第79話:お買い物(デリア女王)①
会合後、聖矢が部屋に戻ると、皆が話をしていた。
聖矢「ただいま。」
シンシア「おかえりなさい。」
ナターシャ「話し合いはどうなったの?」
シルフィー「おかえりなさい、私も気になります。」
聖矢は、会合の様子を話し。
聖矢「両国で伯爵になっちゃった。」
聖矢は、頭を掻く。
シンシア「おめでとうごさいます。」
シルフィー「また上がったんですね。」
ナターシャ「どちらと上級貴族が。」
聖矢「ありがとう、でも上級貴族ってどうなのかな。」
シルフィー「マリアしか貴族の人と関わった事が無いので…。」
ナターシャ「キリルの町じゃ、貴族の人居ないし。」
シンシア「そうですね、呼び出される事は多くなりますね。」
聖矢「シンシアは、上級貴族の人と関わりが?」
シンシア「昔ですが、私、侯爵の4女だったので。」
3人「えーー!?」
シンシア「そんなに驚かなくても…。」
ナターシャ「そんな事一言も言ってなかったし。」
シンシア「堅苦しいのは嫌なので。」
聖矢「失礼な事言ってない?」
シンシア「大丈夫ですよ。」
ナターシャ「馴れ馴れしくしてたけど?」
シンシア「気にしないで、石化から助けてもらったんですから。」
聖矢「基本的には、ガイアス王国だから大丈夫だよ。」、
ナターシャ「聖矢、シルフィーとグラスの町へ行ってくれない?」
聖矢「??」
ナターシャ「マリアを迎えに行ってほしいのよ。」
聖矢「どういう事?」
シルフィー「明日の買い物をマリアに案内をお願いしようと思って。」
聖矢「なるほど、マリアは王都に住んでるんだからね。」
シンシア「それと、1日目の買い物はデリア女王を連れて行って、2日目をミリス皇女に行ってもらおうと話してました。」
ナターシャ「聖矢は、明日お留守番ね。」
聖矢「僕、留守番なの!?」
ナターシャ「皇女の護衛をしてもらわないと、1人にしておけないし。」
フィオナ「私も残るよ。」
ナターシャ「だってさ。」
聖矢「わかった。」
ナターシャ「じゃあ、マリアを呼んできてね。」
2人「うん。」
2人は、中庭に出て行った。
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兵士「聖矢様、どちらへ?」
聖矢「グラスの町へ行って来ます。」
兵士「また戻られますか?」
聖矢「はい、マリアを迎えに行くだけなので。」
兵士「わかりました。」
シルフィー「転移、グラスの町!」
聖矢とシルフィーは、転移してグラスの町へ向かった。
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2人は、聖矢の屋敷に転移すると、中に入って行った。
聖矢「マリア。」
マリア「おかえりなさい、聖矢さん。」
聖矢「君を迎えに来た。」
マリア「えっ、私を迎えに!?」
マリアは、頬を赤くする。
シルフィー「せ、聖矢さん、それでは誤解を…!」
マリア「えっ、えっ、どうされたんですか!?」
マリアは、頭上に『?』を浮かべる。
聖矢「あっ、ごめん…。」
聖矢は、深呼吸をして、息を整える。
聖矢「王都の中を案内してほしいんだ。」
マリア「王都の中ですか?」
シルフィー「今、マナード帝国の皇帝一家が来訪していてね、女王陛下と皇女様が、王都で買い物がしたいらしいの。」
聖矢「そこで、王都に住んでるマリアなら街に詳しいだろえって。」
マリア「まあ、街は詳しいですが。」
シルフィー「お願いできないかな?」
マリア「私なんかで良いのですか?」
2人「マリアにしか頼めない。」
2人は、言葉が揃ったのに少し照れる。
マリア「わかりました。」
シルフィー「良かった。」
聖矢「町の様子はどう?」
マリア「特に問題は起きてませんよ。」
聖矢「それなら、数日空けても大丈夫だな。」
マリア「はい。」
聖矢「じゃあ、今夜は城に小泊だ。」
マリア「支度するので、暫しお待ちを!」
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マリアが支度を終え、部屋を出てくる。
マリア「お待たせしました。」
聖矢「じゃあ行こう。」
聖矢は、屋敷の明かりを消すと、屋敷を出る。
マリア「兵士さん、数日留守にします。」
兵士「わかりました、聖矢様、シルフィー様、マリア様、お気をつけて。」
シルフィー「転移、ガイアス城中庭!」
3人は、城へ転移した。
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3人が転移して戻って来ると。
兵士「おかえりなさいませ。」
聖矢「お手数おかけしてすみません。」
兵士「いえ、夜の仕事ですこで。」
3人は頭を下げると、部屋に戻った。
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翌日、大広間には、王様、皇帝と、平民服を着た女王様と皇女様が居た。
聖矢「王様、皇帝陛下、女王様、皇女様、おはようございます。」
王様「ああ、おはよえ。」
皇帝「ああ、聖矢さん、おはよう。」
デリア女王「今日は楽しみにしていますね。」
ナターシャ「今日は、女王様をお連れします。」
聖矢「皇女様は今日はお留守番です。」
ミリス皇女「お留守番ですか…。」
聖矢「僕と、フィオナがお相手しますよ。」
ミリス皇女「わかりました…。」
ナターシャ「女王様、皇女様、街の案内をお願いした『マリア』です。」
マリア「ダルク男爵の娘『マリア・フォン・サクロン』と申します、以後お見知りおきを。」
デリア女王「ええ、お願いしますね。」
ミス王女「よろしくお願いします。」
王様と皇帝が。
皇帝「皆さん頼んだぞ。」
王様「国賓だからこっちからも頼んだぞ。」
