第88話:畑
屋敷裏の畑は、とても広く屋敷が2つ入る広さだ。
聖矢「ひっ、広い…。」
マリア「約1haありますから。」
メリラ「栽培しがいのある広さじゃ!」
マリア「約200m✕50mありますから。」
聖矢「広過ぎません?」
ライム「4つに分けるから、大丈夫じゃ。」
マリア「やはり花が咲くまでに、時間掛かりますよね?」
メリラ「花だけなら、1日で咲くが。」
マリア「1日ですか!?」
聖矢「いやいや、種から1日なんて…!」
ライム「いやいや、花が咲くんじゃ。」
6人「???」
6人は、ライムの言ってる事が理解できない。
メリラ「じゃあ、フラワープラントを召喚しとくれ。」
聖矢「フラワープラント?」
メリラ「モンスターじゃよ。」
聖矢「モンスターですか!?」
ライム「そうじゃ、バがルグ魔国のな。」
聖矢「逃げないんですか?」
メリラ「フラワープラントは、動けんからの。」
聖矢「でわ、攻撃はしてこないのですか?」
メリラ「ツルで攻撃してくるぞ。」
聖矢「危険じゃないですか!?」
ライム「それなら大丈夫じゃ。」
ライムはロープを構えた。
メリラ「任せておくのじゃ。」
聖矢「はあ…。」
ライム「ツルさえ気を付ければ便利なモンスターじゃよ。」
聖矢は、頷くと。
聖矢「召喚、フラワープラント!」
畑に魔法陣が現れ、中から頭に花を付けたピンク色のモンスターが現れた。
メリラ「じいさん!」
ライム「あいよ!」
ライムは、素早くツルを掴み、ツルと一緒に体にロープで縛り付けた。
聖矢達は、その光景に唖然としていた。
ライム「これで大丈夫じゃ。」
聖矢「えっと、これで大丈夫なんですか?」
メリラ「フラワープラントは、ツルで動き回るからの。」
ライム「ツルさえ封じれば、安全なんじゃ。」
シルフィー「これが準備なのですか?」
メリラ「今回のは♀じゃから、♂も必要じゃがな。」
ライム「聖矢さん、また召喚してくれぬか?」
聖矢は、また頷く。
聖矢「召喚、フラワープラント!」
魔法陣から現れたのは、またピンク色だった。
メリラ「じいさん、そいつも確保しておくれ。」
ライム「わかった。」
ライムは、手際良く2体目を縛る。
メリラ「聖矢さん、どんどん召喚しとくれ。」
聖矢「あっ、はい…!」
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♂・♀・♂・♀と順調に召喚していた。
メリラ「後は、♂が2体じゃな。」
ライム「聖矢さん、次を頼む。」
聖矢は頷くと、7回目の召喚をする。
聖矢「召喚、フラワープラント!」
すると、魔法陣から♀のフラワープラントが出てきた。
メリラ「♀か…、もういらないんじゃがな。」
聖矢「いらないって、どうするんですか?」
ライム「まとめて倒すしかなかろう。」
聖矢「まだ召喚するんですか?」
メリラ「♂・♀各4体必要じゃからな。」
聖矢「♂が2体出るまでするんですね。」
ライム「疲れたかい?」
聖矢「いえ、大丈夫です。」
メリラ「後少しじゃ。」
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あれから1時間程掛かり、ようやく♂・♀4体ずつ揃った。
聖矢「終わったー!」
ライム「ご苦労じゃったな。」
メリラ「♀が5体も多くなるとわのぉ。」
ナターシャ「余ったのは、倒すんですよね?」
メリラ「そうじゃ、炎で一気にな。」
シルフィー「私がやりましょうか?」
聖矢「それなら…。」
聖矢は立ち上がろうとすると、ナターシャに止められる。
ナターシャ「聖矢は休んでてよ、私達も何かしたいのよ。」
4人は頷く。
ライム「彼女等に任せると良いぞ。」
メリラ「お互いに助け合うもんじゃ。」
聖矢「わかった。」
‡ バトルスタート ‡
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フラワープラントA:540/540
フラワープラントB:540/540
フラワープラントC:540/540
フラワープラントD:540/540
フラワープラントE:540/540
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
シルフィー:1610/1610:防
ナターシャ:1750/1750:防
フィオナ:1610/1610:防
シンシア:1750/1750:防
マリア:1100/1100
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ナターシャはマジックブーストをかける。
全員の魔法攻撃力があかった。
フィオナはマジックブーストをかける。
全員の魔法攻撃力があかった。
シンシアはマジックブーストをかける。
全員の魔法攻撃力があかった。
