・・・あらら?どうしてかしら?ご存じかしら?な~んでこうなるの?
短いですが楽しんでもらえたら嬉しいです。
よろしくお願いしますm(_ _)m
片付けもきちんと済ませておいたので文句は言われなかったが問題は起きて結構な騒ぎになった。
まず最初に起こったのは匂いに釣られて集まった人たちが、見たこともない料理に興味を引かれ食べてみたいと食事場所は泊まり客以外も食べれるようにレストランになっていて、値段が高いがお客さんが来る有名な場所だったらしい。
レストランは1階と2階で別れているが受付が1階にありここは宿泊者などの受け入れや食事のお客の案内などをしているが1階は全て1つのフロアで出来ており食事のテーブルや衝立のついた固定された長いベンチがテーブルを挟んで向い合わせで置いてある。2階は個室や宴会などの部屋になっているが2階は予約や貴族などが使うことが多いみたいです。
ただ宿泊者用に奥に専用のスペースがあるがそこで決まった時間に宿泊料金とは別になっていて希望者のみなのだが普通にレストランで食べるよりかは気持ち安くしてくれているので頼む人は多い。
私達が使っているのはその宿泊者専用の場所で時間外だが30分だけ貸してもらっているが宿泊者なので無料で貸してくれたらしい。
ーーーと前置きと説明が長くなったが皆が聞きたいであろう問題についてだが私達が食べているの物は私が作った物。だが匂いに釣られて来た客はそんなことは知らないので
あれが食べたいと注文する
→無理ですとお断りされる
→あいつらは食べてるじゃないかと怒られる
→別の料理を進める→お客が帰る
→また客が来る振りだしに戻る↑
・・・うん。私の料理が原因だけど大変だなぁ~って他人事で見てたらサウリュスさんに突進した女性にさらに憎らしげに見られた。めっさ怖いんだけどっ!!
次に問題になったのは厨房の片隅で起きた。
使った皿などを洗うために端の洗い場を借りていたのだが少しだけ残った残飯を物欲しそうに見てる若い料理人に出来心と社交辞令で食べますか?って話しかけてしまったのですよ。まぁ~最初から子供の我が儘だって苛立っていた責任者の手前食べないよね?って言葉を隠し味に聞いたのにキラキラの目で物凄い喜んで飛び付いてきた。
「うまっ!!」
そりゃ~もう大音量でしたよ・・・お陰であげたのはもろバレるわ、責任者には睨まれるわで散々でしたが、取り合えず怒られずに済んだのですが、ズカズカと歩いて近づいてくる責任者の効果音がゴ○ラが登場した音楽に聞こえました。だからなんなの?このお宿怖い人しかいないんだけどっ!?
「おい!俺にも食べさせてくれ」
「はぃい~い。どうぞ」
ビクビクとしながらお余っていた物をおそn・・・差し出しました。一口食べてビクッと体を揺らしてから固まりました。
「・・・これは・・・」
「あの・・・大丈夫ですか?」
一応オドオドと尋ねたらガシッと両肩を掴まれて
「この料理は君のオリジナルなのか!」
「ふぇ~?ち、違いますぅ~」
怖くて距離をとりたいのに両肩を掴まれいるので下がれない。男女での力の差は歴然だし、大人と子供ではもっと無理だ。どうやって切り抜けたら良いのか分からず焦るばかりで責任者の表情の変化を見逃し、そしてその事が後に更なる最悪な状況になるのだが、自分のことで今は精一杯なティルには知る由もなかった。
因みに他の残り物も料理人の人達による争奪戦となり、厨房での争奪戦に熱が入る余り注文を作る人が居なくて料理が作られなくなったのはもう1つの出来事でした。
その日の夜は早めに寝て明日朝早くに開かれるという朝市に行くことになり片付けを終わらせてお風呂に入ってさっさと寝ました。
人って朝とか弱い人でも楽しみとかあると自然と早く起きれるものですよね。・・・まぁ・・・早すぎて誰も起きてませんが・・・。まだ日の出とかの問題ではなかったです。お外はまだまだ真っ暗。多分なんですけどまだ深夜という時間単位な気がします。
「あまりに早く寝たから目が覚めちゃったなぁ」
1人では絶対に外には出してくれないし、でも外には行きたい。どうすれば良いのか分からずそっと部屋を出て1階まで降りると声をかけられた。
「おはようございます。お早いですね?まだ皆さんお休みですよ?」
声をかけてきたのは昨日サウリュスさんに突進した女性だった。顔は笑ってるのに目は全然穏やかではない。思わず引き吊った顔になるのは仕方ないと思う。
「おはようございます。昨日早く寝すぎたのか早く起きてしまいました」
怖いけど会話しないわけにはいかないので苦笑いなままでも受け答えはする。だけど早々に部屋に戻りたいなぁ~会話をどうやってぶった切って逃げればいいのかタイミングが掴めない!?
