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第69話:お披露目

次の日、リビングに来ると、皆んながドレスに着替えていた。


聖矢「もう着替えてるの?」


ナターシャ「聖矢はまだなのね。」


マリア「女性には、色々あるので…。」


聖矢「僕はそんなね。」


ナターシャ「で、感想は?」


聖矢「感想?」


ナターシャ「聖矢って、そういう所鈍いのよね。」


カロンがやって来て耳元でささやく。


カロン「ドレスの感想だと思うよ。」


聖矢「あぁ、皆んな似合ってるよ。」


ナターシャ「そう。」


ナターシャは『どえ!』と言わんばかりに、腰に手を当てる。


シルフィー「ありがとうございます…。」


シルフィーは、顔を赤くして、目をそらす。


シンシア「ありがとうございます。」


シンシアは、笑顔だ。


フィオナ「良かった。」


フィオナも嬉しそうだ。


マリア「何だか照れますね。」


マリアは、顔を赤くする。


聖矢「じゃあ、僕も着替えるかな。」


聖矢は、部屋へ戻って行く。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


部屋に戻ると、全体が白く包まれた。


セシリア「聖矢さん、領主着任おめでとうございます。」


アリシア・エミリア「おめでとう。」


聖矢「女神様、ありがとうございます。」


アリシア「何だか忙しくなりそうですね。」


エミリア「着々と王様に近づいてるね。」


聖矢「王様って…、王族でもないのに、なれないですって。」


エミリア「そうかなぁ。」


セシリア「初代ガイアス王は平民ですよ、冒険者でしたし。」


聖矢「魔王を倒した勇者ですし。」


アリシア「それなら、聖矢も倒せば。」


聖矢「いやいや、僕はそんなに強くないですから。」


セシリア「レベル50を超えてから、強くなりますよ。」


聖矢「はあ…。」


セシリア「まあ、その前にお披露目ですね。」


エミリア「私達も登場しようかな?」


セシリア「それは良いですね。」


アリシア「いやいや、ダメでしょ!?」


エミリア「えー、面白そうなのに。」


聖矢「あはは…。」


≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈


聖矢「セシリア様、お祝いで呼んだのですか?」


セシリア「いえ、本題は別です。」


聖矢「加護ですか?」


アリシア「加護は、私が与えますよ。」


セシリア「私は、お披露目の衣装を与えようと思いまして。」


聖矢「衣装ですか?」


セシリア「そうです、嫌ですか?」


聖矢「い、いえ。」


セシリア「晴舞台なので、こんな衣装はどうですか?」


セシリアは、青地に銀の縁取りで金のボタンの服と赤のマントの衣装を渡される。



セシリア「少し派手ですが、聖矢さんにお似合いかと。」


セシリアは、杖を振ると、聖矢の服がお披露目衣装に変わる。


聖矢「セシリア様、ありがとうございます。」


アリシア「次は私が。」


聖矢「はい。」


アリシア「今回は、2つです。」


聖矢「2つですか!?」


アリシア「はい、1つ目は“『変身』の加護です。”」


聖矢「他の人に変身できるのですか?」


アリシア「人間には変身できません。」


聖矢「では、モンスターに?」


アリシア「モンスターや妖精や動物ですね。」


聖矢「役に立つのかな…。」


アリシア「それは、聖矢さん次第。」


聖矢「あはは…、2つ目は?」


アリシア「2つ目は『体力』の加護だ。」


聖矢「久々のステータスの加護ですね。」


セシリア「そうね、召喚が先でしたから。」


エミリア「最後は私だよ。」


聖矢「エミリア様は、何を?」


エミリア「私からは、オリハルコンの砥石をあげるわ。」


聖矢「僕、鍛冶できないですよ?」


エミリア「エターナルドワーフを探してね。」


聖矢「エターナルドワーフ?」


セシリア「勇者の剣を磨げる鍛冶師です。」


聖矢「500年も生きてるのですか!?」


アリシア「彼は、過去の記憶を受け継ぎしドワーフだ。」


セシリア「まあ、強制転生ね。」


聖矢「なっ!?(この世界にも居た!)」


エミリア「まあ、旅をしながら探してよ。」


聖矢「あっ、はい…。」


セシリア「でわ、また会いましょう。」


アリシア「お元気で。」


エミリア「またね!」


女神様達が消え、白い世界から戻って来た。


聖矢「何か、慌ただしかった…。」


聖矢は、お披露目衣装を着て部屋を出て行った。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


リビングに降りると。


ナターシャ「聖矢、とても良いじゃない!」


シルフィー「良いと思いますよ。」


シンシア「とても派手な衣装ですね。」


フィオナ「聖矢、かっこいい。」


マリア「とてもお似合いですが、こんな衣装でしたっけ?」


聖矢「実は…。」


聖矢は、女神様に会い、衣装を貰った事を話した。


ナターシャ「また会ったのね。」



マリア「羨ましいです。」


聖矢「マリアもいつか会えるかもね。」


マリア「はい!」


兵士「皆さん、そろそろ出発を。」


皆が頷き、兵士に連れられ中央広場へ向かった。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


ガヤガヤガヤ。


お立ち台の裏に連れられて来た聖矢達。


ナターシャ「沢山来てるわね。」


マリア「全住民に知らせましたから。」


シルフィー「何だかドキドキします。」


シンシア「聖矢さんだけで良いのでは?」


聖矢「えっ!?」


マリア「皆さん、聖矢さんのお仲間なのですから。」


聖矢「僕一人は恥ずかしいから!?」


ナターシャ「大丈夫よ。」


兵士「でわ、始めますね。」


皆が頷いた。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


ガヤガヤガヤ。


兵士「でわ、新領主、光野・聖矢様の登場です。」


辺りが静かになり、聖矢達が壇上へ。


子供①「あっ、あの時の冒険者の人!」


果物店主「あのお嬢さんじゃないか。」


肉店主「まあ、領主様の仲間の人だったのね。」


≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈


