帝国では長らく儀礼用の近衛騎士隊とされていた、第六近衛騎士隊の隊長。
アルの要請により、北部にて出陣し、竜騎士団相手に多大な戦果をあげた。
王国との戦争ではアルの艦隊に同行し、海から航空戦力として敵艦隊の撃破に貢献した。
第八近衛騎士隊隊長【オリヴァー・フォン・ロルバッハ】
三十代前半の男。髪を短く切りそろえ、見るからに武人という雰囲気を纏っている。
十代から近衛騎士団に所属している古参で、皇帝からの信任も厚い。
ラファエルに奇襲され、重傷を負い、そのまま玉座の間に向かうアルたちのために追手を食い止めて戦死した。
白いマントはリタに受け継がれた。
第十近衛騎士隊隊長【ラファエル・ベレント】
十代後半の青年。
色素の薄い茶色の髪が背中まである優男。表情はボーっとしており、何を考えているのか読めない。
帝都の反乱の際、帝国を裏切り、ゴードン側に加担。
アリーダと交戦し、その後、エルナとも交戦するが逃げに徹して、帝都を離脱。
帝国の邪魔をする動きを見せているが、その実、桜色の髪と翠色の瞳を持つ謎の人物。
十三歳で近衛騎士に抜擢された天才剣士。
第十一近衛騎士隊隊長【オリビエ・セロー】
プラチナブロンドの髪は肩口で切りそろえられ、琥珀色の瞳を持つ小柄な女性。
18歳。
近衛騎士団の中でも、外交に特化した第十一近衛騎士隊の隊長。各国の礼儀作法に通じ、人当たりがよい性格。
最弱の部隊と噂される部隊の隊長ではあるが、近衛騎士なため、十分すぎる腕を持っている。
新・第八近衛騎士隊隊長【フィン・ブロスト】
北部にて戦えない竜騎士とされていた小柄な少年。
白い愛竜ノーヴァと共にアルから渡された魔導杖を使うことで、戦場に赴くことができた。
その戦闘力はすさまじく、単騎で戦場を支配できるほどのため、初めて一人で近衛騎士隊を名乗ることを許された。
新・第十近衛騎士隊隊長【ブルクハルト・フォン・アルテンブルク】
帝国最古の貴族であるアルテンブルク公爵家の庶子。
エリクの推薦で近衛騎士隊長に抜擢された。
その実力はライバルたちをことごとく蹴落とすもので、次の試験が必要ないほど。
エルナの副官【マルク・タイバー】
壮年の男性。
近衛騎士団に所属する騎士で、エルナの部隊の副隊長。
元々は勇爵家に仕えていた騎士で、エルナが近衛騎士となったときに自分も近衛騎士となった。
かつてアルを命の危機から救ったことがある。
【帝国貴族・帝国関係者】
【フランツ・ゼーベック】
帝国宰相。
宿屋の息子から成り上がった稀代の天才、帝国一の出世頭であり、ヨハネスの最も偉大な功績はフランツを見出したことだと言われるほど。
愛妻家であり、仕事が忙しくなると妻にプレゼントを渡す。
飛びぬけて優秀ではあるが、権力欲は皆無。
工務大臣【ベルツ】
三十代の男性。
領地を持たない宮廷貴族。
禿げている。
ザンドラの策略により、美人だが性格のきつい妻を娶ったため、浪費に悩まされていた。
その後、アルによって妻の悪事が暴かれたことで離婚。
工務大臣に就任した。
技術大臣【キューバ―】
やせた中年の男。眼鏡をかけて、薄汚れた白衣を身にまとっている。
とても帝国の大臣とは思えない見た目だが、れっきとした技術大臣だ。とはいえ、特例で重臣会議への出席は免除されており、一年の大半は部屋に籠って研究に明け暮れている変人。
研究が生きがいであり、日夜変な発明をしているが、能力は本物でいくつも画期的な発明をして帝国を支えている。
発明品をよくアルに壊されている。
海務大臣【ギレスベルガー】
年齢は五十歳前後。背が非常に高い。
精悍な顔つき。
元々は海軍所属の軍人だったが、海務大臣の役職ができてから大臣に就任した。
帝国での海軍の地位向上を目指している。
当代勇爵【テオバルト・フォン・アムスベルグ】
スラリとした中年の男性。
見た目的には三十代。
端正な顔立ちに引き締まった体。しかし、気さくで柔和な笑顔。
勇爵でありながら人を驚かす茶目っ気を持ち合わしている。
