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9.襲来


 酒か女か、その答えは酒だった。

 少なくとも夕方の時点では。


 ネモとルクは、飲んだくれているロイと酒場で合流した。

 どうやらルクは、ロイのいる位置は正確に探し出せるらしい。


「マジで言ってんのか? それ」


 事の経緯を説明したあと、ロイの第一声はそれだった。


「でも、一応警告だけはしましたし……」

「相手にされてなさそうだったんだろ?」

「それは……はい……」

「しかも亡命に関しちゃなにも話せなかった、と」

「あの流れで言っても信じてくれなさそうでしたし……」

「かーーーーっ」


 ロイは頭に手を当てて天を仰いだ。

 飲まなきゃやってられんとでも言うようにコップの酒を飲み干す。


「で、どうすんだ?」

「えっと、わたしの力でなにか作って、それを持ってもう一度会おうかと思ってます。良いものが作れたらそこからわたしの話も信用してくれるかもしれませんし」

「ヘタレっぽいがまあ無難だな。亡命の打診に関しちゃそこまで急ぐもんじゃないし、アーキ密教がその女を襲うとも限らないしな」

「それはないと思います」

「あ?」

「襲いますよ、絶対」

「すぐにか?」

「たぶん」

「勘か?」

「勘というか……」


 ネモは自分の中に渦巻く感覚を考える。

 直感と言えば直感だが、それは自分の中にある無数の考えが統合された結果という気がしていた。

 なぜそう思うのか、自分の中にある考えを整理して口にした。


「アーキ密教からしたら襲い得だと思うからです。成功して女神の国の人間をどうにかできればそれでいいですし、そうじゃなくてもこちらの世界の人間に襲われた、という実績が作れます。政治のことはわからないですけど、そういう実績が出来てしまえば、女神の国側はもうこちらの世界を信用しないんじゃないでしょうか?」

「そうだろうな」

「たぶん、帝都以外にいる、複数人で動いている女神の国の人間も狙われるんじゃないでしょうか? ただ本当に危険なのは、ここにいるあの女の人だと思います。わたしがアーキ密教の人間で、使節団の動きが把握できるなら、わたしはあの人を狙うと思います。それにわたしが近くにいる、というのも悪い材料です。本来わたしに向けるはずだった二の矢があの人に向かうという話は十分にあり得ます。だから一番危険なのはあの人で、しかもすぐ襲われる可能性だってあります」

「なのにお前はヘタレてちゃんと伝えられなかった、と」

「だって信用してくれなさそうでしたし……」


 さきほど女神の国の女性と話した時を思い出して恥ずかしくなり、ネモはうつむいてしまう。

 どうして自分はこうなのだろうか。


「それで、ロイさんにはその人の近くにいて注意をしていてほしいんですけど」


 そこで、今まで静観をきめていたルクが割り込んだ。


「ねぇ、マズそうよ」

「マズそう?」

「アタシはめちゃめちゃ有能だから、あの女の反応を追跡してるんだけど、今あの女は宿にいるの」

「それでなにがマズいんですか?」


ルクは信じられない言葉を口にした。


「もう襲われてる最中よ、これ。結構な魔力反応とぶつかってるもの、ヤバいわよこれ!」

「ロイさん!」

「しゃあねぇ」


 ロイはおっくうそうに立ち上がり、テーブルの上の酒を名残惜しそうに見つめてから動き出した。



***



 サザンカが思うこの世界の一番良くないところは、活動時間が限られることだった。

 魔道ランプが普及しておらず、未だ原始ランプが主流というのは信じられない。

 このせいで、人の生活は日が登ると同時に活動開始となり、日が沈んで少ししたら睡眠というサイクルになっている。

 

 それはサザンカからしたらひどく時間効率が悪いように思えた。

 サザンカは空を仰いだ。

 日はもう沈みかけている。

 この世界の一番良いところは自然が豊かな点だと思う。

 空気が澄んでいるのか、夕陽の赤はミューズの夕陽よりもずっと赤く見えた。

 しばらく夕陽を眺めて、サザンカはしぶしぶ、といった感じで散策を切り上げた。


 今日もなかなか悪くない品が手に入った。

 サザンカは東方視察部隊から先行して商業都市ライゼルに来ていた。

 ひとつは本隊が到着したとき、案内できる人間を自前で用意するため。

 もうひとつは、現地の人間の生の様子を把握するためだ。


 サザンカは宿に戻る道すがら人々の流れを観察する。

 この時間にはもう、家への帰路を辿る労働者がほとんどだ。

 中にはこんな年齢の子供まで働いているのか、と思わせるほどの若さをした労働者の姿も見受けられる。

 

