第78話:会合
次の日、皇帝、デリア女王、ミリス皇女が中庭に集まっていた。
聖矢「陛下、おはようございます。」
皇帝「聖矢さん、今日はよろしく頼むぞ。」
聖矢「はい。」
シルフィー「聖矢さん、お城に転移ですか?」
聖矢「うん、皇帝陛下を街中に転移させるわけにはいかないからね。」
シルフィー「わかりました。」
聖矢「準備は良いですか?」
皇帝「ああ。」
デリア女王「はい。」
ミリス皇女「はい、出来てますわ。」
シルフィー「転移、ガイアス城訓練場!」
魔法陣が全員を包み込み、ガイアス城へ転移した。
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ガイアス城訓練場では、ガイアス王と大臣が今か今かと待っていた。
王様「そろそろかな。」
大臣「そうですね。」
前方に魔法陣が現れ、聖矢達が現れる。
聖矢「王様に大臣さんまで。」
王様「そちらが、マナード皇帝一行だな。」
聖矢「はい、無事ガイアス城へお連れしました。」
聖矢達が脇に移動すると、ガイアス王がマナード皇帝に近寄る。
王様「マナード皇帝、ガイアス王国へようこそ。」
皇帝「お呼びいただきありがとうございます。」
デリア女王「妻のデリアと申します。」
ミリス皇女「ミリスと言います。」
王様「訃報はデマだったようで安心しました。」
皇帝「はい、聖矢さん達に助けて頂き、事件の解決にも助力頂き、助かりました。」
王様「それは良かった、会合は中だついてきてくれ。」
大臣「聖矢どのもついてきてくれ。」
聖矢「はい。」
王様に連れられ、会合場所に向かった。
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会合の部屋に来ると、ゼラル公爵、エギル侯爵、ケルン伯爵、ナザル子爵、ダルク男爵が座っていた。
王様「待たせた。」
貴族達「いえ。」
王様「こちらが、マナード皇帝だ。」
皇帝「よろしく頼む。」
貴族達「はい。」
王様「デリア女王とミリス皇女と聖矢どの以外を、部屋に案内してくれ。」
兵士「わかりました。」
王様「聖矢どのはこちらへ。」
聖矢は、王様と皇帝の間に座らされる。
王様「でわ、始めるとしよう。」
大臣「この会合の目的ですが、マナード皇帝からの聖矢どのに対する爵位の授与の件です。」
皇帝「今回、マナード帝国での皇帝の訃報は、ご存知の事と思います。」
エギル侯爵「ええ、その話は驚きました。」
皇帝「それは、大臣の陰謀でした。」
ナザル子爵「しかし、皇帝陛下はここにおられますよね?」
皇帝「ああ、大臣により、ダストの村の監獄に幽閉されていました。」
ダルク男爵「だが、聖矢どのに助けられたと。」
皇帝「はい、それと大臣の捕縛にも手を貸していただきました。」
ゼラル公爵「そこで、爵位を授与したいと?」
皇帝「はい。」
ケルン伯爵「しかし、2か国で爵位を持った話など聞いた事が。」
大臣「本来は、他国の者に与えないものですから。」
皇帝「我から言うのは変ではあるが、国家元首を助けてもらったのに、何もしないのは…。」
全員「うむ…。」
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5分程沈黙が続き。
ケルン伯爵「聖矢どののガイアス王国での爵位の理由は何でした?」
王様「それは、グラスの町の領主の捕縛の依頼を聖矢が達成したからだな。」
大臣「もう一つ、ダルクどのの娘を救った事も理由ですぞ。」
聖矢「そのお陰で、渡航許可がもらえたんですがら。」
王様「そうだったな。」
大臣「子爵位は、太陽の塔攻略後でしたな。」
聖矢「いつの間にか爵位が上がっていて驚きましたよ。」
王様「サプライズだったからな。」
聖矢「マリアさんが領主代理をしていたのも驚きました。」
王様「あれは、マリアが積極的に言っておったからな。」
ダルク男爵「お礼がしたいと、ずっと言っていたからな。」
ゼラル公爵「マナード皇帝は、聖矢どのに、どの爵位を与えるつもりなのだ?」
皇帝「取りあえずは、男爵を与えるつもりだが…。」
ゼラル公爵「ガイアス王国よりも高い爵位なら、反対だったが、男爵なら賛成だ。」
ケルン伯爵「私は、ガイアス王国と同じ子爵を与えるべきだと思うのだが。」
ナザル子爵「いきなりの子爵位は反感を買わないか?」
エギル侯爵「私は、両国とも伯爵位を与えても良いと思うが。」
ナザル子爵「格上げなんてもっと反感を呼ぶであろう。」
エギル侯爵「しかし、皇帝を助けた者を子爵では。」
ダルク男爵「まあまあ、聖矢さんはどうだ?」
聖矢「僕は、今のままでも…。」
ダルク男爵「上位貴族になれるのに。」
聖矢「そのへんの事はよくわからないので。」
大臣「聖矢どのは、この国を離れてしまう事はあるのか?」
聖矢「いえ、グラスの町の領主もあるので、ガイアス王国を離れる事は。」
大臣「それならば、両国が伯爵でも良いのでは?」
王様「マナード皇帝は、伯爵位を与える事はできるのか?」
皇帝「皇帝の権限で与えるのは可能です。」
王様「ならば、それで良かろう。」
ゼラル公爵「王がそう言われるのであれば。」
エギル侯爵「私も。」
ケルン伯爵「聖矢どのも上位貴族の仲間入りが。」
ナザル子爵「両国で上位貴族とは。」
ダルク男爵「出世しましたな。」
王様「では聖矢よ、お主は伯爵に昇格だ。」
聖矢「ははは…。」
皇帝「我も、ここで伯爵位を与えるとしよう。」
パチパチパチ!
全員から、拍手が送られた。
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会合が行われている最中、デリア女王とミリス皇女の部屋では、買い物の話をしていた。
ナターシャ「女王陛下に皇女様は、何をお求めですか?」
デリア女王「そうですね、ドレスや化粧品や宝飾品を見てみたいですわね。」
ナターシャ「店せあると思いますが…。」
ミリス皇女「ナターシャさん、どうしたんですか?」
ナターシャ「私やシルフィーやフィオナは、王都の出身ではないんです。」
ミリス皇女「そうなのですか?」
シルフィー「私とナターシャと聖矢さんは、キリルの町から来たんです。」
フィオナ「私はエルネス精国から。」
デリア女王「まあ、そんな遠い所から!?」
ナターシャ「フィオナは、誘拐されて囚われているのを助けたんです。」
ミリス皇女「まあ、そうだったのですね!」
デリア女王「怖かったでしょう…。」
フィオナ「聖矢やシルフィーやナターシャやシンシアと旅ができて楽しいよ。」
ミリス皇女「それは良いですね。」
シンシア「ナターシャさん、王都の案内にマリアさんは?」
ナターシャ「マリアなら街の事知ってるわね。」
ミリス皇女「マリアさん?」
シルフィー「はい、王都で出会った、貴族の女性です。」
ナターシャ「今は、グラスの町の領主代理をしています。」
デリア女王「お忙しいのではないですか?」
ナターシャ「聖矢の代わりなので大丈夫ですよ。」
デリア女王「それなら、是非案内をお願いしたいですわ。」
シルフィー「でわ、明日にでもお願いしてみますね。」
2人「はい!」
こえして、会合の裏で、買い物の話が進んでいた。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
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特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
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読んでいただきありがとうございます。
会合により、両国で伯爵になる事に。
次回は、女王と皇女のお買い物。
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