第90話:謎の街②
ナターシャ達は、街の南側へ進む。
カロン「誰の気配もないね。」
シルフィー「ロンダの村よりも栄えているのに、不思議ですね。」
シンシア「あの大きな建物は何でしょう?」
シンシアは西に見える他よりも高くそびえる建物を指差す。
ナターシャ「町長のお屋敷かも。」
シンシア「では、人が居るかもしれませんね。」
カロン「飛んで見て来ようか?」
ナターシャ「そうね、聖矢もそうするだろうし。」
シンシア「カロン、お願いしますね。」
カロン「任せて!」
カロンは、高い建物へ向け飛んで行った。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ナターシャ達は更に先に進み、街の南端に来た。
ナターシャ「商店街なのに、静かね。」
シンシア「でも、果物や野菜は、新鮮そうですよ。」
シルフィー「そうですね、私達が来るまで賑わっていたように。」
ゴス王女「何だか外の気配も感じないです…。」
ナターシャ「外の気配?」
ゴス王女「はい、今までは近くのモンスターの気配は、感じていたのです。」
シルフィー「外にモンスターが居ないとか?」
ゴス王女「街に入ってから、感じなくなったの。」
ナターシャ「じゃあ、この街は何?」
ゴス王女「わかんない…。」
シンシア「聖矢さん達は?」
ゴス王女「それは大丈夫。」
ナターシャ「私達は、何かに閉じ込められたの?」
シンシア「かもしれないですね。」
シルフィー「カロンが心配です。」
ナターシャ「急いで追いかけるわよ!」
全員「うん。」
ナターシャ達は、カロンを追いかけた。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ナターシャ達から離れたカロンは、街の上を飛んでいた。
カロン「あの建物、かなり広いお屋敷だぞ。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
???「フォ、フォ、フォ、面白い事を考えるねぇ。」
謎の者が、カロン達を見ている。
???「フォ、フォ、フォ、向かっても近づかないようにしてやろう。」
謎の者は、幻術を唱える。
???「サイコイリュージョン!」
カロンは幻に包まれる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カロン「おかしいな…。」
必死に進むが、建物が近づかない…。
カロン「もう着いてもいいはずなのに…。」
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ナターシャ達は、目的の屋敷にやって来た。
ナターシャ「かなり大きなお屋敷だね。」
シルフィー「カロンはまだかな。」
シンシア「カロン!カロン!」
……。
しかし、何の返事もない。
ナターシャ「まだ着いてない?」
シンシア「飛んで行ったから、そんな事は…。」
シルフィー「何かに巻き込まれたのかな…。」
ナターシャ「着いてないって事は、まだ飛んでるでしょ。」
ナターシャは、空を見上げ、カロンを探す。
……。
しかし、カロンは見つからない。
ナターシャ「見当たらないわね。」
シンシア「そうですね…。」
ゴス王女「でも、気配はありますよ。」
ナターシャ「どの辺りかわかる?」
ゴス王女「別れた近くですね。」
ナターシャ「全然進んでないじゃない!」
シルフィー「飛び出して直ぐに巻き込まれたのかしら。」
ナターシャ「助けに行く?」
シルフィー「心配ですし、行きましょう。」
シンシア「誰か残りますか?」
ナターシャ「皆で行こう。」
シルフィー「うん。」
ナターシャ達は、カロンを見つけに戻るのだでた。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
その頃、聖矢達は元の場所に戻って来た。
聖矢「戻って来たけど、どうしようか?」
フィオナ「真ん中に行きたい。」
聖矢「わかった。」
スーラ「カロンは、別行動してるみたいだよ。」
聖矢「そうなの?」
ゴス王子「でも、お姉ちゃん達、カロンの所に戻るみたい。」
聖矢「取り敢えず、真ん中へ向かおう。」
聖矢達は真ん中へ向かった。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
街の中央は、噴水があり、水中には銅貨や銀貨が投げ込まれていた。
聖矢「だいたいの街の真ん中には噴水があるな…。」
フィオナ「お金沢山あるよ!」
聖矢「そんな事してる街あるんだ…。」
スーラ「拾う?」
聖矢「拾わなくていいよ。」
突然、後ろから声を掛けられる。
???「フォ、フォ、フォ、リンゴはいらんかね?」
フィオナ「お婆さんが居た。」
聖矢が振り向くと、フードを被ったお婆さんが、リンゴの籠を持ち立っていた。
聖矢「人居たんですね。」
???「誰も居らんと思っとったのかのぉ。」
フィオナ「赤いリンゴ。」
???「フォ、フォ、フォ、美味しそうじゃろ。」
聖矢「この街は、何で名前なんですか?」
???「この街はのぉ、ズフエルと言う街じゃ。」
聖矢「そうなんですか。」
???「リンゴ食べるかえ?」
フィオナ「食べたい。」
聖矢「では、4個買います。」
???「タダでええぞ。」
聖矢「そんな、タダでなんて。」
???「ほれ、皆でお食べ。」
お婆さんは、皆にリンゴを渡す。
???「お食べ、お食べ。」
聖矢達は、リンゴを食べた。
コロッ!
聖矢やフィオナはリンゴを落とした。
???「フォ、フォ、フォ、眠ったかのぉ。」
お婆さんは、聖矢達が眠ったか確認する。
???「フォ、フォ、フォ、お前達出ておいで。」
お婆さんが呼び掛けると、家の中から住民が出て来た。
???「さあ、屋敷に隠すんじゃ。」
住民達は、聖矢達を担ぐと、屋敷へ運ぶ。
お婆さんは、フードを被り杖を持った、魔女だったのです。
魔女「フォ、フォ、フォ、後はあの子達だのぉ。」
魔女のお婆さんは、ナターシャ達の所へ向かうのだった。
***************
今回の報酬
特になし。
***************
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
―――――――――――――――
体攻防魔速運
◯✕○✕✕○✕
火水風光闇補回
○○◯○✕✕✕
特殊
調剤・検査・召喚・変身
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.30
\/\/\/\_/\/\/\/
読んでいただきありがとうございます。
魔女のリンゴで眠らされた聖矢達。
ナターシャ達は、どうなってしまうのか
感想や評価を頂けると幸いです。