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殲滅の魔法少女  作者: A12i3e
4章 私の妹がこんなに可愛い
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4-13.自慢話(小学生並みの感想付)

 さて、アニエに手を出したクズどもを殺りに行く前に、説明だけはしておきましょう。え?なんの説明なのかって?そりゃぁ、きぃちゃんがアニエ誘拐犯たちを特定した方法ですよ。

 まあ、察している人もいるかとは思いますが、私がきぃちゃんのすごいところを語りたくて語りたくてしょうがないので、察しの良い皆様方には犠牲になってもらいましょう。


 というわけでまず結論を言ってしまうと、魔力に依る索敵です。

 きぃちゃんが得意なことはなんだと聞かれれば、まず『すごい』ということが上げられると思います。なにその小並感とか思う人もいるかもしれませんが、きぃちゃんは『すごい』では言い表せないほど『ものすごい』ので、これはしょうがないことなのです。


 実際、きぃちゃんの得意なことって、ずっと一緒にいる私ですら把握できないほど多岐にわたるわけなのですよ。つまり、得意なことがたくさんありすぎて『すごい』ということですね。

 だってさ、コレが得意、アレが得意、ソレが得意、だとかを色々と具体的に挙げたとして、一体それはどれだけ挙げればきぃちゃんのすごさを言い表せるというのでしょうか?まあぶっちゃけると、その中から一つ挙げただけでも十分にすごいのがきぃちゃんという存在なわけなのですが、それだけではきぃちゃんを表せないというのも純然たる事実。と言うかですね『○○が得意』の○○に適当に言葉を当てはめたとして、その当てはめた言葉が大体合ってるという、異常な事態が起こってしまうのがきぃちゃんという存在なのです。

 とは言っても、おおよそきぃちゃんには似合わない言葉だってあります。例えば「虐待」だとか「詐欺」だとか「媚び」だとか。これらの言葉だって、ただ単にきぃちゃんがそういった行為を好まないからやらないというだけで、やろうと思えば完璧にこなすことは可能なのです。なんてったってきぃちゃんは万能だからね。と言うことは、ある意味これも得意と言ってもそれほど的外れではないはずなのです。(超拡大解釈)

 そもそもの話、きぃちゃんに得意ではないことがあるのかということが甚だ疑問なわけですけどね。

 まあそんなわけで、きぃちゃんはなにが得意なのかと聞かれれば、きぃちゃんは『すごい』と答えるのが最も簡潔で完璧な答えだと思うのですよ。(小並感)


 おっと、いきなり話がそれてしまいました。

 その中で特にきぃちゃんの得意なこと、きぃちゃんを代表するような能力と言えばいくつかにしぼれます。

 知らないことなんてないんじゃないかと思うほどの豊富な知識。どんなことでも卒なくこなす見惚れるほどの技術。そして私がなにかをやらかしてしまった時の鬼のようなお説教。うん?最後だけなんか違うって?気にしない気にしない。


 今回の場合は、その中の技術についてです。圧倒的な魔法技術。魔力を周囲に漂わせ、あらゆるものを感知し、情報を収集する。いわゆる、ソナーに似たような技術ですね。きぃちゃんのすごいところはそこからさらに、漂わせた魔力の捕捉した痕跡や残存魔力等から、様々な情報まで引き出せるというところなのです。私の技術ではそこまではできないため、どうやっているのかは全くの不明なのですが、結構色々なことがわかるのだそうです。痕跡や周囲の状況からなにがあったのかを推測したり、残存魔力があればパーソナルデータまで収集可能。さらにはその残存魔力を辿ることすらできるだとか、ちょっとチートすぎますよね。言うと絶対に文句言われるので言いませんけど。そしてその情報収集の範囲は魔力の及ぶ限りどこまでも。つまりきぃちゃんは、私の膨大な魔力と、きぃちゃん自身の精密な魔法技術により、非常に広範囲の情報を好きなだけ収集することができちゃうのです。その感知範囲は、きぃちゃんが本気を出せば、今私たちのいる『人大陸』のあらゆる情報を収集可能だとか。きぃちゃんマジパネェ。


