第08 話:盗賊と囚われの少女
キリルの町を出て2日、すれ違いの商人から噂を聞いた。
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商人「ちょっと、そこの冒険者さん。」
聖矢「何でしょう?」
商人「ここから先は、出ますよ。」
シルフィー「出るって、ゆ、幽霊ですか…?」
商人「いやいや、盗賊ですよ。」
聖矢「盗賊ですか…。」
商人「この間も、襲われた旅人が、命辛々逃げたって話です。」
聖矢「そんなに強いんですか?」
商人「強いと言うか、20人規模の集団みたいです。」
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3人は、先に作戦を立てる事にした。
聖矢「二人とも、どうする?」
ナターシャ「20人相手だと、普通に戦えば、勝ち目は無さそうかな…。」
シルフィー「例えば、攻撃と補助と回復に、分かれたらどうかな?」
聖矢「まあ、3人だと作戦は、これくらいしか無いか…。」
ナターシャ「攻撃は、聖矢やって。」
聖矢「まあ、速度の加護持ちは、僕だけたし…。」
ナターシャ「回復は、シルフィーお願い。」
シルフィー「うん、わかった。」
作戦が決まった3人は、街道を進む。
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名前:光野聖矢
Lv:18
(経験値:10420 )
体力:320
攻撃:45
防御:30
魔力:40
速度:40
幸運:25
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
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特殊
調剤
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岩場の街道を、通り過ぎる時だった。
怪しい男「へへっ、こんな街道、女連れで歩いたら、危ないぜ。」
ナターシャ「盗賊が出るからですかね?」
怪しい男「そうそう、盗賊が出るんだよ。」
岩陰から、ゾロゾロと出てきた。
怪しい男「俺等みたいなのがな!」
岩陰から、盗賊団20人が現れた。
聖矢は、「やっぱりか」と、溜息をついて。
聖矢「仕方ない…、やりますか…。」
二人は頷く。
親分「お前達、女は生かして捕えろ!」
手下達「おー!」
盗賊達は、一斉に剣を抜く。
‡ バトルスタート ‡
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親分:80/80
手下A:50/50
手下B:50/50
手下C:50/50
手下D:50/50
手下E:50/50
手下F:50/50
手下G:50/50
手下H:50/50
手下I:50/50
手下J:50/50
手下K:50/50
手下L:50/50
手下M:50/50
手下N:50/50
手下O:50/50
手下P:50/50
手下Q:50/50
手下R:50/50
手下S:50/50
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:320/320
シルフィー:350/350
ナターシャ:850/850
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聖矢「二人とも、作戦通りで!」
シルフィー・ナターシャ「うん!」
聖矢は、勢い良く斬り込んだ。
ズバッ!
手下Aに60のダメージ。
親分「速い!?」
ナターシャ「高速の足、アクセル!」
ナターシャは、聖矢にアクセルを掛ける。
聖矢は、連続で斬り込んだ。
ズバッ、ズバッ!
手下Bに55のダメージ、手下Cに60のダメージ。
手下A・B・Cは倒された。
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親分:80/80
手下A:0/50
手下B:0/50
手下C:0/50
手下D:50/50
手下E:50/50
手下F:50/50
手下G:50/50
手下H:50/50
手下I:50/50
手下J:50/50
手下K:50/50
手下L:50/50
手下M:50/50
手下N:50/50
手下O:50/50
手下P:50/50
手下Q:50/50
手下R:50/50
手下S:50/50
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:320/320
シルフィー:350/350
ナターシャ:850/850
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手下達が、動こうとした時だった。
ナターシャ「氷の静動、アイスバインド!」
盗賊達の足を凍らせる。
親分「な、何だと!?」
聖矢「観念するんだ!」
盗賊達の武器をはたき落とし、マジックバッグに入れていく。
‡ バトルエンド ‡
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親分:80/80
手下A:0/50
手下B:0/50
手下C:0/50
手下D:50/50
手下E:50/50
手下F:50/50
手下G:50/50
手下H:50/50
手下I:50/50
手下J:50/50
手下K:50/50
手下L:50/50
手下M:50/50
手下N:50/50
手下O:50/50
手下P:50/50
手下Q:50/50
手下R:50/50
手下S:50/50
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親分「ふん、こんな旨い仕事、辞められっ…!」
親分は慌てて口を塞ぐ。
聖矢「仕事、誰かに雇われてるのか?」
親分「絶対に話すか!」
ナターシャ「うっかり、口を滑らせたのに…。」
親分「う、うるさい!」
ナターシャ「光の縛り、ホーリーバインド!」
光の輪が、盗賊達を、一纏めにする。
聖矢はバッグから、縄を取り出すと、しっかりと縛り上げた。
親分「くそっ!」
聖矢「アジトは何処だ。」
親分「アジトなんか無い!」
聖矢「こんな集団でアジトが無いはずがないだろ!」
聖矢は、手下を見て、弱そうな手下Pを問い詰める。
親分は手下Pを睨みつける。
聖矢は、ファイヤーボールを唱え、少し脅しをかける。
手下P「こ、殺さないで!」
聖矢「それじゃあ、アジトを案内しろ。」
盗賊達をナターシャに任せ、手下Pを連れてアジトに向かう。
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暫く歩くと、洞窟に着いた。
手下P「ここです…。」
手下Pを連れて、洞窟に入る。
聖矢「特に何も無いな…。」
聖矢達は、洞窟を隅々まで探索する。
シルフィー「聖矢さん、こちらに子供が!」
聖矢は、シルフィーの元へ行くと、檻の中に子供が見えた。
聖矢「大丈夫か!」
バキッ!