マリアはマジックブーストをかける。
全員の魔法攻撃力があかった。
シルフィーはファイヤーストームをかける。
全体に3600のダメージ。た
‡ バトルエンド ‡
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フラワープラントA:0/540
フラワープラントB:0/540
フラワープラントC:0/540
フラワープラントD:0/540
フラワープラントE:0/540
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メリラ「一瞬じゃったな。」
ナターシャ「花を落としたけど?」
フィオナ「お花一杯!」
メリラ「そうじゃ、フラワープラントを倒すと、花を沢山落とすんじゃ。」
ナターシャ「じゃあ、倒した方が早いんじゃないの?」
メリラ「それは違えの、バがルグ魔国でも生息数は少ないんじゃ。」
ライム「それにな、聖矢さんみたいに召喚は疲れるからの。」
シンシア「でわ、フラワープラントをどうするのですか?」
メリラ「それはな、4つの畑に♂・♀1体ずつを離して植えるんじゃ。」
ナターシャとシルフィーがフラワープラント♂・♀を離して植える。
ライム「後は、明日のお楽しみじゃ。」
メリラ「残りも植えてしまおう。」
聖矢を残し、皆でフラワープラントを植えて行った。
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マリア「でわ、今日は解散ですね。」
ライム「明日は驚くぞ。」
聖矢「そんなに咲くんですか?」
メリラ「まあ、寝て待つんじゃ。」
聖矢「はい。」
ライムとメリラは、家へ帰って行った。
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次の日、朝からライムやヘレンがやって来ていた。
ヘレン「おはようございます。」
聖矢「おはよう。」
メリラ「もう花が咲いとるはずじゃ。」
聖矢「本当ですか…?」
ライム「行けばわかるじゃろう。」
朝ご飯を食べ終え、聖矢達は屋敷を出た。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
全員で、屋敷裏の畑に来ると、聖矢達はその光景に驚いた。
聖矢「えー!!」
ナターシャ「本当に咲いてる…。」
シルフィー「夢みたい…。」
フィオナ「花いっぱい!」
メリラ「予想以上じゃな。」
ライム「土が良かったのかのぉ。」
シンシア「バラにコスモス、チューリップにヒヤシンス、こんなに咲くものなの…。」
マリア「季節関係ないのですね。」
メリラ「ランダムと昨日話したじゃろ。」
聖矢「話してはいましたが…。」
ライム「これなら、店を直ぐに開けるじゃろ?」
ヘレン「はい、直ぐにでも開店できます!」
メリラ「お客が沢山来るには、時間は掛かるじゃろえがな。」
ヘレン「はい、気長に頑張ります。」
ライム「その意気じゃ。」
ナターシャ「余った花はどうするの?」
メリラ「捨てるしかないのぉ。」
シンシア「なんか勿体ないですね。」
聖矢「スミレなら、押し花にすれば?」
8人「押し花?」
聖矢「うん、花を乾燥させて、本の栞にしたりするよ。」
ライム「それは良さそうじゃの。」
聖矢「作った事は無いから、作れるかはわからないけどね。」
ナターシャ「試行錯誤すれば良いじゃない。」
メリラ「それは俺等に任せて、旅立つと良いぞ。」
聖矢「でも…。」
ライム「出来たら、知らせるからのぉ。」
ナターシャ「聖矢、お言葉に甘えようよ。」
聖矢「良いのかな…。」
メリラ「良いんじゃ。」
聖矢「わかりました。」
マリア「では、連絡は白ちゃんに頼みますね。」
聖矢「はい。」
こうして、聖矢達は押し花作りをライム達に任せて、スノーム王国に行くのだった。
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今回の報酬
バラ×2
ヒマワリ×1
マリーゴールド×5
チューリップ×6
コスモス×8
スミレ×8
タンポポ×10
ヒヤシンス×4
ベゴニア×16
ナノハナ×20
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
◯✕○✕✕○✕
火水風光闇補回
○○◯○✕✕✕
特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.30
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読んでいただきありがとうございます。
畑にモンスターを植えると、花が咲くという不思議な現象。
聖矢達は、スノーム王国でどんな冒険をするのか。
感想や評価を頂けると幸いです。