 サザンカがこの世界に来て抱いた印象は、ミューズの中世時代だ。

 身分制度、宗教、文化、王政、どれもがそれを彷彿とさせる要素だ。

 サザンカとしては趣があってなかなかよろしいとは思うが、ミューズ側が積極的な交流を望むことはないだろうな、とも思う。

 最終的な落とし所は、かなり制限のかかった貿易をする程度に収めるはずだ。

 ミューズからはいくらかの技術提供、帝国側からはこちらの世界の美術品といった取引だろう。

 この世界の美術品は本当に素晴らしい。それはサザンカも思うところだ。


 こちらの世界に比べ、ミューズの人間は美術、音楽などの芸術分野に極めて強い興味を持つ。

 これは魔学が発展してきたのと同様の理由だ。

 モンスターに対する驚異がない、戦争がほぼないといった点が大きな要因になっている。

 こちらの世界が『戦う』ことにかけているリソースを他に割いた結果が、千年以上の時間をかけて技術、価値観の大きな隔たりになったのだろう。


 が、不思議な点はある。

 なぜこちらの世界の美術品が優れているのか。

 これはシンプルな謎だった。

 確かにこちらの美術品の質は、平均してミューズの美術品よりも優れていると感じさせられる。

 それがなぜなのかがわからない。

 ミューズは芸術分野にも大きなリソースを割いたはずなのだ。

 それなのに、戦争をしながら劣悪とも言える環境で作られた美術品の方が優れているなんていうことがあり得るのだろうか?

 遙かなる故郷に対する哀愁の念がそうさせるのか、それとも劣悪な環境だからこそ生まれるものがあるのか。汚い水の方が綺麗な花を咲かせる品種の話を思い出す。

 疑問には思うが、結局のところ現実を受け入れるしかないのだろう。

 良いものは良い。それに尽きる。

 

 宿が近づき、カラスが一声カアと鳴いた。

 

 そういえば、とサザンカはふと思い出す。

 今日の昼、市場で会った女の子はなんだったのだろう、と。


 考えれば考えるほど不思議な女の子だった。

 長い黒髪で、前髪が邪魔で瞳は良く見えなかった。

 この世界の人間にしてはえらく肌が白かった気がする。

 年齢はわからない。子供にも見えたし、子供っぽい成人にも見えた。

 やけにおどおどしていて、まるでサザンカを怖がっているようにも感じた。

 それなのに話しかけてきたのだ。

 しかも、サザンカがミューズの人間だと言い当てて、だ。

 その内容はかいつまめば、サザンカが狙われているから気をつけろ、と言っていたはずだ。 


 あの時は子供のいたずらの類だと思って適当にあしらってしまったが、よくよく考えればもう少し話を聞いてみてもよかったかもしれない。

 サザンカをミューズの人間だと言い当てたのは、女神の国の住人が来ている、という噂からの当てずっぽうかと思ったが、よくよく考えればそうとは思えない確信を抱いていたように見えた。

 身分もよくわからない。本当に忠告だとしたらこの世界の工作員の類か。いや、それよりは若い占い師という方がよほど有り得そうに思える。

 もしかしたら、本当にそうだったのかもしれない。

 先見や遠見といった能力は固有能力ユニークスキルに属する。魔学がどれだけ発展しようとも再現できない能力のひとつだ。

 実は優秀な先見で、襲われるサザンカを未来視し、なんとかそれを伝えようとしたのかもしれない。

 

 わざわざそんなことを伝えた理由がわからないのが肝だった。

 なにせ、今のところあの子に利益があるようには思えないからだ。

 サザンカを騙すことでなにかを買わせたりするならばわかる。

 警告をしてあの子になんの得があるのか。

 答えは簡単だ。

 それが真実だからだ。

 あの子は先見で、サザンカは近い未来襲われるのだ。


 とそこまで考えて、いやぁどうだろうなぁ、と思い直す。

 そんな物語じみた出来事はそうそうないのが現実というものだ。

 例えば、あの子はどこかちょっとおかしい子で、帝国がミューズと交流を始めたという話を聞いて以来、ミューズの人間が狙われているという被害妄想を抱いている。

 それからというもの、少しでも変わった格好をした人間はミューズの人間だと決め込み、誰にでもこう伝えているのだ。


 あなたは狙われている。


 うん、こっちの方があるかもしれない。

 サザンカはどちらかに賭けろと言われたらこっちに賭ける気がする。

 

 まあ気をつけるにこしたことはないだろう。

 腰の左右に備えられた魔導刃ブレード魔導銃ブラスターを確認する。

 サザンカは腕っぷしには自信がある。

 単独先行を任されたのもその自衛能力故だ。

 道中のモンスターもなんの問題もなかったし、なにがあっても大丈夫だと確信していた。


 この世界で危険なのは、モンスターである。

 それは、女神の国(ミューズ)の人間の共通認識である。

 サザンカはわかっていなかった。

 本当に危険な生き物は二本足で歩き、同じ言葉を話、すぐ近くにいることを。

 