普段は散歩と称して、反帝国組織を壊滅して回っている。
エルナと同様に聖剣を召喚できる。
エルナの母【アンナ・フォン・アムスベルグ】
エルナの母。
見た目はいまだ若々しい。
エルナと並んでも姉妹で通るほど。
帝都を留守にしがちな夫に代わって、勇爵家を取り仕切っている。
元々は分家の出身。
東部筆頭貴族【ユルゲン・フォン・ラインフェルト】
二十六歳。
東部筆頭と目される新興公爵。
名門の出というわけではないが、ずば抜けた商才を持ち、かなりのお金持ち。
リーゼロッテに惚れており、二十年以上もリーゼに結婚を申し込んでいる。
体も心も重たい男。
帝国貴族より商人のほうが向いていると言われており、本人もそれには同意している。
しかし、リーゼのために武芸を磨き、それなりに戦えるだけの実力は身に着けている。
他者への援助を惜しまないため、東部の貴族はすべてユルゲンに借りがある。そのため、ユルゲンの一声で東部貴族は団結する。
西部筆頭貴族【エルマー・フォン・クライネルト】
整えられた金髪と同じ色の口髭を蓄えた壮年の男性。
西部を代表する公爵。
若くして公爵位を継いでから領地を数十年も治めている領主であり、温厚な性格で民はもちろん貴族たちからも評判はいい。現皇帝からも信頼されている公爵。
名門クライネルト公爵家の当主であるが、帝国での知名度はフィーネの父というほうが大きい。
突然、大きすぎる影響力を手に入れてしまった娘を領内から外に出さなかったが、フィーネからの申し出もあり、アルに託す。
帝都反乱時には公爵家の騎士たちを率いて、シルバーの転移を用いて参戦。皇帝を守った。
南部筆頭貴族【アロイス・フォン・ジンメル】
12歳のちに13歳
伯爵、のちに侯爵。
明るい茶髪に同じ色の瞳。同年代に比べて小柄なことを気にする普通の少年。
南部での騒動の結果、帝国軍一万を寡兵で退けた若き英雄と目されるようになった。
本人はアルが扮した軍師グラウのおかげと思っているが、その評判に負けないように日夜稽古に明け暮れている。
有力な貴族がいなくなった南部の筆頭と目されている。
帝都の反乱時にはルーペルトを守り、そのままクリスタの身も守った。
北部筆頭貴族【ヴィクトール・フォン・ローエンシュタイン】
皇族嫌いの老公爵
北部最大の公爵にして、かつては戦場を渡り歩いた魔導将軍。
雷神の異名で各国に知られる。
第四妃の実父であり、娘を皇族に引き入れながら、三年間、北部貴族の冷遇に対処しなかった皇帝を恨んでいる。
ゴードンの祖父でもあり、北部内乱では動向が注目されていたが動かず。
だが、アルの説得を受けて北部諸侯を招集。
北部諸侯連合を率いて、ゴードンと戦った。
しかし、その身は病に侵されており、アルにシャルロッテのことを頼みながら、戦場で息を引き取った。
新・北部筆頭貴族【シャルロッテ・フォン・ツヴァイク】
北部貴族の代表
雷神・ローエンシュタイン公爵の孫娘。
アルの恩人であるツヴァイク侯爵の孫娘でもあり、北部での内乱ではアルを信用し、北部諸侯連合の成立に貢献した。
ミツバと同様の病にかかっており、ときたま動けなくなる時があるが、雷を扱う魔導師であり、新世代の雷神。
内乱終結後は北部貴族の代表となった。
帝都貴族【ロルフ・フォン・ホルツヴァート】
ホルツヴァート公爵家の当主。
常に自分たちを利するように立ち回り、それぞれの帝位候補者たちに駒を送り込んでいた。
北部内乱ではゴードン側に参戦したが、裏でエリクと繋がっており、戦場にて離反。
疲弊したゴードンの首を狙うが、逆襲に遭い、ゴードンによって討ち取られた。
無能幼馴染【ギード・フォン・ホルツヴァート】
18歳。
無知であり、かつ高い自己評価を持つ。
茶髪でおかっぱ。ひょろながで服のセンスが悪い
貴族の中では二番目に古い歴史を持つホルツヴァート公爵の息子。
アルとレオの幼馴染で、アルをずっとイジメていたいじめっ子。
