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04 エピローグ


 以上が私の体験した出来事だ。もちろんもう一度住所を確認して調べても同じ空き地が目的地だったことは変わらなかったし、帰って来て何度もボイスレコーダーを聞いてみても神田さんの話声だけ聞こえないのは変わらなかった。唯一メモ帳の中の不思議な出来事の話はそのまま残っていた。友人とも相談し合った。

「これは書かない方が良いのではないか?」

 友人はこう言った。しかし、話したときの記憶が正しければ「書いて残してほしい」と言っていたことも伝えると友人は何かを悟ったように私に語った。

「簡単に手のひらを返すようで悪いけど、それだったら書かないといけない。もしかしたら呪われるかもしれないからね」

 最後の言葉に私は恐怖を感じた。それと同時に書き上げなきゃという思いは今なお続いている。神田さんと話したのは既に一週間前。しかし話の内容だけは今も鮮明に覚えている。だからこうしてこの話を書き切れるわけだ。

だが、Bに聞いてみるとそんな取材のアポを取ったということすら覚えていなかった。また、あの日は、私と普通に遊びに行ったということになっていた。もしこれが一か月、一年、いや十年後にも鮮明にこの話を覚えているならこれこそが呪いなのではないだろうか。オカルト話は聞くのは楽しい。しかし、実際体験する側はたまったもんじゃない。


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