 ようやく宿に着いた。

 こちらに来て一日に何時間も自分の足で歩く生活をしているが、これは未だに慣れない。

 あたりはもう暗くなり始めていた。

 サザンカが泊まっているのは小規模の民宿のような宿だ。

 この方が目立たないし、高級宿よりもこういった宿の方が市民の生活ぶりを理解できると思ったからだった。

 

 宿に入ると、中には誰もいないようであった。

 宿のおばちゃんは買い物にでも出かけているのだろうか。

 不用心なと思うが、この世界の人間はこんなものなのかもしれない、と思う。

 ミューズでも田舎の村落などはそんな感じだという話を聞いたことがある。


 二階まで上がり、一応おばちゃんの部屋をノックするか迷ったが、結局はしないことにした。

 サザンカが歩いて廊下が軋んだためだ。もし部屋にいるのならば、今の音でサザンカが帰ってきたことに気づくだろう。


 サザンカは部屋の前まで来て大きく伸びを一つ。

 まだ夜の六時前かもしれないが、この世界ではそろそろ一日の終わりなのだ。郷に従うしかない。

 ドアに手をかけたところで、風呂はどうしようと思い立つ。

 これは、この世界の悪いところのひとつだ。

 家に風呂がないのは当たり前で、もし入りたければ大衆浴場に行かなければならない。

 それに大衆浴場の環境だってあまり良いとは言えないのだ。 


 風呂に入りながら一日の考えを整理して、とミューズにいた頃のサザンカならば絶対にそうするのだが、ここではそれは容易なことではなかった。

 大衆浴場に行くべきかとまで考えて、すぐに今日はいいかと考え直した。

 今日はもうこのまま寝てしまおう。

 そして明日は必ずお風呂に入ろうそうしようだ。


 部屋に入り、ドアを閉めて振り返ったところで背筋が凍るような思いをした。

 風を感じた。窓が開いている。

 だが、サザンカを戦慄させたのはそんなことではない。

 ベッドの上に、男が座っていたのだ。

 若いのに白い髪をして、片目を前髪で隠した男だった。

 その男は動きやすそうな皮鎧を身に着け、あろうことか帯剣していた。


 サザンカはあくまで落ち着き払った態度を心がけて言った。


「あの、部屋を間違えていませんか?」


 男は軽薄そうな笑みを浮かべて、


「ようやく帰ってきたか。間違えてないよ。アンタに会うために待ってたわけだから」


 男がのそりと立ち上がる。

 サザンカは確信する。

 あの不思議な女の子は本当のことを言っていた。

 本当に刺客が来た。


「何者なの?」

「さあ、何者だろうね。そんなことよりお願いがあるんだ」

「お願い?」

「僕と一緒に来てくれないかな?」

「あいにくだけど、知らない人にはついて行くなって言われてるの」


 男を取り巻く空気が変わった。

 争いの気配に全身が痺れる。


「別に拒否してもいいけど、結果は変わらないと思うから、痛い思いはしない方がいいだろ?」

「力ずくってこと?」


 男がニタリと笑うだけで、答えは返さなかった。

 狭い部屋で、ふたりが対峙する。


 覚悟を決める必要があった。

 逃げるか、戦うか。

 男の持っている武器は剣だけだ。少なくとも見えている範囲では。

 一緒に来てくれ、と言った以上はサザンカの身柄を確保するつもりなのだろう。

 剣はその目的には向かない武器だ。戦いには相当な制限がかかるはず。

 それに、逃げたところを追われたらどうなるかわからない。

 下手をすれば背後から攻撃を受ける。

 そうなるよりは、真っ向から打ち倒した方がマシだ。


「確認するけど、人違いじゃないのね?」

「もちろん」

「じゃあ言っておくけど、なんで私が単独行動をしていると思う?」

「知らないよ」

「教えてあげる」


 サザンカの踏み込みと魔導刃ブレードを抜き放つのは同時だった。


「強いからよ」


 三歩の距離を一息で詰め、魔導刃ブレードを小剣の長さに調節して、右腕を狙った。


 ガチリ、と魔導刃ブレードが止まる感触。


 うそ。


 男が剣を抜き放ち、魔導刃ブレードを受け止めていた。

 魔導刃ブレードで真っ二つにできない剣というのはどういうことなのか。少なくともこの男は、増幅されたサザンカの魔力と同等以上の魔力を剣に込めていることになる。

 サザンカは迫り合いを避け、後ろに飛ぶのに合わせて魔導刃ブレードを振るい、一気に魔導刃ブレードを最大にまで伸ばした。


 長さを変える魔導刃ブレードは一種の不意打ちであったはずなのだが、男はそれにも反応した。

 右へと滑るように回避し、そこにサザンカは魔導銃ブラスターを合わせた。

 続けざまに魔導銃ブラスターの閃光が三度またたく。

