絶望
夏休みが終わった。
世界が終わった。
休みの間は、透き通る青空、美しい蝉の合唱、鳥は踊るように空をかけ、美しい太陽が世界を包み込んでいた。
そんな日々が終わりを告げた。
休みが終わってからというもの、空はモノクロに見え、蝉の声は不協和音にしか聞こえないし、太陽もまぶしすぎる熱すぎるで非常にうっとうしい。
世界は終わりを告げたのだ。
自由と真逆の、がんじがらめにされたスケジュールに従うしかない絶望の渦中へと変貌した。
これからどう生きようか、理由を見出すことができない。
次の長期休みは、何か月も先だ。
私の目から光は消え、ついには感情も失った。
もう何も感じない、何も感じたくない。
すべてを失った私は、眠りについた。