現在、片腕を失い、消息不明。
裏切りの次男【ライナー・フォン・ホルツヴァート】
ホルツヴァート公爵家の次男。
エリクの陣営に入っていたホルツヴァート公爵家の次期当主。
ギードとは打って変わって優秀であり、静かに帝位争いを立ち回っていた。
北部内乱の終盤、ホルツヴァート公爵家の騎士団は壊滅したものの、レオの下へ使者と訪れていたため、生存。
弱体化したホルツヴァート公爵家を引き継ぐことになった。
皇帝の盟友【エトムント・フォン・ヴァイトリング】
すでに爵位を息子に譲ったため、ヴァイトリング翁と呼ばれる男性。
かつてフランツと共に現皇帝を帝位に押し上げた功労者。
テレーゼとアリーダの父であり、優秀な人物であったが、息子の暴走を止めることはできなかった。
ズーザンの兄【スヴェン・フォン・クリューガー】
南部に根を張るクリューガー公爵家の当主。
ザンドラの母であるズーザンの兄。
自分にとって状況が劣勢になると、反乱を計画。
レオが率いるネルべ・リッターによって計画を潰され捕らえられた。
【帝国軍】
傷跡の騎士団長【ラース・ヴァイグル】
三十代中盤。大人の色気に包まれた美丈夫。
大佐でありながら、騎士団長。
帝国軍唯一の騎士団、ネルべ・リッターのリーダーを務める。
武器は双剣。
独立色の強い部隊なため、帝国各地を縦横無尽に駆け回る。
南部ではアルの要請でレオを助け、帝都ではアルの救援に駆け付けた。
北部ではアルと共に行動し、勝利に貢献。
軍内で最もアルに信頼される部隊として、ネルべ・リッターを導いた。
エストマンの副官【ハーニッシュ】
二十代後半の青年。元は帝都で傷を負ったエストマン将軍の副官。
片足を失ったエストマン将軍の配下を吸収し、北部戦線に参戦。
父のように慕っていたエストマン将軍がなかば引退した理由であるゴードンに怒りをぶつけようとしていたが、それでも戦略的に動かないほうが有利と判断し、ゴードン軍とにらみ合って時間を稼いだ。
その冷静な判断を評価され、王国侵攻に際しては先鋒軍を任され、アンセムに翻弄されながらも最後まで役割を果たした。
海の男【船長】
外交使節として公国に赴くレオの船の長を務めた人物。
白旗をあげる提案をし、レオに扮したアルを補佐した。
その後、旗艦アルフォンスの船長に任じられ、アルの指揮下に入った。
【その他 帝国の人々】
身分を気にしない幼馴染【ガイ】
19歳
最外層で子供たちの面倒を見る冒険者。B級だが、そろそろA級に上がれそう。
生傷が絶えないが底抜けに明るい。
アルにとっては気の置けない友人。
アルが皇子としっても態度を変えず付き合う人物。
リタの師匠
未来の近衛騎士【リタ】
11歳
ガイの下で剣術を教わってた少女。
くすんだ金髪をサイドポニーにしている。
活発で常に笑顔を絶やさない。
クリスタと出会い、親友となる。
帝都での反乱時にはクリスタの傍で護衛の役割を果たした。
その後、近衛騎士見習いとしてエルナから剣術を習っている。
エルフの軍師【ソニア・ラスペード】
ショートカットの薄紫色の髪。赤紫色の瞳。
ハーフエルフで若干耳が尖っている。
生まれから母と共に里を追放され、十一年前。王国と帝国との戦火に巻き込まれて母とはぐれる。泣いていたところを帝国軍の軍師に拾われ、そこで育てられた結果、本人も優秀な軍師となる。
エルフらしく様々な魔法にも秀でており、自衛のために戦うこともできる。
ゴードンの協力要請に応え、ゴードンの軍師として帝都に向かい、その途中でレベッカと出会ってなし崩し的に同行することになる。
ゴードンが北部に左遷されたのち、霊亀戦にて民を救助。
その行動を見たエゴールとシルバーによって家族ともども助けられ、ドワーフの里に身を寄せる。
妖艶な代表【ユリヤ】
亜人商会の代表
銀髪の吸血鬼であり、各国で差別される亜人たちを取り込んで、大陸全土で商売をしている商人。
アルたちの資金源となる。
皇太子の両翼【マルクス・フォン・ライフアイゼン】