 あ、一応説明をいれておきますね。魔力と魔法技術に関しての説明です。簡単に言うと、たくさんの魔力を扱うには高度な魔法技術が必要というだけの話です。

 例えばの話、自分の腕が百本あったとします。そして剣も百本、その手にあります。その中から剣を一本扱うだけなら、さほど難しいことでもないでしょう。しかし、二本を自在に操るとなると難易度が上がります。さらに三本、四本と増えていくほど、扱うのが難しくなると思います。

 この自分の腕が、自分の最大魔力量に該当し、扱う剣の数が使用する魔力量、そして剣を操る技術が魔法技術ということになります。つまり、いくら魔力をたくさん持っていても、それを扱う技術がなければ意味がないし、技術があったとしても、それを発揮するだけの魔力量がなければ、せっかくの技術が宝の持ち腐れとなってしまうのです。きぃちゃんの場合、腕が何本あったとしても、手に持った武器がバラバラな種類の武器だったとしても、それら全てを完璧に使いこなすだけの技術があるのです。そこに私の膨大な魔力が加われば、正に鬼に金棒、きぃちゃん無双です。正直言って、私が十人いたとしてもきぃちゃんには勝てる気がしません。そんなわけなので、きぃちゃんを敵に回すともれなく絶望がついてきます。どうあがいても、絶望。きぃちゃんを敵に回すだとか、馬鹿のすることですよ。


 というわけで、誘拐犯はご愁傷様です。でも同情はしないよ。アニエに手を出したんだ、相応の報いってやつだね。

 さて、そのきぃちゃんが集めた情報によると、誘拐犯はこの王都にある有名な食事処らしい。名前は……まあいいか、潰れることが決まった店の名前なんて覚えたってしょうがないしね。

 どうやらこの店の店主が満月堂の繁盛を妬み、嫌がらせ兼圧力をかけるためにアニエを誘拐しようと画策したらしい。あわよくば人気料理のレシピも入手しようとしていたそうな。

 実際に満月堂の料理は美味しいし人気もあるから、嫉妬する気持ちもわからないでもないし、羨ましく思うのもしょうがないとは思う。でも、そこで相手を貶めて自分が優位にたとうとするってのはどうなの?そこは負けないように、自分たちが努力するところなんじゃないの?

 そもそもあっちは高級店で、こっちは大衆食堂。お客さんも競合しているわけではないし、そもそも方向性が全くの別物だ。だというのに、高級店が大衆食堂に嫉妬し、力尽くでどうにかしようとするなんて、一体どういうことなのよ?高級店の店主、商売人向いてないんじゃないですかね?


 ちなみに、誘拐のターゲットにアニエが選ばれた理由は、一番誘拐しやすそうだったかららしいです。まあ、最年少だしそう思われてもしょうがないかな。ただ可愛いだけの、力のない子供だしね。無茶苦茶可愛いだけのね。

 そして次点が私だったらしい。あれー?おかしいなぁ。私一応、冒険者としてそれなりに有名だと思ったんだけどなぁ?不本意ながら『殲滅』なんていう厨二的な二つ名(主にきぃちゃんからの罰ゲームが原因)もついてるらしいし、ついでに言うと王都最強だとか言われてる(ディレスさんが勝手に吹聴している)らしいし。やっぱり見た目か?見た目なのか?見た目はアニエより少し大きいだけの子供だしなぁ。

 しかし、私を誘拐できるなんて思っているのは、余程自信があるのかただの馬鹿なのか……。多分後者だよね。私がアニエを可愛がっているのは有名な話だし、そんなアニエになにかしたら私が動くのは想像に難くない。その程度の情報収集もできないというのなら、私が冒険者だということすら知らない可能性すらある。無知は罪とはよく言ったものだよね。普通に考えてさ、対象の情報くらいはしっかり調べておくのは常識じゃないかと思うわけですよ。じゃないとどんな地雷があるのかわかったもんじゃないしね。今回の場合は私ときぃちゃんかな。まあ、きぃちゃんのことはいくら調べてもわからないだろうけど、私の方は、手を出すべきじゃないという情報は簡単に手に入るはずなんだけどね。


 まあ、そんなことはどうでもいいか。

 相手はこっちに手を出して、私たちの怒りを買った。ただそれだけのことだ。今さらどうこう言ったって、結論は変わらない。

 さて、ではそろそろ行こうか。サクッと行ってサクッと終わらせてこよう。

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