 男は右回りに接近しようと動くが、一撃だけ回避しきれず、左の肩口に命中した。

 男の顔が一瞬だけ歪むが動きは止まらず、サザンカもとにかく距離を取ろうと右回りに動いた。


 互いが円のように動いた末に、男の動きが止まる。


「痛いな」


 サザンカは信じられないという目で男の肩口を見る。

 腕がついている。

 魔導銃ブラスターが命中したのに。

 特別な魔道具アーティファクトをつけているようには見えない。

 つまりは、自身の魔力だけで防御したということになる。

 信じられない肉体強度だ。

 こちらの世界の人間の魔力が強い、というのは知識として知っていたが、直接目にして改めてその恐ろしさがわかる。

 

 立ち位置が入れ替わり、男は入り口を塞ぐようにしていた。

 もしかしたら、サザンカの退路を塞ぐよう計算ずくで立ち回っていたのかもしれない。


 男が右手だけで剣を構える。

 いくら強靭であろうと、魔導銃ブラスターが命中した以上無傷ではないらしい。

 左手はだらりと垂れ下がっている。演技には見えない。


 勝機。

 男の踏み込みに合わせようとしたところで、いきなり背中にとてつもない衝撃が走った。

 サザンカは床に叩きつけられ、痛みにまともに呼吸もできなくなり、なにをされたかわからずに混乱の極みに叩きこまれた。


   何をされた。            魔術?

          呼吸ができない。

    固有能力ユニークスキル?    立たなきゃ。

  死ぬかもしれない。     反撃を。


 魔導銃ブラスターを持っていた手を蹴りつけられ、魔導銃ブラスターが床を転がった。

 

「大した武器だね。でもまあ実戦経験が足りないかな」

「武器のせいにすんな、お前の油断だろ」


 野太い男の声。

 自分になにが起きたのか、サザンカはようやく理解した。


「卑怯な……」


 絞り出すような声しか出せなかった。背中の痛みが激しい。


「卑怯? 女神の国でその言葉がどんな意味を持っているのか知らないけど、こっちの世界じゃその言葉は戦術で負けたやつが口にする言葉なんだ」


 二人いたのだ。最初から。

 油断させたところで、窓から乱入したもう一人がサザンカを狙った。


「戦いなれてないみたいだからアドバイスしてあげるけど、実戦じゃ複数人でひとりをフクロにするのが正しいんだ。一対一に見えてもどこかで警戒してなきゃ駄目だよ」


 もうひとりの男の声が背後から聞こえる。


「で、素直に従うか、まだ抵抗するかどうする?」


 サザンカはそれだけで折れてしまった。

 戦って勝てる可能性はほぼ存在しない。

 それならば従って抜け出せる可能性にかけた方が現実的だ。


 サザンカが答えようとしたところで、場違いなノック音が響いた。

 サザンカは自分の考えにゾッとした。

 宿屋のおばちゃんだ。

 帰ってきたのだ。

 コイツらはサザンカを殺すつもりではなく捕らえるだけらしいが、それを目撃した人間をどうするかはわからない。

 サザンカは背中の痛みも忘れて夢中で叫んだ。


「おばちゃん入ってきちゃだめ!!!!」


 サザンカの叫びもむなしく、ドアが開かれた。

 ドアを開けた向こうにいたのはおばちゃんではなかった。


 男だった。

 中年で、無精髭を生やして、古びたコートを着た、見た目はどこにでもいそうな男だった。


「おばちゃんじゃなきゃ入ってもいいってことだよな?」


 男は尊大な口調でそう言った。

 

 只者じゃないのはサザンカにもわかった。

 その証拠に、入り口近くにいた男が熱いものに触れたかのような反応で飛び退り、サザンカの背後まで距離をとったからだ。


「逃げるなら追わんし、別に殺し合ってもいい。どうする?」

 

 その時にはもう、サザンカの背後から人の気配が消えていた。

 サザンカは両手をついてなんとか身を起こしたが、まだ背中が痛み立ち上がるのは難しそうだった。


「な、何者なの……?」

「ナイト様さ。女を助けるために生きてる。もちろん冗談だが、最近はガラにもなくこんなのばっかだな」


 無精髭の男はうんざりしているようにそういった。

 サザンカが部屋の入り口を見ると、無精髭の男以外にも、その影に隠れるように、もうひとりの人間がいた。

 女の子だった。

 昼間にサザンカに警告をしてくれた。


 女の子はサザンカが気づいたことに気づくと、心配そうにしながら口を開いた。


「あ、あのっ、大丈夫……ですか?」

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