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意志と使命、そして・・・自覚?

ブックマークをしてくださる方が増えていつの間にか70を越えていて凄く驚きと嬉しさでちょっとニマニマしています(^-^)


本当に有難う御座いますm(_ _)m


ポイントが増えるとあぁ~頑張ろう~って思います。これも皆様のお陰ですね(^-^)本当に有難う御座います。これからも頑張っていきたいと思いますので暖かい目で見守ってください。

 



 ーーー コンコン ーーー


「サウリュス様・・・手紙が届きました。入っても宜しいですか?」


「ヘントタイトか・・・入れ」


ティルの事を思い出していると部屋のドアをノックする音の後にヘントタイトが〔失礼します〕と一礼してから入室し手紙を差し出してきた。一体誰からだろうと受け取り差出人を見るために裏返して一瞬息が止まる。それだけ意外な人物からの手紙だったーーー手紙には3種類の書き方がある。


 階級で変わる押し印をして送る方法。


 差出人の名前だけで書き手紙印を押して出す方法。(この場合は偽物の可能性が高いので貴族などは使うことは少ない。手紙印というのは開けられていないかが分かるようにするための押し印で色々な種類あってコレクターとかもいるくらい豊富で価格も安いのから高いのまで様々)


 そして確実で偽る事が出来ない方法として使われているのが・・・

家紋や貴族紋と言われている押し印で封をする方法。


 これは勝手に使った若しくは偽造したら即処刑される。法律で如何なる場合でも正統な者または後継者以外が使った時損害に対しての対価を払うと共に実行犯は極刑・永久投獄・永久重労働の中で刑罰が決まる。この対価を払っても本人は他の刑罰を受けるという2重の苦しみが与えられる。2重ではなく3重かもしれない・・・なぜならこの対価が払えない場合は家族を売らなければならない・・・奴隷として・・・。だからこの犯罪をやる者はいない。



私が渡された手紙は貴族紋が刻まれている・・・貴族紋は貴族紋でも王家の紋章だったが・・・・・・一体どんな内容なのか・・・嫌な予感がしてならないが読まないわけにはいかない。


「・・・はぁ」


手紙の内容が嫌な予感的中で溜め息が零れる。当たって欲しくない時ほどよく当たるが今ほど当たって欲しくなかったという思いが強い。


「サウリュス様・・・?」


眉間にしわを寄せているサウリュスにヘントタイトは恐る恐る声をかているがサウリュスは答えようとしない。一体どうしたのかとヘントタイトがじっと窺っていた。



「・・・ヘントタイト。すぐに部屋を取ってくれ。それと礼服の用意をしておいてほしい」


「・・・礼服ですか?・・・まさか・・・」


「そのまさかだよ・・・父上と母上がお忍びでこちらに来るそうだ。しかも兄上をお供にな」


「・・・畏まりました。すぐにご用意いたしますが・・・お部屋はいつも通りで宜しいですか?」


「あぁ。父上と母上の為に1部屋用意してくれればいい。兄上は必要ないだろう」


「では手配してきます。お食事も・・・いつも通りで宜しいですか?」


「・・・そうだな。ティルが居ない今はそれしかない・・・な」


ヘントタイトが部屋を出て行くのを見送った後にもう一度深いため息をし、これからの事を思うと頭が痛くなるが回避は到底出来ないだろうと諦めるしかない。




    ーーー 数時間後 ーーー


ガラガラと音を立てて宿の前でピタリと馬車が止まった。そこから壮年の夫婦と青年が1人降りてきた。


「お待ちしておりました父上、母上。お久しぶりです、兄上」


「息災でなによりだ」


「元気そうで良かったわ。貴方の話を後で聞かせてね」


「・・・ふん」


壮年の男性を先頭に宿の中に入っていくと宿の中で待っていたヘントタイトが恭しく一礼すると部屋へと案内し始めた。




「遙々お越しくださいまして有難うございました」


「うむ。出迎えご苦労だったなサウリュス。さて・・・今日は身分を忘れてほしい」


「そうよ?家族なんだからいっぱいお話しましょうね?貴方のお話をいっぱい聞きたいわ」


「・・・ふん」


部屋に入りサウリュスが頭を下げながら壮年の男性に口上を述べると壮年の男性・女性・青年の順番で返答があったが壮年の夫婦は嬉しそうに目を細めているのに対して青年は目を合わせる所か顔を反らし視線を向けても蔑む目でサウリュスを見ていた。