兄
精悍な顔立ちの美丈夫。
かつては皇太子の横に控えた側近。
皇太子の死後は隠居していたが、トラウの呼びかけによってはせ参じた。
皇太子の両翼【マヌエル・フォン・ライフアイゼン】
弟
柔和な顔立ちで、兄よりも童顔なためかなり若く見える。
【王国】
疑惑の王太子【リュシアン・ド・ペルラン】
王国の王太子
実質的な王国の支配者。
反帝国派と手を組み、帝国との戦争を画策した。
レティシアの離反後、弟のアンセムを利用して帝国に対抗。
最終的には偽人兵を動員して、帝国軍の抹殺に動くが、それらはすべて裏目に出て、連合軍結成のきっかけを与えてしまう。
悲運の王子【アンセム・ド・ペルラン】
短いプラチナブロンドの髪に氷のように透き通った薄青色の瞳。
美青年という言葉がよく似合う若者。
かつては王国の期待を一身に引き受けた王子だったが、毒を盛られて起き上がれぬ体となった。
帝国との戦争が避けられない状況の中、王太子より薬を貰い、動けるようになる。
姉を人質に取られたため、しぶしぶながらも膨大な戦力を保持する帝国に立ち向かった。
姉を救出後は、レオに協力して王太子に反旗を翻し、連合軍ではアルの指揮下に入った。
レオと渡り合う武勇と、アルと渡り合う知力を持ち合わせた傑物。
アンセムの隠密【ミレーヌ】
麗しい舞姫。
その実、アンセム直属の隠密であり、汚れ仕事をこなす。
アンセムの剣【リゼット】
第三王子直轄強襲部隊〝獅子の心〟の隊長。
凄腕の鷲獅子騎士。
アンセムの護衛として、アンセムの体を心配しつつ、自ら剣を取ってアンセムのために戦う。
【アルバトロ公国】
恋する公女【エヴァンジェリナ・ディ・アルバトロ】
アルバトロ公国の第一公女。
双子の姉。
色素の薄い茶色の髪の少女。髪を肩口で切りそろえ、瞳は緑。
双子の弟であるジュリオと共に先天的に音を使った魔法を使える。
大人しいジュリオに比べて非常に活発。
レオに扮したアルに惚れる。
覚醒の公子【ジュリオ・ディ・アルバトロ】
アルバトロ公国の第一公子。
双子の弟。
エヴァと瓜二つの少年。
性格的にジュリオのほうが女に見られることが多いのが悩み。
男らしさに憧れを持っており、英雄のようなレオに憧れる。
公国が二つに割れた際、アルに神輿として担ぎあげられ、反帝国派と戦う。
その後、海軍を味方につけ、決定的な仕事をこなす。
連合艦隊ではアルと共に公国艦隊を率いて、出撃。
王国艦隊と渡り合い、アルを先に向かわせた。
【藩国】
トラウゴットの妻【マリアンヌ】
藩国の王女
連合王国に人質として出向いていた王女であり、藩国の腐敗に染まっていない。
藩国が占領されたあとは帝国へ出向き、トラウゴットのプロポーズを受け入れた。
夫婦仲は良好で、トラウはマリアンヌには重荷を背負ってほしくないと思っている。
【ミヅホ仙国】
仙姫【オリヒメ・クオン】
黒髪金目の美少女。見た目は十五、六歳。尊大な喋り方で常に上から目線。
仙姫と呼ばれるミヅホの守護巫女。九尾の巫女。
仙狐族の血筋で、高い魔力を持ち、結界張りを得意とする。この仙姫が代々張っている結界により、ミヅホの国は難攻不落であり、皇国も手が出せない。
帝国でいえば勇爵家のような存在であり、国王級の待遇を受ける。
長い黒髪。背は小さく、耳も小さい。しかし胸はデカい。尻尾は一本生えている。
明るく闊達で、深く物事を考えない。上から目線ではあるが人懐っこいため嫌なイメージは抱かれない。
【連合王国】
ゴードンの心の友【ウィリアム・ヴァン・ドラモンド】
島国の竜王子
連合王国の第二王子。
飛竜に跨る竜騎士であり、実績と人気を兼ね備えた傑物。
帝都における反乱ではゴードンにつき、虹天玉奪取に動く。
レオの援軍が来てからは、レオと激しい一騎打ちを演じた。
北部内乱では孤軍奮闘し戦線を保ち続ける。
決戦場にて、レオを討つべく死闘を繰り広げるが重傷を負わされ、本陣に退いた。
その後、ゴードンの要請で負傷兵を連れて撤退。
