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UDNMO!   作者: 桜川 京華
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善遇神颯斗



 『DLチャット』


 DL (誰でも) チャットという『誰チャ』とも呼ばれている、このチャットアプリ。


 ネットがすごい勢いで進んでいる現代にとって、“チャット”は当たり前になっているツールの一つ。



 そう。善遇神ぜんぐうじ颯斗はやと、僕のもう一つの顔が、そこにはある──



 このグループにある、僕のもう一つの顔……


 それは──


 “dealer” (ディーラー)



 僕が中学の時からやっている、グループ……


 名前も“dealer”、グループ名も“dealer”


 名前の由来は、特にない。


 名前の響きがかっこいいだけでつけた名前。



 今現在、僕が作ったグループの人数は1500を超える……



 「こんばんは!」


 【こんば~】


 「ちょっと聞きたいことがあって……」


 【どうしたんです?】


 「いや……祓賢稔夜って探偵……知ってる?」



 しばらくの間、沈黙が続いた。


 そして……


 【ああ……知ってるよ。】


 「あの……詳しく教えてくれませんか?」


 〖あいつには、近付かない方が良い。〗


 【そうですか?結構、面白い人だと思うんですけどね~】


 〖いいや!あいつのせいで、ろくなことが無い〗


 【そんなに嫌いなんですか?】


 「あの……祓賢稔夜って、有名なんですか……?」


 〖逆に知らないという方が驚きだ……〗


 【今現在、知らない人はほとんど居ないんじゃないかなぁ?】


 「すみません、僕……田舎から都会の学校へ通い始めたもので……知らないんです。」



 祓賢 稔夜は、渋谷を拠点とする探偵屋で未解決の依頼は無いという程に完璧に依頼を賜るらしい。


 しかし、様々な色んなスパイや組織の中に紛れている為、個人情報を掴まれやすいから気を付けるように。


 後は、“人間が大嫌いだ”ということ──


 「人間が嫌いって、これは……?」


 〖“人間は簡単に裏切るから”大嫌いなんだそうだ……〗



 【人間なんて、信用出来ない】


 【孤独を愛しているから、一人で十分だよね】


 【あんな風に友達だの、愛だの……馬鹿馬鹿しい】



 僕は一瞬、この人がもしかしたら“祓賢稔夜”じゃないかと思った。


 そこまでして、人間が嫌いなのか──



 いや、僕も実は祓賢稔夜に同意する部分があった──






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