「サウリュス・・・それで報告には見つからなかったとあったが他には何かなかったのか?」


「・・・報告するほどのものはありません」


「・・・そうか」


「ん~もう!デュークもリューも堅苦しいわね!もっと家族として話せないのですか?」


「申し訳ありません、母上。」


「父上、母上私は長旅で疲れてしまったのでお先に失礼して宜しいですか?宿も他に予約しておりますし」


「分かった、フロンスト。私たちは数日はここで滞在するがここに居る間の護衛はサウリュスとヘントタイトに任せるのでフロンストはゆっくりと体を休めるように」


「なっ!父上!?サウリュスに護衛を任せるのですか!?」


「お前も長旅で疲れているであろう?それに数日はここに留まる予定だし帰りの護衛はフロンストに任せるのだ。体調を調えて万全な体制で護衛に務めてもらいたいのだ。フロンストだけ(・・)が頼りだからな」


「はいっ!父上!それでは御前失礼します」


壮年の男性に言われた言葉の自分だけ(・・)という強調された言葉に舞い上がりしかも隠せないほどの上機嫌で部屋から出ていった。その様子を苦々しく見ているヘントタイトに思わず私も苦笑いをしてしまうが父上たちは内心を悟られない笑顔で見送っていた。


「不快な思いをさせてしまってごめんなさいね。あの子もまだまだ子供ね。自分の感情とか周囲の状況とかに対応が出来ないなんて・・・はぁ~困った子だわ、ごめんなさいねリュー」


「・・・いえ。気にしないで下さい母上。兄上も気持ちの整理が上手くいかないんでしょう」


「サウリュス。先程の事だが・・・本当に何も無かったのか?」


「はい。ありませんでしたが・・・」


「う~む。だがなぁ~・・・」


私の返答に納得出来ないのだろう何度も聞いてくる父上に母上はとても楽しそうに笑っている。その様子をヘントタイトが笑顔で見ていた。その顔に気がついた母上がヘントタイトに標的を替えた。


「・・・ヘントタイト。貴方なら知っているのではなくて?ずっと一緒に居たのですから・・・ね?」


「・・・私ですか?・・・これといって思い浮かびませんが・・・」


言葉を濁すヘントタイトに物凄い良い笑顔で突然扇を取り出すと半分開いては閉じてを数回繰り返し最後に大きなパシッという音を立てて閉じると扇でヘントタイトを指し示した。


「私、シエルーア・マディーエス・プリュートロンヌが命じます!!ヘントタイト、私の質問に答えなさい!!」


「っ!!」


シエルーアが命じると言った瞬間に体が光かるとヘントタイトの名前を言った瞬間に光がヘントタイトに移って包み込むと光が左手に集まっていた。


「何をしているのですか!母上!!」


「だって・・・貴方たちが隠してて話してくれないから・・・つい」


「それにしたって宣誓はやりすぎです!!」


 宣誓とは・・・名前によって縛る言霊のようなものであるがこれは下手をすると質問や行動によっては死に至る場合もあるもので大変危険な行為である。しかも本人が嘘をついてると答えなかった場合と同等となる。ただ使えるのは言霊を使える者か精霊師などの高位ランクの者で一定の条件を満たした者しか使えないと分かっているのだがその一定の条件が使える者が少なすぎて解明されていない。


「ヘントタイト大丈夫か!?」


「・・・っはい、サウリュス様。大丈夫です」


「すまない、ヘントタイト。エルが無茶をして」


「さぁ!ヘントタイト答えなさい!リューに一体何があったのかを」


「・・・っ。サウリュス様に何かあったとすればティル様に出会った事でしょうか・・・それ以外には思い付きません」


ヘントタイトが質問に答えた瞬間に光は消えたが答えた内容にヘントタイト以外が驚いていた。


「なっ!ヘントタイトなんでここでティルの名前!?」


「ティルってだ~れ?」


「ふむ。興味深いな一体どんな人物なんだ?・・・それよりも重要な事だが・・・ティルというのは・・・女性か?男性か?」



真剣な顔して聞いてきたが内容がそれ?っいう何とも言えないものだったがサウリュスは結構動揺しているしシエルーアは楽しそうにニコニコしているしで完全なるカオスが完成していた・・・



         後半に続く・・・・




 またそれかいっ!!って突っ込みが殺到しそうですね・・・









またまた中途半端に切りましたが次回をお待ちください・・・力不足で申し訳ありません

m(_ _)m


前回の投稿の後にちょっとした小ネタを活動報告で私の気分転換に書いたのでまだ覗いてない方で興味がありましたらチラッと覗いて見てください。


宜しくお願いしますm(_ _)m

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