第74話:監獄(後編)
シルフィー達が監獄に入って3時間、聖矢達は森まで戻ってきていた。
フィオナ「大丈夫かな…。」
聖矢「心配?」
フィオナは頷く。
聖矢「無理そうなら戻ってくるよ。」
聖矢はフィオナの頭を撫ぜる。
シンシア「最下層までどれくらいかかるのでしょう。」
聖矢「全囚人が何人かによるかな。」
ナターシャ「ガイアス王国の盗賊は20人くらい居たものね。」
シンシア「盗賊を捕まえた事があるのですか?」
聖矢「昔ね。」
ナターシャ「旅立ったすぐの頃だったわね。」
聖矢は頷く。
聖矢「その時にフィオナを助けたんだけどね。」
聖矢はフィオナの頭を撫でる。
シンシア「盗賊はどうなったのですか?」
聖矢「警備隊に引き渡した後、脱獄しちゃってね。」
シンシア「じゃあ、逃げてるんですか!?」
ナターシャ「その時は、頭以外は捕まえたよね?」
聖矢「うん、頭はグラスの町で捕まえたからね。」
シンシア「そうですか、捕まっているなら良かったです。」
聖矢「グラスの前領主とグルだったからね。」
シンシア「それを解決したから、聖矢さんが新領主になったんですね。」
聖矢「まあ、それが理由がはわからないけどね…。」
今度はフィオナが聖矢の頭を撫でる。
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話の途中で、地面に魔法陣が現れた。
聖矢「シルフィー達だな。」
聖矢達は、魔法陣を囲む。
少しすると、魔法陣からシルフィー達が現れた。
聖矢・ナターシャ・フィオナ「おかえり。」
シンシア「おかえりなさい。」
シルフィー「ただいま戻りました。」
聖矢「助けられそう?」
シルフィー「兵士が増えなければ、大丈夫だと思います。」
聖矢「それじゃあ、今夜決行だな。」
ナターシャ「ハイド使うの?」
聖矢「いや、強攻策で一気に助け出そうと思う。」
シンシア「助けた後はどうしますか?」
聖矢「取り敢えずロンダの村かな。」
ナターシャ「村の人達、腰を抜かすんじゃない?」
聖矢「まあ、いきなり皇帝陛下が現れるもんな…。」
カロン「監獄大混乱だろうね。」
ナターシャ「監獄どころか、大臣もね。」
聖矢「助けて、帝都に着いたら、皇帝の力次第だな。」
シンシア「私達が捕らえられたりは…。」
聖矢「あり得ると思うけど、皇帝が何とかしてくれると良いんだけど。」
ナターシャ「それは、助けてからお願いしようよ。」
聖矢「まあ、そうだな。」
≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈
夜になり、聖矢達の準備も万全になる。
聖矢「さあ、行こう!」
全員が頷く。
シルフィー「転移、監獄最下層!」
全員が魔法陣に包まれ転移した。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
監獄最下層では、いつもより兵士が増員されていた。
兵士①「本当に侵入者が来るのか?」
兵士②「さあな、この人数を相手にするヤツが居るとは思えないが…。」
兵士④「何人くらい集められたんだ?」
兵士③「30人らしいだ。」
兵士①「隊長は?」
兵士②「司令室だよ、高みの見物だよ。」
兵士①「下っぱ任せかよ。」
≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈
兵士達が警戒していると、魔法陣が現れた。
兵士①「来たぞ!」
兵士②「本当に来たのかよ!」
兵士達がざわつく中、聖矢達が転移して来た。
兵士④「侵入者、
お前達を捕縛する!」
聖矢「皇帝を助け出させてもらう!」
聖矢達は、3手に分かれた。
‡ バトルスタート ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
兵士①:800/800
兵士②:800/800
兵士③:800/800
兵士④:800/800
兵士⑤:800/800
兵士⑥:800/800
兵士⑦:800/800
兵士⑧:800/800
兵士⑨:800/800
兵士⑩:800/800
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:3220/3220:防
フィオナ:1610/1610:防
カロン:1420/1420:防
ーーーーーーーーーーーーーーー
カロンはウイングチャージをかける。
全員の速度があがった。
聖矢は兵士¹を物理攻撃。
兵士①は450のダメージ。
フィオナはウインドストームをかける。
全体に500のダメージ。
兵士②は聖矢を物理攻撃。
聖矢は50のダメージ。
兵士③はファイヤーボールをかける。
フィオナに100のダメージ。
兵士④はウォーターボールをかける。
聖矢に150のダメージ。
兵士⑤はフィオナを物理攻撃。
フィオナは回避した。
兵士⑥は聖矢を物理攻撃。
聖矢に50のダメージ。
兵士⑦は聖矢を物理攻撃。
聖矢に50のダメージ。
兵士⑧はホーリーボールをかける。
フィオナに100のダメージ。
兵士⑨はダークボールをかける。
聖矢に150のダメージ。
兵士⑩は聖矢を物理攻撃。
聖矢に50のダメージ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
兵士①:0/800
兵士②:300/800
兵士③:300/800
兵士④:300/800
兵士⑤:300/800
兵士⑥:300/800
兵士⑦:300/800
兵士⑧:300/800
兵士⑨:300/800