全員「はい!」
ナターシャ、シルフィー、シンシア、マリアは、デリア女王を連れ、街へ出掛けて行った。
聖矢「皇女様、僕達も出掛けましょうか?」
ミリス皇女「何処かへ行くのですか?」
聖矢「ええ、行き先は秘密です。」
聖矢、フィオナは、ミリス皇女と馬車に乗り、城を出て行った。
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中心街へやって来た5人。
マリア「何処に行きたいですか?」
デリア女王「ガイアスで流行りのドレスや装飾品を見たいですわ。」
マリア「でわ、サクロンがご贔屓にしてる店に行きましょう。」
デリア女王「是非!」
マリア「ナターシャ、シルフィー、シンシア、平民街に行くので、女王様をお願いします。」
3人「うん。」
5人は、東に向かった。
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平民街へやって来た5人は、早速絡まれる。
怪しい人①「可愛いお嬢さん、何処に行くんだい。」
ナターシャは、剣の鞘に手をかける。
マリア「お買い物に行くんです。」
怪しい人①「そんな良い格好をした人が行く店なんてないぜ。」
怪しい人②「それよりも俺達と良い事しないか?」
マリア「いえ、お断りします。」
ナターシャは、柄に握る。
怪しい人①「おおっと、そんな物騒な物に手をかけんでも。」
ナターシャ「でわ、通してもらえないかしら。」
怪しい人②「俺は、気が強い女もタイプなんだけどな。」 怪しい人②がナターシャに近寄る。
ナターシャ「いい加減に通しなさい!」
ナターシャは剣を抜く。
2人「わ、わかったよ…!」
怪しい2人は、走って逃げて行った。
ナターシャ「ふん、しつこいのは嫌いよ。」
マリア「まあまあ、ナターシャ落ち着いて。」
デリア女王「ああいう者もいるのですね。」
マリア「まあ、皆が皆そうではないので。」
シルフィー「マリアは、そのお店には歩いて行くの?」
マリア「はい、護衛付きで来ますよ。」
シルフィー「あんな人達に絡まれたりは?」
マリア「始めの頃は絡まれましたが、今回は久々ですね。」
ナターシャ「女性しか居ないからだろえね。」
マリア「そうですね、あ、到着しましたよ。」
5人は『紅の宝飾屋』と書かれた店に来た。
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カランカラン!
店員「いらっしゃいませ。」
マリア「お久しぶりです。」
店員「マリアお嬢様、店長を呼んできますね!」
店員は店の奥に消える。
デリア女王「綺麗なお店ね。」
マリア「はい、家族でご贔屓にさせてもらってます。」
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暫くすると、店長と店員が出てきた。
店長「マリア、久しぶりね。」
マリア「はい、お久しぶりです。」
店長「今日は、護衛は居ないのね。」
マリア「はい、今日はこちらの方の案内で来たので。」
デリア女王「初めまして、デリアと申します。」
店長「ご丁寧にどうも。」
マリア「デリア様は、マナードの女王様なんです。」
2人「えっ!?」
2人は、片膝を着く。
店長「こ、これは失礼いたしました!」
デリア女王「頭をお上げください、こちらがお願いするのですから。」
2人は、ゆっくりと立ち上がる。
店長「私の店で良いのですか?」
デリア女王「ええ、マリアさんのオススメなので。」
店長「精一杯、作らせていただきます。」
デリアはカウンターエンターに来ると。
デリア女王「ネックレスとティアラを作って頂きたいのですが?」
店長「ネックレスとティアラですね、デザインはとういたしましょう?」
デリア女王「ガイアス王国の流行りのデザインはありますか?」
店長「ガイアス王国の流行りですか?」
デリア女王「はい、ガイアス王国へ来たのは初めてなので、記念に欲しいのです。」
店長「なるほど、でわ、デザイン画を見てもらう必要がありますね。」
デリア女王「どれくらいかかりますか?」
店長「先客もいるので、1カ月後くらいですね。」
デリア女王「わかりました。」
店長「デザイン画をどのようにしてお見せしましょうか?」
デリア女王「皆さんどうしましょう?」
ナターシャ「そうですね。」
シルフィー「私が転移でマナードまで行けば?」
ナターシャ「転移は良いんだけど、連絡をどうするか。」
マリア「完成するまでグラスの町には居れませんか?」
ナターシャ「聖矢に聞かないと決められないかな。」
店長「聖矢様って、子爵様ですか!?」
ナターシャ「はい、私とシルフィーとシンシアは、聖矢のパーティなので。」
マリア「私は、聖矢さんの領主代理ですから。」
店長「なんだか、すごいご一行ですね…。」
デリア女王「でわ、マリアさんの所へ連絡頂けますか?」
店長「わかりました、頑張ってデザインさせて頂きます!」
デリア女王「よろしくお願いします。」
マリア「でわ、また来ますね。」
店長「ええ、ご来店ありがとうございました。」
5人は、店を出ると、中心街へ向かった。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
○○◯○✕✕✕
特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
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読んでいただきありがとうございます。
良い服を着た人は絡まれる…。
それは、お約束なのか!?
どんな宝飾品が出来るのか楽しみだ。
感想や評価を頂けると幸いです。