殿を務めるゴードンに激励を送り、一万以上の兵を連合王国へ退かせた。
本国では戦犯として首を取られそうになるが、反旗を翻して王都を制圧。
自ら竜王となって、ヘンリックと共に帝国へやってきた。
王国侵攻時には援軍として駆けつけ、連合軍ではアルの指揮下に入った。
黒龍騎士隊隊長【ロジャー】
連合王国竜騎士団の最精鋭。
黒竜騎士隊の隊長。
粗野な見た目に反して、その腕前はずば抜けており、武器の性能差を埋めるほど。
フィンと激闘を繰り広げ、フィンを最強の竜騎士と認めた。
その後はウィリアムの片腕として、竜王となったウィリアムを補佐している。
【冒険者ギルド】
ギルド長【クライド・シャウアー】
黒髪に青い瞳を持つナイスミドル。
元はS級冒険者。
副ギルド長だったが、選挙によりギルド長に選出された。
シルバーの名づけ親。
紅茶を飲むのが趣味。
迷子の剣聖【エゴール】
大陸最強とうたわれるドワーフの剣士。
数百年間、SS級冒険者として大陸を守護してきた。
現在はソニアと共にドワーフの里にいる。
放浪の弓神【ジャック】
大陸全土の弓使いの頂点。
魔弓使いであり、酒飲み。
素行の悪いSS級冒険者であり、妻と娘に逃げられている。
ミアが自分の娘だと知り、改心。
シルバーの正体を知る数少ない一人になった。
両極の拳仙【リナレス】
オカマの拳法家。
大柄な男性であるが、口調は女性。
美しさこそがすべてであり、判断基準も美しいかどうか。
特殊な生まれの人物で、冒険者ギルドに深い関わりを持つ。
今代ノーネームの師匠。
空滅の魔剣士【ノーネーム】
仮面を被った正体不明の魔剣士。
冥神という強力な魔剣を所持しており、聖剣に勝つことを目的としている。
最も謎の多いSS級冒険者。
よくダンジョンに潜っている。
その祖先はかつて勇者と共に戦った無二の親友。
勇者に敗れたのち、聖剣を超えることを目的として魔剣を鍛えてきた一族。
先代はその目的を妄執しているが、今代はそうではなく、アルが用意したエルナとの決闘の場にて、名と名声を取り戻した。
本当の家名は【ノックス】
シルバーの弟子【クロエ】
シルバー唯一の弟子。
双剣と古代魔法を併用する。
仙国にて冒険者をやっていたが、のちに帝都へ移動。
シルバーと久々に再会し、ノーネームと親しくなった。
S級冒険者。
帝国の冒険者【アベル】
赤い髪の青年。
自らのパーティーを率いる冒険者。
クライネルト公爵領でマザースライムの撃破を目指していたが、断念してシルバーに任せる。
その後、南部の流民問題の際にレオに雇われ、流民の護衛につく。
A級冒険者。
受付嬢【エマ】
帝都支部の受付嬢。
シルバーにもニコニコと接客するベテラン。
だらしのない冒険者たちや、ギルドがシルバーに迷惑をかけるたびに頭を下げている。
初めて対応した冒険者がシルバー。
【ブルース・ターラント】
S級冒険者。
ソロで活躍する魔導師で、氷結の貴公子とよばれる。
イケメン、水色髪。
連合王国所属
【シドニー&オーギュスト】
王国所属
三十代の夫婦。
タッグを組んでおり、二人のタッグでS級扱いを受けている。
夫のオーギュストが防御、妻のシドニーが攻撃を担当する。
【イグナート】
皇国を拠点とするS級冒険者。
粗暴で過激な性格でS級の中では相当な問題児だが、実力は確か。
【雷の勇兵団】
皇国で活躍する五人組のS級冒険者パーティー。
大陸概要
翼を広げた鳥のような形の大陸。
大陸中央部、鳥の胴体にあたる部分にはアードラシア帝国 (モデルはドイツ)。
西の翼部分はペルラン王国 (モデルはフランス)、東の翼部分はソーカル皇国 (モデルはロシア)。
この三か国が大陸三強と評される。
南部にある尻尾のように細く飛び出た半島 (イタリアをイメージしてください)にはアルバトロ公国とロンディネ公国がある。
頭部の部分にはコルニクス藩国、そのさらに上には島国国家イーグレット連合王国がある。