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UDNMO!   作者: 桜川 京華
21/44

日常トハ




 僕は、祓賢稔夜に言われた“日常”が“非日常”になるという言葉がずっと頭から離れない──



 一体、どういう意味なんだろう。



 そこで、僕は《あのアプリ》で聞くことにした。



 「稔夜さん、こんにちは!」


 【やぁ、颯斗くん。こんにちは。】


 「また、質問良いですか?」


 【ああ、構わないよ。】


 「あの、“日常”が“非日常”になるって……どういう意味ですか……?」



 答えは、こんなものだった。



 【あれ?深く考えちゃったの?(笑)いや、キミが田舎の中学を卒業して、都会の高校に入学した。中学という“日常”だった世界から、高校という“非日常”の世界へと足を踏み入れたって意味だったんだけど。】



 「あ、すみません…僕、深く考えちゃってました(笑)」



 なんだ、大した理由じゃないのか。



 【でも、もうそれも“日常”化しちゃったしね~】


 「あ、結構慣れて来ましたよ!学校生活。」 


 【でもさ、“日常生活”ばっかだと……飽きない?】



 「え……それは、どういう意味…」


 【興味があるなら、俺がキミを“非日常”世界へと連れて行ってあげるよ。】



 この文章を見ただけで、祓賢稔夜のあの怪しげな、不敵な笑みが想像出来る。



 ゾクリと背中に寒気が走った。




 しかし、頭では分かっているのに。


 逆の行動をしたがるのは、人間の証拠。




 いよいよ、僕は“非日常”への世界へ足を踏み入れてしまう──



 いろんなものが入り組んだ、不思議な世界へ──





 *******



 彼には、ああ言ったけど……


 本当は違うんだ。


 俺は彼が青嵐学園に入学すると決まった辺りから、


 《キミを知っている》よ──



 キミみたいなdealerディーラーは、貴重だからね~……



 さぁて、人間観察を始めるとしますか。









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