兵士⑩:300/800
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:2720/3220:防
フィオナ:1410/1610:防
カロン:1420/1420:防
ーーーーーーーーーーーーーーー
兵士④「つ、強い!」
兵士⑨「一体何者なんだ!」
カロンはヒールベールをかける。
全員の体力が300回復した。
聖矢は兵士⑧を物理攻撃。
兵士⑧は450のダメージ。
フィオナはダークストームをかける。
全体に600のダメージ。
‡ バトルエンド ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
兵士①:0/800
兵士②:0/800
兵士③:0/800
兵士④:0/800
兵士⑤:0/800
兵士⑥:0/800
兵士⑦:0/800
兵士⑧:0/800
兵士⑨:0/800
兵士⑩:0/800
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聖矢「こっちは片付いたよ!」
シルフィー「私達はこれからです。」
兵士⑤「増援を頼む!」
シルフィー達の兵士⑤が増援を頼んだ。
聖矢「増援は面倒だな、フィオナあのエレベーターをアイシクルウォールで固めてきて。」
フィオナ「うん、わかった。」
フィオナはエレベーターに来ると。
フィオナ「ウインドカッター!」
エレベーターのロープを切断した。
フィオナ「アイシクルウォール!」
アイシクルウォールで、エレベーターごと氷柱にしてしまった。
フィオナ「これで動かないよ。」
聖矢「フィオナ、えらいぞ!」
フィオナは満面の笑みだ。
兵士⑤「そ、そんな!」
兵士達は落胆したようだ。
‡ バトルスタート ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
兵士①:800/800
兵士②:800/800
兵士③:800/800
兵士④:800/800
兵士⑤:800/800
兵士⑥:800/800
兵士⑦:800/800
兵士⑧:800/800
兵士⑨:800/800
兵士⑩:800/800
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
シルフィー:1610/1610:防
シンシア:1750/1750:防
ゴス王女:1420/1420
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シルフィー「王女さん、メイドさんの首輪外して来てください。」
ゴス王女「わかりましたわ。」
シルフィーはハイドをかける。
ゴス王女は姿を消した。
ゴス王女は戦闘を離脱した。
シンシアはファイヤーストームをかける。
全体に700のダメージ。
兵士①はシルフィーを物理攻撃。
シルフィーに150のダメージ。
兵士②はファイヤーボールをかける。
シンシアに50のダメージ。
兵士③はウォーターボールをかける。
シルフィーに100のダメージ。
兵士④はシンシアを物理攻撃。
シンシアに150のダメージ。
兵士⑤はシンシアを物理攻撃。
シンシアに150のダメージ。
兵士⑥はダークボールをかける。
シルフィーに100のダメージ。
兵士⑦はファイヤーボールをかける。
シンシアに50のダメージ。
兵士⑧はホーリーボールをかける。
シルフィーに100のダメージ。
兵士⑨はシンシアを物理攻撃。
シンシアに150のダメージ
兵士⑩はシルフィーを物理攻撃。
シルフィーに150のダメージ
ーーーーーーーーーーーーーーー
兵士①:100/800
兵士②:100/800
兵士③:100/800
兵士④:100/800
兵士⑤:100/800
兵士⑥:100/800
兵士⑦:100/800
兵士⑧:100/800
兵士⑨:100/800
兵士⑩:100/800
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
シルフィー:1010/1610:防
シンシア:1200/1750:防
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兵士⑤「強すぎる。」
兵士達は意気消沈している。
カロン「加勢に来たよ。」
シルフィー「カロン、回復を頼みます。」
カロンはハイヒールをかける。
シンシアの体力が全回した。
シンシアはハイヒールをかける。
シルフィーの体力が全回した。
シルフィーはファイヤーストームをかける。
全体に600のダメージ。
‡ バトルエンド ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
兵士①:0/800
兵士②:0/800
兵士③:0/800
兵士④:0/800
兵士⑤:0/800
兵士⑥:0/800
兵士⑦:0/800
兵士⑧:0/800
兵士⑨:0/800
兵士⑩:0/800
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シルフィー「終わりましたね。」
シルビア「王女さん、大丈夫ですかね。」
シルフィー「ハイドを使ってるので。」
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牢屋に辿り着いたゴス王女は、牢屋に入るとハイドを解いた。
皇帝「金のスライムじゃと!?」
ゴス王女はパースをかける。
メイドの首輪が外れた。
カラン!
