第07話:旅立ち、冒険へ
前夜の討伐で、疲れた3人は、お昼に寝ていた。
聖矢「もうお昼が…。」
聖矢は起きると、シルフィーの部屋のドアをノックする。
コンコン!
シルフィー「はーい。」
聖矢「聖矢です。」
シルフィー「せ、聖矢さん!?」
バタバタ、ガチャ!
シルフィー「どうしたんですか?」
聖矢「3人で話をしたくて…。」
シルフィー「話?」
聖矢「うん、これからの事を…。」
シルフィー「わかりました、先に下で待っててください。」
聖矢「わかった。」
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下に降りるとナターシャが居た。
聖矢「ナターシャ、3人で話がしたいんだけど、忙しい?」
ナターシャ「聖矢、大丈夫だよ。」
暫くすると、シルフィーが降りてきた。
シルフィー「聖矢さん、お話って何ですか??」
聖矢「二人とも、旅に出ませんか?」
シルフィー・ナターシャ「旅?」
聖矢「世界中を旅してみたいなと思って。」
ナターシャ「まあ、そろそろ言い出すとは思ってたけど、聖矢が先か。」
シルフィー「私は居心地が良くって…。」
聖矢「ダメかな…。」
シルフィー「いえ、行きましょう!」
ナターシャ「聖矢が世界を見たいなら、私もシルフィーもね。」
シルフィー「はい!」
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3人はギルドへ行き、ギルマスと話をする。
ギルマス「おおー、旅なら良いぞ!」
聖矢「本当ですか!?」
ギルマス「ああ、昔は儂も旅をしたからな。」
ナターシャ「それ初耳。」
ギルマス「旅に必要な道具なら、ギルドで提供出来るぞ!」
聖矢「それなら、マジックバッグも欲しいです。」
ギルマス「マジックバッグが…。」
ナターシャ「この町でも手に入りましたよね?」
ギルマス「うーん、実はな、王都に仕入れには行くんだが、品薄なんじゃ。」
シルフィー「マジックバッグって作れましたよね?」
ギルマス「作れるが、材料のワイバーンの鱗が100枚が無い…。」
聖矢「うーん…。」
ギルマス「もしかすると骨董屋にならあるかもしれんが…。」
聖矢「取り敢えず骨董屋に行ってみます。」
ギルマス「旅の用意はしておこう。」
3人「お願いします。」
3人はギルドを旅後にすると骨董屋に向かった。
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骨董屋にやって来た3人。
シルフィー「マジックバッグあると良いですね。」
カランカラン!
中にはおじいさんが店番をしていた。
おじいさん「いらっしゃい(掠れ声…)。」
聖矢「マジックバッグってありますか?」
おじいさん「有るには有るが、高いぞ?」
シルフィー「いくらですか?」
おじいさん「1袋金貨3枚だ。」
ナターシャ「高っ!」
シルフィー「品薄の関係ですかね…。」
おじいさん「品薄と言うより、捨てる人が滅多にいないせいさ。」
聖矢「どうしよっか?」
ナターシャ「私とシルフィーで1袋、聖矢が…1袋の、2袋で良いかな。」
聖矢「僕だけ1袋で良いの?」
ナターシャ「良いよ、見られたくない物もあるからね。」
聖矢は頷くと。
聖矢「2袋で。」
おじいさんに金貨6枚を渡すと、マジックバッグを受け取った。
カランカラン!
店を出ると、ギルドへ戻っていった。
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ギルドへ戻ると、ギルマスに呼ばれた。
ギルマス「マジックバッグ有ったみたいだな。」
聖矢「はい。」
ギルマス「2袋しか無かったのか?」
聖矢「いえ、高くて…。」
ギルマス「高い、1袋銀貨20枚くらいだろ?」
3人とも首を振る。
聖矢「1袋金貨3枚ですよ!」
ギルマス「そりゃ、ぼったくられたな…。」
3人「えっ!」
ギルマス「若者だから高く取れると思われたんだな。」
ナターシャ「金貨1枚でオツリくるじゃん。」
ギルマス「明日、儂が行って返して貰ってこよう。」
3人「お願いします。」
ギルマス「明日のお昼にギルドへ来い。」
3人は頷くと、宿屋へ帰った。
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次の日、お昼にギルドへ行くと、ギルマスが待っていた。
ギルマス「ほれ、金貨5枚と銀貨60枚とマジックバッグだ。」
3人「えっ、マジックバッグ!?」
ギルマス「店主の謝罪の代わりだ、貰っておくといい。」
3人は頷くと、マジックバッグを受け取った。
コンコン!
ギルマス「なんだ?」
受付「旅の道具が用意出来ました。」
受付のお姉さんが、旅の道具を運んできた。
受付「どうぞ。」
旅行道具には、水樽×15樽、油樽×5樽、干物(肉、魚)×50㎏、調理道具、テント、松明、世界地図、金貨100枚が用意されていた。
聖矢「この量だから、マジックバッグが必要なんだな…。」
二人も頷く。
ギルマス「これで何時でも出発出来るぞ。」
聖矢「ああ、出発は明後日だ!」
ナターシャ「シルフィー、服とか買いに行こう!」
シルフィー「聖矢さん、行ってきます。」
聖矢「行ってらっしゃい。」
シルフィーとナターシャは買い物へ、聖矢は宿屋へ戻った。
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部屋に戻った聖矢は、女神に電話を掛けた。
セシリア「聖矢さん、どうしまひた?」
聖矢「明後日に出発する報告をと…。」
セシリア「ご丁寧にどうも。」
聖矢「僕達が、次に何処に向かうか、分かったりするんですか?」
セシリア「未来は、何種類かあるので、聖矢さん次第で変わりますよ。」
聖矢「未来は僕達次第ですか…。」
セシリア「はお、過去の選択には、ゾンビ王襲来は無かったですし…。」
聖矢「そうなんですか!?」
セシリア「ええ、だからこれからも聖矢さん達次第です。」
聖矢「未来が一つでわ無いとわかっただけでも良かったです。」
セシリア「それじゃあ、出発のお祝いに、調剤の加護を与えましょう。」
聖矢「調剤ですか?」
セシリア「ええ、色々な薬を作れますよ。」
聖矢「セシリア様、ありがとうございます!」
セシリア「それじゃあ、頑張ってくださいね。」
ピッ!
電話がキレルと、体が光、え~り、調剤の加護が付与された。
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名前:光野聖矢
Lv:18
(経験値:10420 )
体力:320
攻撃:45
防御:30
魔力:40
速度:40
幸運:25
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
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特殊
調剤
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2日後、準備を整えた3人は、町の出口で皆に見送られる。
ギルマス「元気でな!」
道具屋店主「また戻ってこいよ!」
小物屋店員「お元気で。」
骨董屋店主「じゃあな。」
3人「行ってきまーす!」
3人は、冒険には胸膨らませ、キリルの町を旅立って行った。
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今回の報酬
装備(剣・槍・杖・弓・棒・盾・鎧・ローブ・兜・冠・ティアラ・靴・矢)
水樽×15樽
油樽×5樽
干物(肉
魚)×50㎏
調理道具
テント
松明
世界地図
金貨×100枚
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.18
シルフィー:lv.19
ナターシャ:lv.35
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読んでいただきありがとうございます。
3人で旅立ちを決めた聖矢。
いよいよ冒険への一歩を踏み出し、魔王討伐を成し遂げられるのか…。
感想や評価をいただけると幸いです。