催事セールチョコレート
こんばんは
ソーダ茶です
こちら現在2026年 1月29日の外が暗いであろう18時21分ごろよりお送りしています
今回はバレンタイン後の催事コーナーでのセールをテーマに短いお話を綴りました
このテーマは前回のお話を投稿してから少し経ったころには頭に浮かんでいたので、なんとか形にできて個人的には嬉しいです
拙い中身をどう感じるかは『あなた』次第ですが、楽しんでいただけたら嬉しいです
「思うんですけど」
話し始めたみたいだ
バレンタインが過ぎたセール中の催事コーナーに来たのは、ただの付き添いではない
一緒に行かせてほしいと立候補して得た機会だ
「何かあった?」
「不思議だなと思うことがありまして」
本題に入るようだ
「バレンタインデーって女性が意中の男性に好意を示すのにチョコレートを渡すんだと思うんですけど、大体は」
「まぁ、割合としてはそうだよね」
「中身とかパッケージとか包装紙、紙袋に広告も。ほとんど目に入る色って赤色だとか桃色だとか、あとはチョコレートのブラウンって感じのカラーバリエーションしてるよなって」
「世間のイベントイメージカラーとしては、そんな感じするね」
「でも、渡す相手って男性じゃないですか。男性って色のイメージでいったらホワイトデーっぽい青色とか水色って気がするんですよ」
「うん」
「男性に対して渡すもの、なのに色は女性っぽい色なのってどうしてだろうなって。男性が持つものになるのに、どうして『そっち側』の色なんだろうなぁと」
「うーん。でも、そのチョコレートが女性からの気持ちそのものだって考えたら、赤っぽい色を男性が持つ方が『女性からの気持ち』を『貰った側』、『受け取った側』って感じがしない?」
「ああ!なるほど…!」
「それに持つ色が普段と違うって、『いつもとは違う』って情報の可視化みたいな気がするなぁ」
「それ!視界からの情報って一瞬で脳に伝達されるような感じするなぁ…」
「でしょう?」
「うん、…そうですねぇ」
こちらからの意見で一気に疑問への熱が冷めていくようだ
「あっ、じゃあじゃあ!ホワイトデーはその逆が起こってるってことですね。それってなんだか『俺の人だぞ!』って牽制してるみたいにも捉えられそうですね!」
「…まぁ、ホワイトデーは返事の意味もあるし中身のお菓子にもよるから。一概にそうとは限らない気がするかな」
「あー、じゃあバレンタインの方がずっと分かりやすいものなんですかね」
「世の中には『義理』があるからなぁ。『友チョコ』とかまであるし、いろいろ溢れてて判別は当人同士じゃないと難しそうだね」
「推理って難しいんですねぇ…」
うきうきだった隣の目が、どんどん涼しげになっている
「人間観察とやら、自分には難しいみたいですね…」
ほう、人間観察したかったのか
「今のが難しかっただけかもしれないよ?」
「まぁ、そうかもしれないですけど…」
「じゃあ、問題です」
「え、はい」
少し驚いたみたい
「なぜ今日、連れていってくれだなんて言ったのでしょう?」
「そちらがってことですか?」
「そう」
「一緒に行きたかった理由…?」
「そうですよ」
「お安くなった美味しいチョコレートが食べたかったから?」
「うーん、間違いではないよ。でも本質じゃないかな」
「えぇー、なんだ?」
「ふふ…」
「笑ってる、…だと?」
全然気づいてないみたい
「あ!誰にも何も配らなかったから。いの一番に渡せよな、とか?」
「ちがうよ」
たかってると思われてた?
「じゃあ、なんで?見当もつきませんよ」
「そっかぁ」
「えー、…ヒントもらえない感じですか」
「ヒントなし、だよ」
「正気か…?」
眉をしかめる隣の子
振り回されてる顔してるけど、
振り回されてるのは『こっち』だよ
全然わかってくれない、伝わってない
「やっぱり、『まだまだ』だね」
本気で怒ってない不服そうな態度
ごめんね、でも言えない
言ったら隣からいなくなってしまうだろうから
「まだまだ、ですか。やっぱ」
「うん、難しそう」
「解ける日も来ない?」
「どうだろう」
『そっち』次第かな
「それよりチョコレート、見て回ろう?」
「!…本題を逃がすところでした」
「美味しいの、たくさんあるといいね」
「はい!」
「ふふ」
今日買ったチョコレート、
美味しく食べられたらいいなぁ
〈END〉
閲覧ありがとうございます
楽しんでいただけたなら幸いです
それでは