全員が壇上へ上がると。


兵士「新領主、光野・聖矢様。」


聖矢はお辞儀をする。


兵士「シルフィー・クレール様。」


シルフィーはお辞儀をする。


兵士「ナターシャ・アーデン様。」


ナターシャはお辞儀をする。


兵士「フィオナ・リドリー様。」


フィオナはお辞儀をする。


兵士「シンシア・ヘイス様。」


シンシアはお辞儀をする。


兵士「領主代理、マリア・フォン・サクロン様。」


マリアはお辞儀をする。


パチパチパチ!


兵士「次に、領主様に挨拶をしてもらいます。」


パチパチパチ!


聖矢は前に出ると話し始めた。


‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡


 私は、新しく領主に着任致しました、子爵の光野・聖矢と言います。

 以前の領主の解任より、暫く空席だつた町を、王より任されました。

 しかし、今も旅の最中であり、旅を続ける必要もあります。


領主着任、第一歩に現金の支援を行いました。

前領主の悪政により、住民への重税の謝罪と受け取っていただきたいと思います。


これからの町作りについてですが、個人的考えですが、平和な町を目指そうと考えております。

具体的にはこれからですが、住民が安全でのびのひと暮らせる環境をと、考えております。


あと一つ、街道の灯りの整備を考えております。

以前来た時に、街道の暗さが気になっており、それにも着手したいと思います。


 最後に、旅の間の領主代理に、今まで通りマリア・フォン・サクロンに任せたいと思います。

 できるだけ町には、戻りたいと思ってはいます。


これから、どうか宜しくお願い致します。


‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡‡


聖矢はお辞儀をして後ろに下がった。


パチパチパチ!


兵士「お披露目はこれまで、後は領主との交流会です。」


聖矢達が、壇上を降りると、住民達が周りにやって来る。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


聖矢とフィオナの所に宿店主が来る。


宿店主「領主様、以前宿を使って頂きましたよね?」


聖矢「ええ、月の塔に行く時に。」


フィオナ「私も来たよ。」


宿店主「あの時の人が領主様なんてビックリです。」


聖矢「あはは、僕も領主でビックリです。」


フィオナ「前より町が明るい。」


宿店主「新領主になったからさ。」


聖矢「これから宜しくお願いします。」


フィオナ「よろしく。」


宿店主「ああ、こちらこそ宜しく。」


3人は握手を交わす。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


ナターシャとシルフィーの方には、果物店主と肉店主と野菜店主が来ている。


果物店主「シルフィーさん、領主様の付き添いだったんだね。」


シルフィー「はい…。」


ナターシャ「まあ、知られる訳にはいかなかったから。」


肉店主「私は、ビックリしたよ。」


シルフィー「すみません…。」


果物店主「いいさ、これからも宜しくな。」


肉店主「私等も宜しく。」


シルフィー・ナターシャ「宜しくお願いします。」


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


マリアとシンシアは、子供達に囲まれていた。


子供④「マリア様、あの人領主様だったんだね。」


マリア「ええ、黙っていてごめんなさい。」


子供①「シンシアさんも冒険者なの?」


シンシア「ええ、領主様と旅をしているのですよ。」


子供①「シンシアさんも強いんだ。」


シンシア「そんな事はないですよ。」


子供④「マリア様は、冒険しないの?」


マリア「そうですね、私は領主様の代わりをしないといけないので、この町が冒険の場所ですね。」


子供④「そうなんだ!」


マリア「これからも領主様や私達と仲良くしてね。」


子供①・④「うん!」


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


交流会も落ち着き。


兵士「これで交流会もお開きにします!」


聖矢達は壇上の絵に並ぶと、お辞儀をして退場をする。


聖矢!聖矢!聖矢!聖矢!


住民からの歓声が鳴り止まない。


聖矢!聖矢!聖矢!聖矢!


聖矢達は歓声の中、屋敷へ帰って行った。


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


兵士「どうもお疲れ様でした。」


聖矢「すごい歓声でしたね。」


マリア「ええ、皆が聖矢さんに期待しているんですよ。」


ナターシャ「責任重大だね。」


聖矢「僕で良かったのか…。」


マリア「周りでフォローしますから。」


シルフィー「はい、頑張ってください。」


シンシア「お手伝いしますよ。」


聖矢「皆んな…。」


お披露目は無事に終わり、勇者としても領主としてもスタートするのだった。


***************


今回の報酬


特になし。


***************


∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴∴


名前:光野聖矢


Lv:48

(経験値:1126745 )


体力:3220


攻撃:450


防御:400


魔力:420


速度:390


幸運:350


―――――――――――――――


体攻防魔速運

◯✕○✕✕○✕


火水風光闇補回

○○◯○✕✕✕


特殊

調剤・検査・召喚・変身


∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵∵


/\/\/パーティー\/\/\


聖矢:lv.48

シルフィー:lv.48

ナターシャlv.50

フィオナ:lv.48

シンシア:lv.50

カロン:lv.45

スーラ:lv.48

ゴス王女:lv.45

コス王子:lv.43


\/\/\/\_/\/\/\/

読んでいただきありがとうございます。


お披露目が無事に終わり、領主として新たな一歩を踏み出す。

そして、ダストの村への冒険も…。


感想や評価を頂けると幸いです。

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