檻の鍵を壊すと、シルフィーが中に入る。
シルフィー「弱ってますが、生きてます。」
シルフィーは、ヒールを掛けた。
シルフィー「光の洗礼、ヒール!」
聖矢「女の子だね…。」
シルフィー「ただ、エルフみたいですが。」
聖矢「まあ、助けない訳にはいかない。」
シルフィー「ですね。」
聖矢は、エルフの少女を背負うと、洞窟を出て行く。
シルフィー「大丈夫ですか?」
聖矢「まあ、何とか大丈夫。」
4人は、ナターシャの所へ戻って行った。
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ナターシャの元に戻った4人。
ナターシャ「聖矢、その子は誰?」
聖矢「アジトで囚われてた子だよ。」
シルフィー「金品は、仕事を依頼した人が持ってるんだと思う…。」
聖矢「取り敢えず、町まで連れて行こう。」
ゾロゾロと歩いていると、獣狩りを終えたハンターの兄弟が、後ろから進んできた。
兄「兄弟のハンターだが、君達、冒険者かい?」
聖矢「はい、ナコルの町まで行く間に盗賊を捕まえたので、運んでます。」
弟「それは大変だ。」
兄「獲物の檻に、盗賊を入れて運んであげよう。」
聖矢「本当ですか、助かります。」
檻に盗賊達を淹れ、ハンター兄弟と、ナコルの町へ向かった。
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ナコルの町に着くと、自警団まで運んでもらい、盗賊達を引き渡した。
自警団員A「さあ、歩け!」
親分「覚えてやがれ!」
自警団員A「さっさと進め!」
自警団員B「ありがとうございました。」
自警団員が中部消える。
聖矢「ハンターさん、ありがとうございました。」
兄「いえいえ、大した事はしてませんよ。」
聖矢「ほんのお礼です。」
聖矢は、金貨5枚を渡すと、兄弟は顔を見合わせ驚く。
兄「そんな大金貰えませんよ。」
ナターシャ「狩りの資金に使ってください。」
シルフィー「そうです、貰ってください。」
聖矢「お礼ですから。」
兄弟は、頭を下げて受け取った。
兄「ありがとう、冒険、頑張ってください!」
4人はハンター兄弟と別れ、宿屋に入った。
≪ 魔物退治の結果 ≫
盗賊×3
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経験値:225
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カランカラン!
店員「いらっしゃいませ。」
ナターシャ「大部屋空いてる?」
聖矢「えっ!」
ナターシャ「聖矢、私達と同じ部屋では寝れない?」
聖矢「い、いやではないよ、だけど…。」
ナターシャ「シルフィー、聖矢と寝るの嫌?」
シルフィー「わ、私は…。」
ナターシャ「じゃあ決まり!」
店員「大部屋ですね…、この鍵になります。」
ナターシャ「いくら?」
店員「大部屋は銀貨20枚です。」
聖矢「一人の値段ではないんですか?」
店員「大部屋は、一部屋の値段なので、大勢で泊まられても一緒の値段です。」
4人は、部屋に入った。
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部屋に入ると、少女を寝かせた。
シルフィー「取り敢えず、この子が起きるのを待ちましょう。」
…………。
1時間程か過ぎ…。
シルフィー「起きないですね。」
聖矢「エルフって居たんですね。」
ナターシャ「聖矢、エルフ見るの初めて?」
聖矢「はい、見てても人と変わらないし…。」
ナターシャ「それは簡単よ。」
シルフィー「外見は耳が人と違うかな。」
ナターシャ「根本的には、魔力が人の20倍は違う。」
少女「んんっ…。」
シルフィー「もうすぐ起きそうです。」
少女「んっ…。」
少女が目を覚ました。
少女「ここは何処…。」
シルフィー「ここは宿屋ですよ。」
少女「私、捕まって…。」
ナターシャ「うん、このお兄さんが、助けてくれたんだよ。」
少女「お兄さん、名前は?」
聖矢「聖矢だよ、こっちはナターシャ、そっちはシルフィーだよ。」
少女「聖矢…、ナターシャ…、シルフィー…、ありがとう。」
3人「うん!」
ぐぅ〜…。
少女「お腹が空いた…。」
3人は笑いながら。
「ご飯、食べに行こっか?」
少女は頷くと、聖矢の手を掴んで、ご飯を食べに降りた。
∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴
名前:光野聖矢
Lv:18
(経験値:10645 )
体力:320
攻撃:45
防御:30
魔力:40
速度:40
幸運:25
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
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特殊
調剤
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今回の報酬
鉄の剣×20本
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.18
シルフィー:lv.19
ナターシャ:lv.35
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読んでいただきありがとうございます。
冒険には盗賊と言わんばかりに登場!
エルフの少女は一体!?
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