メイド「首輪が外れましたわ。」
メイドは嬉しさで泣き崩れた。
ゴス王女「これで安心ですわ。」
メイドはゴス王女を抱き締め。
メイド「ありがとう、ありがとう。」
メイドはお礼を言い続けた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
聖矢「ナターシャ、お待たせ。」
ナターシャ「残りはここだけなのね。」
聖矢「ああ、エレベーターはフィオナが止めてくれてる。」
ナターシャ「そう、じゃあ早く終わらせよう。」
聖矢「魔法でね。」
ナターシャは頷いた。
‡ バトルスタート ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
兵士①:800/800
兵士②:800/800
兵士③:800/800
兵士④:800/800
兵士⑤:800/800
兵士⑥:800/800
兵士⑦:800/800
兵士⑧:800/800
兵士⑨:800/800
兵士⑩:800/800
∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧∨∧
聖矢:3020/3220:防
ナターシャ:1750/1750:防
スーラ:1610/1610:防
ゴス王子:1300/1300
ーーーーーーーーーーーーーーー
ゴス王子はヒールをかける。
聖矢の体力が全回した。
聖矢はホーリーストームをかける。
全体に400のダメージ。
ナターシャはウインドストームをかける。
全体に700のダメージ。
‡ バトルエンド ‡
ーーーーーーーーーーーーーーー
兵士①:0/800
兵士②:0/800
兵士③:0/800
兵士④:0/800
兵士⑤:0/800
兵士⑥:0/800
兵士⑦:0/800
兵士⑧:0/800
兵士⑨:0/800
兵士⑩:0/800
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兵士達「うぅ…。」
聖矢「これで終わったな。」
フィオナ「もう動かないよ。」
聖矢「フィオナ、良くやったね。」
聖矢差フィオナの頭を撫でる。
シルフィー「こちらも終わりました。」
ナターシャ「お疲れ!」
シルフィーとナターシャはハイタッチをした。
聖矢「さあ、最後の用事だ。」
全員で牢屋に向かった。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
牢屋に着くと、ゴス王女がメイドに抱かれていた。
ゴス王女「助けたわよ。」
シルフィー「王女さん、ありがとう。」
ゴス王女は牢屋を出て合流した。
皇帝「お主達は?」
聖矢は片膝を付き。
聖矢「僕達は、ガイアスの冒険者です。」
皇帝「うむ、ガイアスの冒険者が何故監獄に侵入してきた。」
聖矢「女神様のお告げで、陛下がダストの村に居るかもと言われて。」
皇帝「3女神のお告げが。」
聖矢「はい、陛下を助けに参りました。」
皇帝「わかった、だがミスリル格子は壊せんだろう。」
聖矢「多分大丈夫かと、少し離れててください。」
聖矢の言葉に、皇帝とメイドが、奥に離れる。
聖矢「変身、ツインドラゴン!」
聖矢が光り出し、大きなツインドラゴンになった。
聖矢「これなら壊せると思います。」
皇帝「あ、ああ…。」
聖矢は、ミスリル格子をたやすく破壊した。
ナターシャ「聖矢、元に戻らないと、見えないんだけど?」
聖矢「ああ、ゴメンゴメン。」
聖矢は光りに包まれ元の姿に戻る。
聖矢「陛下、取り敢えずロンダの村へ行きます。」
皇帝「ロンダの村はなくなったのでわ?」
聖矢「今は、避難所として帝都の住民が集まってます。」
皇帝「そうか、わかったロンダの村へ向かおう。」
聖矢「あなたもどうぞ。」
メイド「私も良いのですか?」
シルフィー「はい、一緒にロンダの村へ行きましょう。」
シルフィーが差し出した手を取った。
シルフィー「転移、ロンダの村!」
全員、監獄を抜け出し、ロンダの村へ転移した。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
監獄では、アイシクルウォールを壊し最下層に到着した増援が、ここ惨状に唖然とするしかなかった。
隊長「何て事だ!」
副隊長「軽傷者を回復、重傷者を医務室へ!」
兵士「隊長、大臣への報告は?」
隊長「こんな事、報告したら私の首が飛ぶわ!」
兵士「し、しかし…。」
隊長「黙っておくのだわかったな。」
兵士「はい…。」
監獄での騒動は、隊長の命令で、表に出る事はなかった…。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
◯✕○✕✕○✕
火水風光闇補回
○○◯○✕✕✕
特殊
調剤・検査・召喚・変身
∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵
/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
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読んでいただきありがとうございます。
監獄での戦いを終え、無事に皇帝を助け出した聖矢達。
皇帝を城へ連れて行く方法とは。
感想や評価を頂けると幸いです。