第71話:ロンダの村、転移の下見
ギルドの依頼をこなして3日後。
女「領主様、すみません。」
聖矢「どうかしましたか?」
ナターシャ「また、モンスター?」
女「いえいえ、違います!」
聖矢「でわ何でしょう?」
女「ギルドから依頼達成の報酬を届けに来ました。」
聖矢「そう言えば、貰ってないですね…。」
女「はい…、なので…、達成報酬の銀貨200枚とミスリル鉱石です。」
聖矢は報酬を受け取る。
聖矢「ありがとうございます。」
女「こちらこそありがとうございます。」
ナターシャ「小遣い稼ぎだね。」
聖矢「まあ、皆んなで達成した依頼だから。」
女「でわ、失礼いたします。」
聖矢「はい。」
彼女は帰って行った。
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聖矢「マリア、今回の報酬を受け取ってほしい。」
マリア「えっ、私ですか!?」
聖矢「うん、マリアには初めての依頼だから。」
ナターシャ「そうね、私達は沢山持ってるし。」
シルフィー「そうですね。」
シンシア「ええ、貰ってください。」
フィオナやカロンやスライム達も頷く。
マリア「ありがとうございます、大事にします!」
聖矢「うん、良かった良かった。」
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旅へ出発の日。
マリア「いよいよ出発ですか?」
聖矢「ああ、準備は出来たからね。」
マリア「住民の皆様に知らせますか?」
聖矢「いや、出発してから知らせておいてほしいかな。」
マリア「わかりました。」
シルフィー「まずは、ロンダの村ですね。」
聖矢「うん、ライムさんとメリラさんに会うためにね。」
ナターシャ「待たせてるからね。」
聖矢「うん、マリアグラスの町を頼んだよ。」
シルフィー「ダストの村を調べたら帰るね。」
マリア「はいい、お任せください領主様。」
聖矢「名前でいいよ。」
マリア「うふふ、何となく言ってみした。」
聖矢「あはは…。」
シルフィー「じゃあ、行ってくるね。」
ナターシャ「またね。」
マリア「行ってらっしゃい。」
シルフィー「転移、ロンダの村!」
5人とカロンとスライム達は転移した。
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ロンダの村へ転移して来ると、何故か人口が増えていた。
聖矢「人が増えてる…。」
シルフィー「避難民でしょうか?」
聖矢「どうだろ。」
ナターシャ「ライムさんに聞けば分かるかも。」
聖矢「じやあ会いに行こう。」
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家に着くと、ライムとメリラが迎えてくれた。
ライム「おかえり。」
聖矢「ただいま戻りました。」
メリラ「住民が増えてて驚いたじゃろ?」
聖矢「はい、何であんなに増えたのですか?」
ライム「来てるのは、帝都からでな。」
ナターシャ「まだ立ち直ってないんですか?」
メリラ「まだじゃな。」
聖矢「新しい皇帝もですか?」
メリラ「それもまだじゃ。」
シンシア「今は誰が政治を?」
ライム「今は、大臣だな。」
メリラ「避難して来てるのは、武器屋と防具屋の家族が主じやな。」
聖矢「武器や防具は、国にとっても必要なのでは。」
ライム「だが、大臣は帝都から追い出したんじゃ。」
聖矢「でも、ここに逃げているのは。」
ライム「時間の問題じゃな。」
ナターシャ「国を追い出されたんじゃないんでしょ?」
メリラ「それも時間の問題じゃろうな。」
聖矢「ダストの村に行きたいけど、こっちの解決が優先かな…。」
ライム「それは大丈夫かな。」
メリラ「うむ大丈夫じゃ。」
聖矢「どうしてですか?」
ライム「反対意見が多いからのぉ。」
メリラ「だから、ダストの村を存分に調べてくるのじゃ。」
聖矢「わかりました。」
メリラ「シルフィーさんや、少し一緒に来てくれるかのぉ?」
シルフィー「はい?」
メリラとシルフィーは外に出て行った。
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シルフィー「メリラさん、どうしたんですか?」
メリラ「ダストの村の近くに連れて行こうかなって思ってな。」
シルフィー「歩いて行くんですか!?」
メリラ「いや、飛んで行くんじゃ。」
シルフィー「転移で行けるようにですか?」
メリラ「そうじゃ、便利じゃろ?」
シルフィー「はい!」
メリラ「それしまゃあ行こうかのぉ。」
