第81話:ガイアス王立学院(ミリス皇女編)
ガイアス王立学院に入った馬車が停まると、学院長が待っていた。
ガチャ!
聖矢「皇女様、着きましたよ。」
聖矢はミリスの手を取り、馬車から降ろす。
ミリス皇女「聖矢さん、ありがとう。」
次に聖矢は、フィオナを抱き降ろす。
ケイン先生「聖矢さん、お久しぶりです。」
聖矢「ケイン先生、お久しぶりです。」
聖矢は頭を下げる。
ケイン先生「皇女様、初めまして、ガイアス王立学院で学院長をしております、ケインと申します。」
ミリス皇女「こちらこそ初めまして、マナード帝国皇女のミリスと言います。」
聖矢「申し出を承諾して頂き、ありがとうございます。」
ケイン先生「いえいえ、聖矢さんのお願いですから断れませんよ。」
聖矢「あはは…。」
聖矢は、頭を掻いて苦笑いをした。
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ケイン先生に兎減られ、魔法修練場に来た。
ケイン先生「3人には、3年生の魔法実習を体験してもらいます。」
3人「はい。」
ケイン先生「メイリーン先生、ちょっと。」
メイリーン先生「はい。」
ザワザワ!
学院長が入ってきた事に気付いたのか少しザワつく。
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ケイン先生「メイリーン先生、この3人を体験実習させても良いですか?」
メイリーン先生「あら、あなた達は!」
聖矢「お久しぶりです。」
ケイン先生「こちらは、マナード帝国のミリス皇女様なので丁重にお願いしますね。」
メイリーン先生「えっ、皇女様!?」
ミリス皇女「はい、ミリスと申します。」
ケイン先生「聖矢さんは、助手にしても良いからね。」
メイリーン先生「あ、はぁ…。」
ケイン先生「お任せしますね。」
メイリーン先生「はい…。」
ケイン先生は、修練場を出て行った。
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メイリーン先生「突然の体験者の訪問がありますが、今日は合成魔法の実践授業をします。」
生徒全員・3人「はい!」
メイリーン先生「聖矢さん、すみせんが助手をお願いします。」
聖矢「わかりました。」
メイリーン先生「皆さんは、2人の後ろに移動してください。」
全員が、メイリーン先生と聖矢の後ろへ移動する。
メイリーン先生「でわ、火属性合成魔法『インフェルノ』を見せます、聖矢さんお願いしますね。」
聖矢「はい!」
聖矢とメイリーン先生は、杖を突き出すと。
2人「インフェルノ!」
2人の杖から炎が吹き出し、渦となった炎が8本立ち上がる。
生徒全員「おおー!」
8本の渦は、徐々に1本に纏まり、全員を包み込める程の太さになった。
聖矢「すごい魔法ですね。」
メイリーン先生「ええ、魔物の殲滅等に使う魔法ですから。」
聖矢「滅多に使わないですね。」
メイリーン先生「この様に、合成魔法は単独魔法より威力が増します。」
聖矢「組み合わせが沢山ありますね。」
メイリーン先生「ええ、2属性合成では、25種類あります。」
聖矢「皆にはインフェルノで練習ですか?」
メイリーン先生「2人1組で、得意な属性でやってください。」
全員「はい!」
メイリーン先生「聖矢さんは、皇女様とフィオナさんを任せますね。」
聖矢「はい。」
生徒達は、それぞれ得意な属性で合成魔法を使う。
インフェルノ・ブリザード・ウインドクロス・ホーリーシャイン・ダークネス等々、同属性・他属性を見せた。
聖矢「ミリス様、どの属性が得意ですか?」
ミリス皇女「私は、水属性せ魔法が得意です。」
聖矢「でわ、ブリザードですね。」
ミリス皇女「上手くできますか?」
聖矢「大丈夫ですよ。」
ミリス皇女「聖矢さんがそう言うのであれば。」
聖矢「でわ、杖を構えてください。」
2人は杖を構える。
2人「ブリザード!」
2人の杖から、沢山の氷の粒が飛び出すと、其々がぶつかり合い、雪へと変化すると、地面に降り注ぐ。
フィオナ「キレイ!」
パチパチパチ!
ミリス皇女「上手くいきました。」
聖矢「良かったですね。」
ミリス皇女「はい!
