隠された楽園
分厚い 錆びた扉の奥深く
秘められた楽園に貴方を住まわせる
僕を愚かだというのなら
貴方の中から 僕を消してしまえばいい
僕が貴方を住まわせるから
貴方のすべてをこの園に隠してしまおう
誰にも気づかれぬまま 僕は貴方で埋め尽くされ咲き乱れる
それが心地好いといえば 貴方は笑うだろうか?
僕の細胞までもが 貴方を知ろうと悲しく騒めき揺れ動く
貴方が僕を消し去っても 僕はかまわない
貴方が僕を否定しようとも 僕は頷こう
例え 僕を拒む貴方の瞳が冷たく過ぎ行こうとも
僕は貴方に呑まれ咲き誇る
貴方をこの園に隠してしまおう
僕の中 閉ざされた胸の奥深く