メリラは、羽を広げると、シルフィーを抱き上げ飛んで行った。
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ロンダの村を飛び立ち2時間位すると、帝都マナードが見えてきた。
メリラ「帝都が見えて来たぞ。」
メリラは、近くの丘に降り立つ。
メリラ「帝都に来る時は、ここに転移するんじゃぞ。」
シルフィー「わかりました。」
メリラ「まあ、ダストの村を解決してからじゃろうがな。」
シルフィー「ですね。」
メリラ「でわ、次に向かおうか。」
シルフィー「はい。」
再びメリラは、シルフィーを抱き上げ飛んで行った。
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3時間飛んで、遠くに小さな村が見えて来た。
メリラ「あれがダストの村じゃ。」
シルフィー「何だか暗い村ですね。」
メリラ「まあ、囚人の村だからの。」
シルフィー「怖そうな村ですね。」
メリラは、近くの森に降りる。
メリラ「ダストの村に行くなら、ここに転移するといいぞ。」
シルフィー「はい。」
メリラ「不安じゃろうけど、皆んなで行けば何とかなるじゃろう。」
シルフィー「はい…。」
メリラは、シルフィーの頭を撫でる。
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メリラ「じゃあ帰ろうか。」
シルフィー「はい。」
メリラが羽を広げた時に、シルフィーが止めに入る。
シルフィー「メリラさん!」
メリラ「何じゃ、突然!?」
シルフィー「転移で帰れば一瞬ですよ。」
メリラ「でわ、お言葉に甘えようかのぉ。」
シルフィー「はい!」
シルフィーはメリラの手を握る。
シルフィー「転移、ロンダの村!」
2人は、ロンダの村へ転移した。
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ロンダの村へ帰ると、聖矢が待っていた。
聖矢「おかえり。」
シルフィー「ただいま戻りました。」
メリラ「ただいま。」
聖矢「転移で行けそう?」
シルフィー「はい、転移出来ますよ。」
聖矢「良かった。」
シルフィー「どうして、戻るタイミングが分かったんですか?」
聖矢「ライムさんが教えてくれたんだよ。」
シルフィー「そうですか、ところで皆さんは?」
聖矢「家の中でご飯を作ってるよ。」
メリラ「ほぉ、じゃあ楽しみじゃのぉ。」
3人は、家の中に入った。
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ライム「おかえり。」
メリラ「ただいま。」
ナターシャ「シルフィー、おかえり!」
シンシア「おかえりなさい。」
フィオナ「おかえり。」
シルフィー「ただいま!」
皆はご飯を食べ、楽しく話した後、ぐっすり眠った。
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今回の報酬
特になし。
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名前:光野聖矢
Lv:48
(経験値:1126745 )
体力:3220
攻撃:450
防御:400
魔力:420
速度:390
幸運:350
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体攻防魔速運
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火水風光闇補回
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特殊
調剤・検査・召喚・変身
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/\/\/パーティー\/\/\
聖矢:lv.48
シルフィー:lv.48
ナターシャlv.50
フィオナ:lv.48
シンシア:lv.50
カロン:lv.45
スーラ:lv.48
ゴス王女:lv.45
コス王子:lv.43
マリア:lv.40
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読んでいただきありがとうございます。
ロンダの村へ着くと、住民が増えていてビックリ!
マナード帝国は、大臣による政治で未だに混乱状態にあった。
シルフィーの転移で、ダストの村解決は早まるのか…。
感想や評価を頂けると幸いです。