」
ミリスは、少しふらつく。
聖矢「おっ!」
聖矢はとっさに抱きとめ助ける。
聖矢「皇女様、大丈夫ですか!?」
ミリス皇女「す、すみません。」
メイリーン先生「魔力を使いすぎたのかな。」
聖矢「そえですね。」
メイリーン先生「聖矢さんは大丈夫なの?」
聖矢「ええ、全く大丈夫ですよ。」
聖矢は、ミリスをお姫様抱っこする。
ミリス皇女「せ、聖矢さん!?」
聖矢は、ミリスを客席に連れて行く。
聖矢「ここで見ててください。」
ミリス皇女「はい…。」
ミリスは顔を赤くして答えた。
聖矢は、フィオナの所へ戻る。
メイリーン先生「フィオナさんもどうぞ。」
フィオナは頷く。
聖矢「フィオナは、何でする?」
フィオナ「光属性でする。」
聖矢「わかった。」
2人は杖を構えた。
2人「ホーリーシャイン!」
2人の杖から、光の粒が出てくると、上空で一つの光になる。
メイリーン先生「大きい光球ね。」
光球から光が降り注ぎ、地面を焼き尽くした。
聖矢「地面がガラス化してる。」
メイリーン先生「周りには被害が出ないですね。」
聖矢「単体に向けた魔法かな。」
メイリーン先生「そうですね、ドラゴン等には使えそうですね。」
ミリス皇女「遠い所から見てもすごい魔法ですね。」
聖矢「皇女様、もう大丈夫なんですか?」
ミリス皇女「はい、もう大丈夫です。」
聖矢「良かった。」
メイリーン先生「皆さん、集まってけださい。」
生徒全員「はい!」
生徒達は整列する。
メイリーン先生「合成魔法は、魔力を多く消費しますが、威力は絶大になります。」
ミリス皇女「3人・4人だと、更に強くなるんでしょうか?」
メイリーン先生「はい、でも3人の合成魔法は、魔力消費が多すぎなので、使う事はまずないですね。」
聖矢「4人は違うのですか?」
メイリーン先生「4人の時は、魔力が減りますが、攻撃範囲が大きくなります。」
ミリス皇女「5人以上の魔法はあるのですか?」
メイリーン先生「いえ、4人が最大です。」
聖矢「僕達のパーティーは、バランスが良いのか。」
メイリーン先生「それはたしかですね。」
ミリス皇女「私も、もてと練習しないとですね。」
聖矢「無理をしない程度に頑張ってください。」
ミリス皇女「はい!」
メイリーン先生「今日の授業はこれまで。」
生徒全員「ありがとうございました。」
ミリス皇女「皆さん、一緒に体験させて頂き、ありがとうございました。」
3人は、頭を下げる。
メイリーン先生「聖矢さん達は、学院長室に行ってください。」
聖矢「はい、わかりました。」
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聖矢達は、学院長室にやって来た。
コンコン!
ケイン先生「どうぞ。」
聖矢「失礼します。」
3人は、学院長室の中へ。
ケイン先生「授業お疲れ様。」
聖矢「今日は有難うございました。」
ケイン先生「授業はどうでしたか?」
ミリス皇女「とても有意義な授業でした。」
ケイン先生「それは良かった。」
ミリス皇女「合成魔法がこれほどとは思いませんでした。」
ケイン先生「3年生の授業だったので、高度な魔法も覚える必要がありまして。」
ミリス皇女「私は、1回使っただけで、フラつきました。」
ケイン先生「あら、それは悪い事をしました。」
ケイン先生は、頭を下げる。
ミリス皇女「いえ、私がまだ未熟だっただけですので…。」
ケイン先生「魔力は練習あるのみなので。」
ミリス皇女「聖矢さんは、3回も使ったのに平気だったので驚きました。」
ケイン先生「聖矢さんは、冒険者なので、普段から使うからですね。」
聖矢「まあ…。」
聖矢は頭を掻く。
ケイン先生「良ければ、またお越しください、歓迎いたします。」
ミリス皇女「是非!」
ケイン先生とミリス皇女が握手する。
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暫く、お茶を飲みながら話を交わし。
聖矢「でわ、そろそろ御城へ帰りましょう。」
ミリス皇女「あら、もうそんなお時間ですか!?」
聖矢「デリア女王も戻られる頃かと。」
ミリス皇女「わかりました。」
ケイン先生「色々お話を聞かせて頂きありがとうござおました。」
ミリス皇女「いえ、こちらこそありがとうございました。」
聖矢「ケイン先生、また来る時はお願いします。」
ケイン先生「ええ、お待ちしてます。」
聖矢達は、頭を下げると、学院長室を後にした。
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再び馬車に乗ると、お城へ向けて出発した。
ミリス皇女「聖矢さん、キョエはありがとうございました。」
聖矢「いえ、喜んでもらえたのであれば良かったです。」
ミリス皇女「はい、勉強になりました。」
聖矢「ふらつきはもう大丈夫ですか?」
ミリス皇女「はい、元気になりました、フィオナさんもありがとう。」
フィオナ「私は付いてきただけ。」
ミリス皇女「それでも良かったですわ。」
フィオナ「うん。」
話しているうちに、城へ到着した。
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城で馬車を降りると、デリア女王やシルフィー達が待っていた。
デリア女王「ミリス、おかえりなさい。」
ミリス皇女「お母様、只今帰りました。」
シルフィー「聖矢さん、フィオナもおかえりなさい。」
2人「ただいま。」
ナターシャ「どこに行ってたの?」
聖矢「ガイアス王立学院に行ってたよ。」
ミリス皇女「とても良かったです。」
ナターシャ「そうなんだ、ケイン先生は元気だった?」
聖矢「うん、ケイン先生もメイリーン先生も元気だったよ。」
マリア「それは良かったです。」
デリア女王「てわ、城の中で話を聞かせて。」
ミリス皇女「はい!」
8人は城の中で、買い物の話やガイアス王立学院での話を、語り明かした。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
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特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
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読んでいただきありがとうございます。
合成魔法の威力に驚きながらも、授業を体験した皇女様。
次回は、皇女のお買い物、何を買うのか。
感想や評価を頂けると幸いです。