転生
※この作品は執筆途中です。
途中で非公開にしたり、更新が遅くなったりする場合があります。
あらかじめご了承ください。
んにゃぴ?
ここは...?
目を覚ますと、そこは...
うおっ、またまぶしっ。
今度は太陽だった。
草原?
草?っぽいなにかが生い茂り、
木?っぽいなにかがそびえ立ち。
「うをおおお...」
思わず声が漏れ出る。
元いた日本とはまるで景色が違う。
かといって、You〇ubeとかの動画投稿サイトでもこんな景色見たことないし...
「本当に、転生した...?」
ひとまず、立ち上がる。
周辺を見渡すが、やっぱり全然違う。
あんなに建っていたビルやらオフィスやらは全く見えないし、
空気もおいしい。
少し先には川らしきものが流れ、湖につながっているようだ。
そして川の近くに大きな森も見える。
少し方向を変えると、山も見える。
さて、と...
「あれ、こっから俺、どうすればいいんだ?」
思わず呟いてしまう。
しかし、答える者はいない。いるはずがない。
RPGとかでは定番の村らしきものはないし、
それどころか人工的な建物すら見えない。
そもそも人気が無い。
「えぇ...」
うーん...
はっはーっ☆
これ、詰んだかぁ!?
「え、まーじでどうしよ」
ここで、俺は女神から聞かされたことをいくつか思い出す。
・転生に成功するかはわからないこと。
・もし転生に成功したとしても、そこで生き残れるかはまた別の話。
・せめてものの慈悲で、言葉はわかるようにしてあげる。
そして、
「あなたの体は、外見は再生されているものの、中身はまだ弱っているところがあります。特に...脳の損傷が激しく、記憶障害が残っています。全快、というわけではないので、くれぐれも、無理はしないでくださいね」
という言葉も思い出す。
では、これらを忘れてしまったらどうするのか?
「安心してください。今話したことは魂に刻まれています。そのため、忘れることはないでしょう」
とのこと。
それでもやっぱり、前世の記憶はところどころ欠落していた。
言葉こそ話せるものの、
誕生日や血液型とかは思い出せなかった。
ひとまず、歩くか。
歩けばなにか見つかるだろう。
とりあえず、あの川に向かって歩こう。
数十分後...
「なんもねえええぇぇぇっっっ!!!」
つい叫んでしまった。
まあでもどうせ誰もいないから、迷惑にはならないだろう。
川についたのはいいものの、やはり道中何もなかった。
強いて言えば、川の近くに森があるくらいだ。
それにしても、のどが渇いたな。
彼は、飲める水を確保することが必要なことに気づいた。
近くに川はある。
水も透き通っていて、汚れている様子ではない。
手にすくってみる。
うん、問題はなさそうだ。
だが...
はたしてこれは本当に飲んでも良い水なのだろうか?
川などの水は決して飲んではならない、とテレビで見たことがある。
一見透き通っているように見えても、雑菌などがうじゃうじゃいるんだとか。
...なんでこういうしょーもないことは覚えていて、
肝心な箇所は忘れているんだ?
でも、のどが渇いた...
いや、しかし...
ここは異世界だ。何が起こるかわからない。
でも、のどが渇いた...
ええい、背に腹は変えられん。
改めて水をすくい、口にふくもうとして。
「ダメーーッ!!」