第87話:ヘレンのお店
洞穴から転移し、ロンダの村へやって来た聖矢達は、ライムやメリラの家へ向かった。
全員「ただいま!」
玄関先にメリラとヘレンが洗濯をしていた。
メリラ「おかえり、色々あったみたいじゃの?」
ヘレン「おかえりなさいませ。」
聖矢「ええ、まあ…。」
ナターシャ「ヘレン、元気そうね。」
ヘレン「はい、もうすっかり元気です。」
聖矢「それは良かった。」
メリラ「ここへ来たと言う事は、あれじゃな?」
聖矢「はい、ヘレンを迎えに来ました。」
ヘレン「私を?」
聖矢「グラスの町に、ヘレンの店が完成しました。」
ヘレン「本当てすか!?」
ヘレンは、目を輝かせる。
聖矢「僕達もお店は見てないから、どんなお店かは、わからないけどね。」
ライム「懐かしい声がすると思ったら、あんた達だったか。」
聖矢「お久しぶりです。」
ライム「ヘレンを迎えに来たのかな?」 聖矢「はい、お店が完成したので。」
メリラ「じいさんや、私等もグラスの町で住まんか?」
全員「えっ!?」
メリラ「ダメかの?」
聖矢「ダメではないですが、家や家族は?」
メリラ「家族は出てっておらんし、気にせんでええ。」
ライム「そうじゃな。」
聖矢「それなら、僕は構わないのですが…。」
メリラ「それに、花屋なら花が必要じゃろ?」
ヘレン「はい。」
メリラ「すぐに開店できる良い方法があるんじゃ。」
ヘレン「本当ですが!?」
ライム「バがルグ魔国の技なんじゃがな。」
聖矢「そんな方法、国外に持ち出して良いのですか!?」
メリラ「どうせ、ランダムにしか生えんし。」
聖矢「ランダム?」
ライム「ああ、ランダムじゃな。」
メリラ「その代わり、一緒に住まわせてもらえんかの?」
ライム「花の世話は俺等がやるからの。」
ヘレン「それなら、私は構いませんよ。」
メリラ「聖矢、私等もお願いじゃ。」
聖矢「わかりました。」
メリラ「それで、いつ出発するんじゃ?」
シルフィー「行くなら今からでも行けますよ。」
聖矢「だ、そうです。」
メリラ「なら、今すぐ行こうかの。」
聖矢「良いんですか?」
メリラ「あぁ。」
ライム「大丈夫じゃ。」
ヘレン「はい。」
聖矢「それなら、5分後に。」
3人「うん。」
3人は、家の中へ入って行った。
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5分後、3人は荷物を持って出てきた。
ライム「準備は出来たぞ。」
メリラ「いつでもええぞ。」
ヘレン「私も良いですよ。」
聖矢「わかった、シルフィーお願い。」
シルフィーは頷く。
シルフィー「転移、グラスの町!」
8人は、グラスの町へ転移した。
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グラスの町の聖矢の屋敷前に転移してくると、聖矢はマリアを呼んだ。
マリア「あなたが、ヘレンさんですね。」
ヘレン「はい、ヘレンと言います。」
聖矢「あと、ヘレンと一緒に住む暮らす、ライムさんとメリラさんです。」
ライム「突然、余計な2人も増えるが、良いかの?」
メリラ「花の栽培は、俺等でやるからのぉ。」
マリア「いえ、聖矢さんが許可したのであれば、問題ありません。」
白ちゃん「やっほー!」
ゴス王女「白ちゃん、戻ったわよ」
白ちゃん「暫くよろしくね。」
ゴス王子「よろしく。」
マリア「でわ、お店へ案内します。」
皆んなはマリアに連いて行った。
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商店街にやって来て一行。
子供「マリア様!」
マリア「はーい!」
子供「領主様もこんにちわ。」
聖矢「こんにちわ。」
ナターシャ「聖矢は、ついでなのね。」
聖矢「良いんだよついでで。」
ナターシャ「少しすねた?」
聖矢「すねてなおよ…。」
マリア「お花屋さんに行くけど、君も来る?」
子供「行く!」
子供を加え、花屋に向かった。
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商店街の端、建てられたばかりの建物が見えてきた。
マリア「ここです。」
聖矢「3階建て…。」
マリア「はい、1階が店舗で、2階・3階は住居です。」
ヘレン「良いですね。」
メリラ「畑はあるのかのぉ?」
マリア「畑は、領主の屋敷の裏に確保しています。」
メリラ「飛べば問題ないかの。」
ライム「そうじゃの。」
子供「おじいちゃん、おばあちゃん、飛べるの!?」
メリラ「飛べるぞ。」
メリラは、羽を見せる。
子供「すごいすごい!」
子供は飛び跳ねる。
マリア「これが、店の鍵になります。」
マリアは、ヘレンに鍵を渡す。
ヘレン「ありがとうございます。」
マリア「中を見ますか?」
ヘレン「はい。」
ヘレンは鍵を開ける。
ガチャ!
皆が中に入って行った。
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店内に入ると、中は広く白い壁が、華やかさを出している。
聖矢「中は広いですね。」
マリア「どうですかね?」
ヘレン「とても良いです!」
マリア「でわ、決まりですね。」
皆が拍手をし、ヘレンを祝った。
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ヘレンを残し、店を出ると。
マリア「店はヘレンさんに任せて、畑へ行きますか?」
ライム「そうじゃな。」
メリラ「楽しみじゃな。」
マリア「でわ行きましょう。」
子供「僕は帰るよ!」
マリア「そっか。」
子供「またね!」
マリア「はーい!」
子供は、手を振り走って行った。
マリア「花の栽培は、時間かかりますよね?」
メリラ「準備には数日必要じゃな。」
マリア「数日ですか?」
ライム「うむ、準備が出来れば、栽培には困らんよ。」
マリア「はあ…。」
マリアは、ライムの言葉に不思議に思いつつ、畑に迎うのだった。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
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特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
ミリス:lv.30
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読んでいただきありがとうございます。
ヘレンと共に、ライムとメリラが住むことに。
次回は、畑で花を、どのように栽培するのか!?
感想や評価を頂けると幸いです。