「まぁ!そうですか私達はお陰さまで料理に関してお客様の問い合わせや対応が続いて忙しいのに誰かが料理を食べさせていたので配膳すら出来なくて休む間もなく働かせていただきましたわ」
「へぇ~そうだったんですか~大変でしたね」
一気に息継ぎはどこでしてるの?ってくらいの弾丸トークを興味皆無でしかし最高のにっこり笑顔で労っておきましたよ?嫌みとかぶちこんできましたが知ったこっちゃないです!!
「そういえば朝って朝食は何時からなんですか?」
「6時~8時までですが・・・それが何か?」
「そうですか。ではあと3時間位は余裕ですね・・・厨房って今は誰か居ますか?」
「責任者の料理長が料理の準備のために来ていますが・・・」
「あぁ~ではちょっと行ってきますね」
厨房に用があると言って脱出成功!!さて軽く食べれるものでも作っておきたいですね・・・料理長って昨日の人だよね・・・こえかけにいってみよう!やってみよう!!
「おはようございます。すみませんどなたかいませんか~」
厨房の外からお邪魔しま~す!!誰か出てきておくれ~。
「あっ。昨日の!!どうしたんですか?」
「朝にすみません。ちょっと小腹が空いてきたので調理場をちょっと借りたいので許可をいただきに来ました~」
「おぅ!お前か!!昨日と同じ場所なら好きに使え!」
「ありがとうございます~!!」
奥から昨日の責任者さんの声がして許可を貰えたので早速お邪魔しました。朝食用にレッツ卵料理!!朝のホテル?ここは宿だけど、でもやっぱり卵でしょ!玉子焼き、目玉焼き、スクランブルエッグ、茹で玉子に温泉卵~。おかずはシャケとか焼き海苔にご飯が最高なんだけど米が残りが少ないので仕方がないから諦めて・・・目玉焼きパンと温泉卵のパスタとサラダに簡単なスープで朝食は良いかな。
「今日は何を作るんですか?」
「ふにゅ~?目玉焼きと~」
「え゛?目玉を焼くんですか?」
「は?あぁ~貴方が想像してるのとは絶対に違うね~卵料理よ?」
「あぁ~そうなんですね。驚きました。でもじゃあなんで目玉焼きなんですか?」
「・・・・・・似てるから?」
目玉焼きはどうして目玉焼きってねぇ~聞かれたことないよ!
「どんな料理か教えてもらえませんか?」
「別に簡単だから良いけど・・・お仕事は大丈夫なんですか?」
「まだ時間ではないので大丈夫です!!」
ほんとかよ!!じゃあなんで時間じゃないのにここに居るの?おかしいよね?矛盾してるよね??
「ちょっと待て!」
ほら!やっぱりダメじゃん!!料理長めっちゃ怒ってるよ?私悪くないからねっ!だから巻き込まないでね?ね?ね?
「我々も知りたいので全員に教えてくれ!」
お前もかい!!って声に出さないで心の中だけでツッコミをいれて終われた私を誰でも良いから褒めて欲しい!!私頑張ったよ!?
「あの全員・・・ですか?」
「あぁ。簡単なら尚更知りたい」
「・・・分かりました。では1度だけ説明しながらやりますから材料を用意してもらって良いですか?」
「分かった。それで教えてもらえるなら用意しよう」
そうして私は早くに目が覚めてしまったことで何故か3分クッキング的な料理教室を開くことになったのだった・・・・・・後半に続く!!
何勝手に後半とか作ってんだよ!!いや続くけど続くけどさ
なんか聞いたことのあるフレーズを勝手に使って入れるな!!