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第一章7

冷たい風が頬をなぶる。覚醒は突然に訪れた。朝、心地よい風を入れていた窓の景色は暗い。

もう夜か…

まだハッキリしない頭で情況を整理する。

俺はどれだけ眠っていた?辺りに気配は感じられない。彼女はかえっていないのか?

いささか長居しすぎた…彼女に何も言わずに行くのは気が進まないが、これ以上迷惑はかけれない。

体は恐ろしく重かった。痛みがないのが幸いで、ノロノロとベッドから下りる。部屋から出ると小さなテーブルの置いてあるキッチンにでる。そのテーブルの上に、着ていた服が綺麗にたたまれて置いてある。俺が出ていく事がわかっていたのか?それを手に取り美羽に対しての疑問が浮かび上がる。

決して軽くはない傷を負っていた俺をどうして自宅に連れてきたんだ?病院に連れて行かれてもこまるが…それに銃!!。アスラに体を貫かれた時落としたはずだが…もし見つけていたら?間違いなく今頃警察に届け出されているだろうな。でも今俺がここにいるって事は銃は見つけられていないし、もしかしたらまだあの辺りに落ちてるかもな…彼女に聞きたい事も色々あったが、とにかく今はここから離れたい。着ていたパジャマを脱ぎ、たたまれていた服に袖を通す。 ふと、玄関に気配を感じる。彼女か?

視線を玄関に向けるとカチリと鍵が外される音がし、ドアが静かに開く。数センチ開いたすき間に黒い人影が見える。お帰りというのも変だと思い黙っていると その黒い影も何も言わずに立ち尽くしている。

何故入ってこない?

そう思うのと同時に グラリと影が揺れる。

「!!?」

倒れこむ寸前に体が動いて それを受け止める。

「おい!!」

声をかけるが目を覚まさない。

俺の腕の中に倒れてきたのは 青白い顔をした美羽。呼吸も細い。

急いで抱き上げ、先程まで自分が眠っていたベッドに寝かす。

「おい!大丈夫か?何があった!?」

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